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社会の先生じゃなくても憲法を語ろう
「特別の教科 道徳」において、文科省は「考え、議論する道徳(「道徳」は「修身」の復活を目指したものであり、そもそも「考え、議論する」性質のものではないが…)」を推奨している。本気で「考え、議論する」と、指導要領で誘導しようとしている内容項目からは離れていくが、遠慮はいらない。文科省のお墨付きなのだから、どんどん「考え、議論する授業」を展開すればよい。実は、そうすることで憲法の理念に近づいていく。
もっとみる日本国憲法は先人から私たちへのメッセージなのだ。
憲法が変わるかもしれない。こんなこと、子どものころ、いや大人になってからも考えたことがなかった。「憲法を変えて軍隊をもちたい」と考える人たちが大きな力をもつなんて、一昔前なら想像もできなかった。質の悪い冗談のような話だが、紛れもない現実だ。私たちは今、歴史の分岐点に立っている。
私は中学校で社会科を教えているため、当然に日本国憲法を教えてきた。しかしこの危機的状況に際し、「自分自身は本当に憲法
「私は真実が知りたい」読了報告
私の夫、トッちゃんの本名は赤木俊夫。この時、54歳。財務省近畿財務局の上席国有財産管理官。あの森友事件で、国有地の値引き売却についての公文書の改竄をさせられ、以来一年ずっと苦しんできた。それをまじかで見ながら救い出してあげられない私もつらかった。何度も市の一歩手前までいきながら何とか引き戻すことができたけど、とうとう助けられなかった。
「内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた」「最後は下っ端が責
部活顧問を「やる・やらない」の選択肢を。
「働き方改革」「早く帰るように」と言われても、部活だけは見て見ぬフリをしている限り、現場の働き方は変わらない。その他の業務の精選も必要だが、部活こそが一丁目一番地である。部活の価値を否定するつもりはないが、望んでいない教員の無償労働を前提とし、断ることができない今の在り方は人権問題である。
ここ数年、組合の立場から「働き方改革」を訴えてきた。部活は生徒の自主的・自発的な活動であること。超勤4項
いじめのないクラスの作り方④
担任はたくさん悩むべし そうはいっても問題は起こります。いじめまではいかなくても、対人関係のトラブルは起こって当たり前です。複数の人間が共同生活を送っているのだから何も問題が起こらないなんてことはありません。だから何か問題が起こっても「あぁ、自分はダメだぁ…」なんて思う必要はありません。
ダメだと思う必要はないけど、「どんな関わり方をすればよかっただろう」とか「この状態を改善していくためにはどう
いじめのないクラスの作り方③
誰にだって居場所が必要 「自己肯定感が大切」ということに異論はないと思います。ところで「自己肯定感」って何でしょうか。「自分はスゴイんだ」って思う気持ちだと考えがちですが、ちょっと違います。それだと他の人のスゴイところを認められなくなっちゃうし、スゴくない人を下に見るようになってしまいます。スゴかろうが、スゴくなかろうが、「ありのままの自分でよい」という意識をもてたとき、人は自己肯定感をもつことが
もっとみるいじめのないクラスの作り方②
いじめっ子はさびしんぼう いじめっ子は「心が不健康な子」です。だからその表面的な事象だけを見て、恫喝によって言うことを聞かせても内面は変わりません。先生の見ていないところで余計にエスカレートするだけです。その子が本当に欲しているのは「愛されている実感」です。だからそういう子の行動に対して頭ごなしに叱りつけるのではなく、その子の背景を想像し、寄り添うことが大切です。
例えば全然勉強が分からないこ