#67 心の避難所が必要だ~松本俊彦『誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論』より~|学校づくりのスパイス
寛容に見えて、一度法を犯したり、大きな過ちをしてしまったりした人々には徹底的に冷たいのが現代の日本社会であると筆者は考えています。
けれども本当はそうした「すねに傷を持つ人々」こそ、助けを必要としているはずです。今回は「心の居場所」の問題について、薬物依存(アディクション)臨床を専門とする精神科医の松本俊彦氏の手によるエッセイ『誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論』(みすず書房、2021年)をヒントに考えてみたいと思います。
薬物依存のリアリティ・ギャップ お