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京津畑日記 第23週 12月8日〜12月14日

今週は、床貼り助っ人登場、自伐型林業の研修、地域おこし協力隊向けの断熱改修講座、荷物の移動などです。


12月8日(金曜日) チェーンソーメンテナンス、換気扇、給湯器

明日からの研修に備えて、慌ててメンテナンス。
借家の改修ばかりに時間を充てていたので、夏以来チェーンソーを構うことができませんでした。
斧も研いでいないキコリは木こりでは無い。(自戒)

前回の木屑がついたまま
プラグもチェック

設備屋さんの給湯器と並んで換気扇の位置を合わせ中。

12月9日(土曜日) 自伐型林業in南三陸町 研修

波伝の森山学校 合同会社の渡辺啓さん。
2011年に南三陸町に移住されました。ボランティアをしている中で山に目をむける事になり自伐型林業を取り入れた山守を始められました。作業道の師匠は、橋本光治先生。

なぜ木の中心が硬いのか?木は自分から仮死状態になり、腐朽菌から身を守るため。キノコなどの菌類は、リグナンを分解できる。

水分養分(リンなど)を根から吸い上げる。根の中に共生菌がい流。朽ちることで虫や動物、地面の栄養を母樹から子、孫の木へ送っている(伝えている)。

作業道計画書を書いておく必要がある。万が一の事故の際に、責任の度合いが変わってくる。リスク回避、リスクアセスメント(客観的な評価、分析)が大切。

ユンボは新品が良い。中古で購入すると故障の部品が高くなる。結果、新品と同じ価格になる。

軽油を投入
稼働部のオイルを注入

前の人の轍を通る事で道が踏み固まる。旋回の際は、アームの根元が遠心力で痛みやすくなる!だから必ず畳む。リスクマネジメントで安全に作業する事。

どの様にしたらリスクが下がるか?
なぜ谷側で旋回するのか?

南三陸町 戸倉地区あたりで盛んな板倉造り。プレハブで作られた避難小屋、簡易住宅は寒かったり生活環境も良くない。板倉作りの小屋は、移設も可能、生活環境レベルも高い。

無垢の木
外壁
無垢のまま

しかも断熱材は、天井と屋根の間だけ。他は木の板だけで建ててあるので、3棟分の木材を使用する。山の循環が出来易い。

板倉造りは、挑戦したいです。心地が良いし断熱材が入らないから、産業廃棄物が出ない!まずは車庫のような小屋から。

12月10日(日曜日) 南三陸町研修2日目

午前中は1.6kmの作業道を歩きながら解説を受けました。

谷になっている沢
沢の作業道作り
雨水の流れ、水の道
斜めも残すのは、なぜ?

杉は乾燥を嫌うから、風除けのために残す。除伐は徐々に行う。枯れ松は分解者がいるので、作業の邪魔にならなければ残す。

綺麗にサッパリしたいのが人の考えですが、山の法は違うのですね。

土場がなぜ必要か

自伐型林業の作業道幅は2m50cmが基本。傾斜が緩い所や広く取れるところは、林内作業車や軽トラックが交わせるように土場を作る。

道に落ちている杉の枝葉を谷側の水の通り道に置く。なぜか?

土質によっては、点圧しても点圧しても固まらない。水分が抜けると地面が下がる。

おるべき土の塊

借家のメロメロに似ていますね。何という名前の土質なのでしょう?

