図工で手が止まってしまう児童にどう指導するか?

図工の授業で、途中から遊び始める児童、手を止めてしまう児童、話が止まらない児童がいたらサインです。

もしかすると、本当に困っていて何もできない状態なのかもしれません。

「ちゃんと作品を作りなさい!!」

などと、言っても一向に進む気配は現れないでしょう。。。

何で困っているのか、よく観察してみると気づきます。

没頭できるように支えを作っていくと、自然と児童は動き出します。


手が止まる児童のための作品づくりのヒント

手が止まってしまう児童は、実は本当に困っています。

分からなくて、つい遊んだり、悩んで止まっている、友達ともごまかしたくて話してしまう。

支えるためのヒントとしては。


①作業を細かくして考える。

例えば、紙版画でしたら。

A:下書き→B:紙下書き写し→C:紙を切る→D:のりで貼る→E:版画を刷る

となります。

しかしここで、さらに細分化をします。

A:下書き(鉛筆で頭の中で想像してする)→B:紙に下書き写し(下書きを見ながら鉛筆で)→C:紙を切る(ハサミを真っすぐにして作品をまわして)→D:のりで貼る(パーツになる紙の外側にのりをする)→E:版画を刷る

分けようと思ったらまだまだあります。


②途中まで作業を手伝う。

ここで、Bで止まっている児童がいた場合。

下書きの写し方がどうしても分からないことがあります。

本当にどうしてもダメだ。。。

となっていたら、思い切って教員がやってしまうのも手です。

実際にやってあげたところ、パーツの紙をハサミで楽しそうに切り始めました。


③作品への補助作業をする。

下書きの時には、

「どう書いたらいいか分からない」

「何を書いたらいいのか分からない」

と質問する児童が多発しました。

こんな手だてとしては、

【教員の簡単に書けるお手本を見せる】

【教科書・図鑑などを真似させる】

がとても有効に働きました。

お手本を見せる際には、できるだけ簡略したやり方がいい時もあります。〇▽◇で書ける方法を教えておくことも考えられます。

また、教科書を真似させる時には、教科書の挿絵・キャラクターの絵・掲載されている作品などが参考になります。全く関係のないページでも有効です。


図工は技術もしっかりと伝えなければなりません。現状では、伝えても習得の厳しい場合があります。そんな時は、個別指導して習得させていきます。しかし、それでも手が止まることは多々あります。何かのお役に立てればと思い投稿しました。

ご一読、有難う御座いました。

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