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湯が売り切れた話しから

 こんにちは、
京都市役所前近くの銭湯
玉の湯女将です。
2022年になったばかりと思っていたらもう3月、春はもう間近ですね。

今年の2月中旬から近くの銭湯さんが半月程休業された事もあり、
いつもなら暇であろう2月に沢山の
お客様に来て頂いのですが、
使用量に沸かすスピードが追いつかない日が出てきてしまい大変お客様にはご不便をおかけしました。
人数もある程度制限して入っていただいてたつもりですが、お湯の使い方、
その日の外気温にもよるようで、
もともとタンクが小さな玉の湯では、一旦下がってしまった温度を回復させるためにはそれなりの時間が必要で、何日かお店を途中で閉める事に。
最近はカランでお湯を汲んで使用する方が少なくなってきていて
ほとんどの方がシャワーの使用だと思います。
かくゆう私もシャワー派ですが、
こんな事がおきるたびに
出しっぱなし気をつけねばとハッと
思いますが、また忘れて日常、、、
ジャンジャンお湯が出るのが普通な
生活に戻るの繰り越しになります。
水、火、電力さまざまな
限りある資源、あ〜勿体ない、
大切に使わないと〜と繰り返し思う
たびに思い出す事があります。
私が20歳そこそこの頃に(20数年前)
弟子入りしていた
陶芸家の先生は昭和5年生まれの先生で、いつも先生が作業される
轆轤(ろくろ)台の隣で轆轤の練習を
させて貰っていたのですが、
その時によく私に話しをしてくださった話しで
先生の学生時代はまだ戦時中で
人手不足の鉄材不足だったから
爆弾を作るために火薬を入れるための入れ物、陶器製爆弾を作ってたんやでと話しをしてくれました。
私が「えぇっ!陶器で爆弾?(笑)」
とちょっと信じられないと笑っていると先生も笑って
「そうそうドッカーンの爆弾、
本当に鉄材が無くてな〜」と先生
「竹槍で飛行機やっつける世界ですか?(笑)」と私が聞くと
「ハハハ、本当そうゆう世界や」と話ししてくれて
私の頭の中は想像力の無さに
先生の話しが理解出来ず
冗談かな??ハハハと最後は1人理解出きないまま終了。
とにかく物が無かったけど今は本当に豊かで便利やなーと
当時の最先端テクノロジー?のFAXで
東京の百貨店に作品リストを送る
先生、とっても嬉しそうにされていました。
 お湯が無くなったり、お店のトラブル、日常生活に不便な事が起こると
何故か先生の話が何時も頭の中を過ります。
最近、便利で快適な生活は当たり
前じゃないなと思う出来事が多く
陶器製爆弾の「爆弾」と言う言葉に
胸が苦しくなる今日この頃ですが
自分が出来る身近な省エネたびたび思い出して気をつけないとと思います。
もうすぐ春、気温が上がると
エネルギーコストお風呂屋には追い風春がまちどうしいです。

ここまで私のつたない文章を読んで頂きありがとうございました。

女将















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