現場目線の壁紙の選び方。超絶長持ち綺麗が続く本当に優秀な壁紙とは。

毎日のように、いろいろな現場で壁紙(クロス)の施工や張り替えをしていますが、壁紙は何万種類も選択肢あるのをご存知でしょうか。
みなさんも知っているかもしれませんが、壁紙のメーカーってたくさんあります。サンゲツ・リリカラ・ルノン・トキワ産業・シンコール・東リ、ほか、国産壁紙メーカー。

今回結論としておすすめしたいのが、「トキワ産業」さんの「マッスルウォール」または「マッスルリフォーム」という壁紙(1000クラス)の見本帳です。

プロモーションなど、トキワ産業さんから金銭をもらっていません。

わたしは現場でとにかく触って貼って。お客様のいろいろな店舗やおうちで、貼って貼って貼って。
そしてとにかく評判がいい。ボロボロにならない。いつまでも綺麗。
理容室の店舗では、水回りに飛び散った髪染めの薬液の汚れも落ちやすいっていうんだから、優秀すぎませんか、と。

一番最初に、新築を建てる、リフォームをするなどのときは、
新築・リフォームを担当する営業マンなどが、お客様のもとへ、大きな壁紙の見本帳をたくさん持って、一緒に選んだりします。
けれども、すべての見本帳を持って行くわけではありません。

・名前が通っている有名な壁紙メーカーの見本帳を持参する
・海外の壁紙やお客様希望のキャラクターが掲載された見本帳を持参する
・材料代が少し安い「量産品」の小さな見本帳を持参する
・出かけるときに、棚の一番近くにあった見本帳を持参する

などでしょうか。

実際に壁紙の見本帳をひらいてみると、まず目に飛び込んでくるのは、壁紙の種類の多さや、色柄の多さ、そして消臭や汚れ防止等の機能性を謳った壁紙。

きっと多くのお客様は、壁紙をこんな雰囲気にしたいな、と憧れや期待を持って見本帳を開きますが、たくさんの時間悩んでしまうと思います。
そして、たくさんの時間をかけて、やっとの思いで、壁紙を決めるんです。

選び終わった!これで「壁紙を貼ってもらって」理想的なお部屋ができあがる!

と。



壁紙を貼ってもらって。

そうなんです。お客様自身が壁紙を貼ることは99.9パーセントないですよね。
「壁紙を貼ってもらって」 イコール 「理想的なお部屋ができあがる」

が実は ノットイコール ≠   な場合が、多々、あるんです。


今回はそのお話です。

話を少し前に戻すと、壁紙は何万種類もある、とお伝えしました。
さっき「長持ちする」とか言ってたんだから、機能性の話じゃないか?と気づかれる方もいらっしゃるかと思います。
たしかにそうなんですが、機能性の壁紙は、どのメーカーも一様に用意しています。

それでは、優秀な壁紙って一体なんなんだ、ということになります。

各メーカーの壁紙の差、というものを、毎日のように仕事で触っているわたしたちだからこそ気づき、その「気づき」をなかなかエンドユーザーさんに言葉としてお伝えできていない、現実があります。


現場で壁紙を貼っていると、日常会話の中、職人仲間からよく聞こえてくる、決まったいろいろな言葉があります。

「この壁紙は貼りにくい」「この壁紙は貼りやすい」
「この壁紙はジョイントが本当にわからない」「この壁紙はジョイントが目立ちやすい」

ほかに
「この壁紙は厚い」「この壁紙は薄いから、下地が出やすい」
「この壁紙は傷がつきやすい」「この壁紙は傷がつきにくくて優秀」
「この壁紙は傷はつきにくいけど、すっげー貼りにくい!切りにくい!カッターの刃がすぐだめになる!ジョイント目立つ!カールがすごい!し○!」
などなどです。

たくさんのメーカー、たくさんの壁紙、
見本帳を眺めただけではわからない、それぞれの壁紙の特徴というものがあります。

さきほどの日常会話の中で大体、壁紙に対する現場の考えが伝わったかと思うのですが、壁紙の性質・品質などは、千差万別なんです。

冒頭おすすめした、トキワ産業さんは自社ののぼりで「壁紙のトキワ」と宣伝するほど、壁紙の品質に自信をもっています。

わたしが初めてトキワ産業さんの壁紙に出会ったのは、東京ビッグサイトでの展示会ででした。
「マッスルウォール」見本帳の壁紙をご紹介いただき、傷がつきにくく・クラック防止のストレッチ素材、ファブリーズ消臭など、多機能にも関わらず他メーカーの1000クラスと同じ値段。
なにより、傷つきにくいのに、壁紙を貼るわれわれにとって、カッターでの切断性の良さがピカイチであること、
他メーカーに比べて、わずかだけど厚みがあるので、下地の悪さを拾うことが減少し、仕上がりがよりよく見える、ということでした。
職人目線で仕上がりが良くなるというこの事実は非常に大きいものです。

どのメーカーとは申し上げませんが、
極めてクロス厚(壁紙の厚さ)が薄いもの、
傷防止を謳っているがために、カッター等の切断性の悪さが目立つもの、
一般品(量産品)、1000クラス内に潜む、傷がつきやすい壁紙

が、同じ値段であっても潜んでいます。

これは、営業マンでは掴める感覚ではなく、
普段壁紙を貼って貼って貼りまくってるわれわれ職人が一番壁紙の選択には敏感かと思います。(知ってて気にせず適当な見本帳を持って行く職人さんもたくさんいますが)

もちろん、壁紙いろいろ、職人もいろいろです。

今回はイチ意見として、トキワ産業さんの壁紙をおすすめさせていただきました。
が、ほんとに一番おすすめです。
貼る面積や部屋数が少ないので、お客さん目線だと比較しづらいのが欠点かと思いますが。。

あとは、先に述べたような、いろいろな壁紙の特徴があるということを、ここまで読んでくださった方は、少しはご理解いただけたのではないか、と思いますので、改めて壁紙見本帳と向かい合っていただき、壁紙を勧める営業マンや、話ができれば実際に貼る職人さんに意見を求めてみてはいかがでしょうか。

本文がすこしでも、エンドユーザー様の快適な住空間・生活空間・職場空間の助力になりますよう願っています。

経師屋(きょうじや)内田 2024/4/9



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