年功序列は年配者が若者から搾取する仕組みではと思った話

正規雇用と非正規雇用の正規雇用側に入ると、ある程度の規模の企業や公務員として働く場合に年功序列の列に入ります。(非正規はその列にも入らせてもらえませんね。)

若い頃はその仕組みを何の疑問もなく受け入れていました。
歳をとり、お給料が上がってきた時に感じたのは、あ、私は若い人の労働力を搾取してこれだけのお給料をもらっているのだなと言うことです。加えて言うなら非正規雇用の人の労働力も搾取してです。
もちろん、私も正規雇用の立場を得るために受験や資格取得や採用試験など、努力してきました。
ただ、実際に働くとなると一緒に働いている若手の方や非正規の方より働けるかというと、子育て中で働く時間が限られていますし、年々頭の回転の速さも体力も落ちますし、経験から少しはプラスアルファの働きが出来ることもありますが、体力のある若い方や経験豊富な非正規の方に助けられていることも多々あります。
今の給料に見合う仕事が出来るかと言ったら、出来るよう努力はします、仕事にも熱意はあります、でも現実難しいと感じました。

年功序列が過去どうして必要だったかと言うと、結婚して子どもが増えて養育費が増えることや、教育費も高等教育になるにつれどんどんかかってしまうので、それを昔で言えば男性一人分の給料で賄うために、今の年功序列の給与体系が出来たと思います。

そして、その仕組みを作るのも男性の年長者側なので、まず女性の働き方に馴染みません。長時間労働をして年功序列のレールに乗り続けるということが出産子育てを期に難しくなります。耐えきれなくなって退職すると、なかなか正規雇用側に戻れなくなるかもしれません。
また、社会経験の少ない若者にとっては搾取されているという仕組みにさえ気付かず自分の能力やら努力のせいだと低い給料を受け入れてしまうかもしれません。
女性や若者が、その仕組みに気付いて声を上げる事が必要かなと思います。年功序列は縮小して若者の給与配分を増やしていき、それに並行して高等教育を無償化にして、年功序列がなくても安心して子育てができる社会にしていけたらよいと思います。
そうすれば、男性にとっては、長時間労働や一家の大黒柱的な肉体的精神的な負担が軽減でき、女性にとっては子育て世代にも働きやすくなり、若者にとっても結婚子育てしやすい社会に近づけるかと思います。

ただ、このような思想を突き詰めると社会主義経済の様な既に破綻した理想に近づいてしまうので、バランスも大切だと思います。完全に平等である必要はないけれど、今のバランスは若者の貧困や男女の給与の格差や少子化という問題を生み出しているかもしれないので、もう少し女性が働きやすい、若者が豊かな、男性の負担が減るようなバランスを社会全体で、価値観や制度の面から目指して行けるといいなと思います。

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