午後は参加者が交代でユンボに乗って、操作練習。
1mほどの長さ丸太を転がして戻す。8の字に回す。バケットで掬い上げて元の場所に戻す。

Mは寝不足のため、見学のみ。
体調の悪い時、精神的にやられている時などはチェーンソー、重機の扱いは辞めておく事。
例)夫婦喧嘩、ペットとのお別れ、病気の時

12月11日(月曜日) 換気扇周り、畳上げ

午前中、換気扇をベニヤ板に合わせる。少し削るだけで済むはずでしたが、、、結局、夕方の作業で仕上げることができました。作ったりアイデアを出すのは得意ですが、どうもぴたりと合わせる手作業は苦手なようです。時間がかかりすぎると自分でも思い知りました。己を知る。無知の知。苦手の遅。

やっと設置
外から見た様子

天気が良く北風のよく吹く日でしたので、残っていた和室の畳上げを行いました。畳の上を歩くと抜けそうでしたが、床板が抜けていました。今季は補修予定に入れず、ベニア板を敷いて転落防止だけにします。

畳を剥がすとさらに板が落ちました

全国の空き家も同じ状態なのでしょうね。人がいるだけで空気は循環しますから。

12月12日(火曜日) 助っ人現る!

午前中、雨模様のお陰で強力な助っ人現れました!!
ドイツ製の断熱材。木質だけ、添加物なしでブロック状にしてあるもの。日本の耐火テストもクリアし、万が一燃えても有害なガスが出ない。環境先進国ドイツ。

やっと出番の断熱材。
野地板に木枠を組み
割り箸の厚み3mmを、はかり
断熱材の間にスティックを挟んで
切屑は木毛状態
ふわふわ

助っ人さんの職業は、大工さん!ほぼお一人で初めて扱う断熱材を床に敷き詰めてくださいました。8畳一間を仕上げられました。ありがとうございました。

12月13日(水曜日) 断熱協力隊

Mの改修作業も進みこのまま完成させる前に、断熱の知識も実践で身についたことで、これは協力隊に伝えたいと思いましたので、ワークショップを企画しました。

アウトプットは最大のインプット

午前中のお手伝いも募集したところ、嬉しいありがたいことに2人が来てくれました。

一関市藤沢町の地域おこし協力隊 深澤美咲さん。
緑のふるさと協力隊 藤沢地区 遠藤史佳さん。

2階の畳は風を通すために上げていたので
M「2階の畳を下ろしてくださいますか」
と言ったら階段の段ボールなどを片付けてくださる2人。Mの伝え方が悪かったようで1階に畳を降ろしてくださろうとされていたんですね。お手伝いをどんだけ頼むの笑

早速床を拭いてくださっています。

おかげさまでスッキリ清潔になりました。1時間かけてきてくださり感謝です。

珍しい夫婦作業の写真

昼は、やまあい工房さんのお弁当。
仕事が終わって参加してくれた

農村地域おこし活動支援員 竹谷直起さん。

断熱協力隊 参加者3名、丸谷留奈サポートで開催しました。
断熱部分の優先順位。どこだと思いますか?

答えは、さいご。
一関市のゴミ事情、断熱材、石膏ボードは引き取ってくれないなど、断熱改修資材選びの問題点も含め話しました。

壁の断熱について
京津畑交流館 山がっこの広間にて
実際に触れてもらう
竹谷さん、人気者の図

協力隊は最長3年。借家が多くて、日本の家は断熱が入っていない方が多い。健康に暖かく任期をまっとうしたいものです。

左から竹谷さん、M、丸谷留奈、深澤さん
遠藤さん

また企画します。

12月14日(木曜日) 和室、体育館の荷物、床貼り

冷たい北風が吹いていますが、晴天。
先週、京津畑の皆さんにお手伝いしていただき綺麗になった和室を整え、広島県から持参した荷物を移しました。こたつや机など大物は、一関市管轄の体育館に預けていました。
 住む家が決まらなかった事で荷物も最小限で移動していましたから、7月着任してようやく落ち着ける場所になりそうです。任期残り31ヶ月。

居間の床が床らしくなってきました

素晴らしいタイミングで電気屋さんから連絡があり、コンセントをつけていただきました。

換気扇が回り、電灯が灯りました。


今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

来週は、釜石市へ自伐型林業の研修です。いよいよ引っ越せるのか!?引っ越したい!
どうぞお楽しみに!

断熱改修の優先順位
それは、寝室の床
一番長く滞在するからでした。

妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。

https://note.com/kyotuhata_r/


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