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京津畑日記4週目 7月28日〜8月3日

7月28日(金曜日)

今度借りる予定の家の草刈り。家のすぐ裏が坂道になっているため、湿り気が多く杉の幼木や、もみじ、鬼胡桃の木が2階まで伸びていました。鬼胡桃は木材になるというから育ててみたいけれども、家の真裏なので時期を見て切り倒すしか無いでしょうね。山に移植できないかな?目指すぞ混合林

水気を抜くために家から1m離れたところに溝を掘り、竹炭を入れる予定です。真竹など欲しいです。

午後は一関市大東図書館へ。農業、林業の本が充実しています。

7月29日(土曜日)

京津畑では毎日朝6時と夕方17時に時刻を告げるチャイムが鳴ります。
目覚まし時計は入りません。

朝飯前に動かれている同僚を見かけたので、触発されチャイム前に家の裏を草刈りしています。

9時から加藤隊員の借りる家に水を引く作業。家に水が来ていませんでした。昔は水が来ていたそうなのですが、人が住まなくなって時間が空いたので、どのようになっているのかわからないそうです。地域の方にお手伝いいただき、山から水を引いているホースを辿って、家の方へ新たなルートを開設しました。しかし、640mもの地下ホースが途中からどこを潜っているのかわからない!

地域の方々が汗だくになりながら(炎天下気温35度!)穴掘り。2mおきに掘って、ホースが見つかればまた次を掘る。100mくらい行ったところで、目安をつけて家の周りの止水栓を探す。

最後のホースから家に向かう電柱との直線上にあるのではないかと推測して家の周りの草を刈って地面を掘ってみても、見つからない。昼ご飯にしようと、休憩。

昼を済ませて戻ってくると、止水栓が見つかったとのこと。
なんでもご老人Mが50年前の記憶を頼りに探すと、すぐに見つかったと言う事でした。

この日はイベントが重なって、黄金山キャンプ場のサウナ。千厩のお祭り。興田市民センターで出店など、どれも行きたかったです。が、しかし家に水が通った時の加藤隊員の満面の笑み。そして地域の方の達成感の笑顔。久しぶりに自分が役割を全うされ満足された様子のご老人M。

人の喜びは水と人と共にある。

7月30日(日曜日)

午前、5月27日に行われた一関市自伐型林業フォーラムに登壇された やまんばプロジェクトさんの活動に参加させていただきました。参加者の中に藤沢町保呂羽の方と驚きの再会もあり、和やかなムード。大工の棟梁カワハラさんの話が、自分の価値観とピタリと合って、また岩手が好きになりました。有機農業や環境に沿った暮らし方、地元の材を使う知恵。水脈の話。

今回参加してみたかった理由の一つが、電動の馬搬。昔は馬で木材を山から搬出していたそうです。馬搬の詳細はこちら


充電式2時間稼働。女性一人でも操れる。
狭いところもズリズリ
トラックへはウインチ。
お神輿のように角材を渡して4人で運ぶこともありました。

本日も暑かった。休憩に差し出された古代きゅうり(瓜のような形)や塩麹漬けのきゅうり。火照る熱をとってくれるありがたい野菜たち。そしておばちゃんの心使い。お昼も満腹、満足して帰ってきました。

午後から京津畑の皆さんが、我々協力隊の歓迎会を開いてくださいました。
30人の住民の方々、役所からは農林部長、林業推進課長、そして我々4名。

京津畑自治会長 伊東鉄朗様から歓迎の挨拶をいただき、祝辞を一関市農林部長 小崎龍一様からいただき、乾杯へと。

やまあい工房さんのお弁当。もちまで手作り。

協力隊への質疑応答も交え、山がっこ内にあるやまあい工房さんのて作りお弁当をいただき、思いの外じゃんけん大会が大盛り上がり。
そして3次会のカラオケへと延長する祝賀会。
地域の方々も「10年ぶりのカラオケじゃ!(岩手弁で言われます)」と喜ぶお顔が、嬉しい限り。まだ一月も経っていないのに、化学反応が起きているなと実感しています。

テレビデオに映るカラオケ

7月31日(月曜日)

仮払い取扱い講習
チェーンソーに続いて安全に作業するための必須科目。
誰でも手に入る機械だからこそ、安全面の充実が必要です。

機械の仕組みを学ぶ
講師の先生に質問

稼働している仮払い作業者の半径5mには近づかないこと。
これで基本のチェーンソーと仮払い機が安全に扱える隊員になりました。これから無理なく、安全に、怪我なくやっていこうと思います。

8月1日(火曜日)

広島市にいるときは1日参りをしておりました。知人に「1日はお饅頭があるの」と教えてもらい、いそいそ出かけて行きました。すると移動式のコーヒー屋さんが境内にいました。その方からコーヒーを習うとはその時は思ってもいませんでした。一関市でコーヒーを淹れる日が来るかもしれません。

京津畑には神社が沢山あります。そのうちの一つ、山神社へ1日参り。石の裏には昭和の文字。割と新しいのですね。

妻と家の裏、草を刈ったところに行きました。蜘蛛の巣が顔にかかるのが嫌だったので、刈落とした細い竹を振りながら奥へ進むと

チカッ!!!

左上腕内、肘が曲がる3センチのところ。
なんと蜂に刺される失態。。。
慌てて痛む箇所を押さえ、辺りを見ると右上方に作りたて3段くらいの巣が見えました。あとで調べると巣の色が黄色味帯びていたので、おそらくキボシアシナガバチ。もしくはシナガバチではないかと。

幸に15分後のポイズンリムーバー。抗ヒスタミン剤入りの痒み止め。妻の「慌てたら心拍数が上がってしまう」助言を得て、大事には至りませんでした。

濃い緑色の薄い長袖も刺される原因だったのかと反省しております。

午後からはオンラインフォーラム。
コモンフォレストジャパン・自伐型林業推進協会・地球守共同企画 「徳島県那賀町・橋本山林に見る、多様性豊かな森をつくる、自然との向き合い方」

「土中環境」の著者である高田宏臣さんの山道作りが、水の通りを考えて石を有効に使う事が新鮮でした。坂田昌子さんの視点はキノコや虫が森でどのように働いているのか。質問したかったことは、食物連鎖の頂点にある猛禽類と森林の作り方についてでした。

8月2日(水曜日)

家の草刈り。蜂がいねぇ道路周辺を手鎌で刈り取る。ちゃんと明るい色の上着も来て油断なく。北隣のおばさんが背負式の仮払い機でお家の周りをきれいにされています。声をかけお話しする。

8月3日(木曜日)

市役所にて担当者、協力隊員が集まり今後の活動に向けたミーティング。

地域おこし協力隊には、委託型と雇用型があります。
我々は委託型タイプの協力隊です。
雇用型タイプとの違いは、
3ん年後に定住できるように副業をしっかりやってね!
個人事業主だから自由(ある程度は契約書を交わしています)に働いて確定申告も自分でやってね!

ミーティングでは、確定申告を見通して経費報告や、月に一度程度新着状況を交換するということになりました。

市役所の食堂で、元市役所勤めの方にお会いし我々の担当者のことを
「市役所で信頼できる人の1人です」
と言われておりました。mもそのように思い有難い事です。

他所の地域おこし協力隊、担当者の熱量によって協力隊の活動が左右されると言う話しは、応募前に色々な人に会う中で聞きましたから。

もし読者の中で、これから地域おこし協力隊を考えていらっしゃる方がいましたら、担当者の熱量も考慮されてください。

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