日々(2024/03/07)

車のフロントガラスに薄い水の膜が張り、それを指先一つで崩してしまう瞬間が好きだ。
雨の日に不意に流れる、雨音を聴くだけの時間が好きだ。
車からコンビニの扉をくぐるまでの間に私を濡らす水滴が好きだ。
車内で聴くボンネットやフロントガラスに雫が落ちる音と、ワイパーが動く機械音が好きだ。
雨は私を詩的にさせる。だから好きだ。

日記を書く。
私はそれほど絵での稼ぎは多くない。なので確定申告は必要ない。
しかし必要になる程稼げないと、生活を実行するのには支障が出る。
補助のためにやっているアルバイトはいつのまにか生活を侵食しているため、私の精神もまた、蝕まれている。
時間を支払い、給金を買っている。
給金は、時間で買うには安くない。一時間で帰るのは1000円弱程度。他で買おうとするとなかなか難しいことが多いらしい。
アルバイトなどやめて、早く絵だけで食っていけるようになりたい。
営業力やビジネスの能力が私には足りていないのだろう、絵は上手いので。

日記を書く。
最近の私は心身ともに疲弊しているのか、常に眠気が重くのしかかり、かと思えば強烈な吐き気を催し、それが治れば絶え間なく刺す胃痛がやってくる。
精神が蝕まれてしまったせいか、生活が下手だからなのか。どちらにせよ、さらに精神が削られていく。そうすればさらに生活の実行が難しくなる。
そして生活が難しくなれば、労働に支障が出る。
私を救う方法はあるのか?
一番の方法は私に絵の仕事が来ることだ。
絵の仕事をしている時は、苦しいこともあれど精神が蝕まれる感覚に苛まれたことはない。
絵を描いている間は「生きている」と実感できる。
私が生活に殺される前に、また絵を描いて、絵に見合った金額を買うことで生活を進めていきたい。

今日はこの辺で、また。

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