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ジョージアと中国が戦略的パートナーシップ締結。親米の国がなぜ?

先日、ジョージア人ガイドのギオルギさんから、ニュースが送られてきました。

6月から本マガジンを読んでる読者の方は、「あーやっぱりなー……」と思われたのでは? 日本でも報道されてましたね。


背景に、ユーラシア大陸の貿易での、コーカサスの地位がいよいよ重要になってきたことが挙げられます。ジョージアは、「一帯一路」を積極的に利用したいようです。

先月、ユーラシア大陸の貿易が大きく変わりつつあると書きましたが、まさにあれはその前哨戦だったのかも。

以下は、アメリカの独立系メディアeurasianetの記事の翻訳です。

モスクワが孤立したことで、ロシアを横断する陸路の貿易ルートは国際的な荷主にとって不利になり、荷主は中央アジア、南コーカサス、黒海を経由して中国とヨーロッパを結ぶ、いわゆる中回廊に貨物を振り向けるようになった。

ジョージアは新たな中継地としての役割を熱烈に受け入れており、新たなインフラ・プロジェクトや、関連地域の政府高官との頻繁な訪問・会談(実際、ガリバシヴィリは中国訪問の後、カザフスタンに向かった)などを通じて、それを公然と利用しようとしている。

しかし、2017年にジョージアと自由貿易協定を締結した中国は、大規模なインフラプロジェクトなどを通じて、以前からこの地域で積極的に活動してきた。また、北京は以前から、一帯一路構想(BRI)の一環として中東回廊に関心を示してきた。現在、中国はジョージアにとって第4位の貿易相手国であり、ジョージアの対中輸出は過去4年間で堅調な伸びを示している。

「プロ・アメリカ」だった国の変貌に米国は?

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