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3年ぶりの祇園祭で、オリジナル山鉾を作ろう
こんにちは。
広報グループUです。
7月に入って、あちこちから笛の音が聞こえてくるようになりました。
懐かしく感じるこの雰囲気は、京都の一大行事、3年ぶりの祇園祭です。
祇園祭は863年に始まった、疫病退散を願って行われるお祭りです。7月1日から31日までの1ヶ月間、八坂神社をはじめ、市内各地で関連行事が行われます。
そのなかで最も規模が大きいのが、前祭(さきまつり)と呼ばれる14〜16日の宵山と、17日の山鉾巡行です。
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2020年、2021年は、宵山も山鉾巡行もコロナ禍のため中止となってしまいましたが、2022年は3年ぶりに開催されました。
今回は、京都生まれ・京都育ちのお祭り好き、学生支援チームのNさんに、祇園祭の楽しみ方を教えてもらおうと思います。日中の宵山を案内してもらいました。23日、24日の後祭(あとまつり)の参考にぜひお読みください。
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まず、山鉾について。
山鉾は「山」と「鉾」の2つに分けられます。
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山鉾は、四条烏丸近辺の町内がそれぞれ保管し、継承しています。今年の前祭には、23基の山鉾が建立されました。昔は60基近くあったらしいのですが、応仁の乱や、1700〜1800年代の大火で燃えてしまったものも多いそう。
(エピソードのすべてに歴史を感じる…)
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山鉾には、それぞれ御神体があり、様々なご利益があると言われています。
宵山の期間は、山鉾ごとにその由来や、装飾品が一般公開されています。様々な美術品を歩いて見て回る、まるで日本最古のアートフェスのよう…。
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山鉾は釘を一切使わずに、荒縄縛りだけで組み立てられています。最も重たい「月鉾」は、約9トンもあるそう。そんな大物を縄だけで作り上げ、さらに動かすなんて、立体系の専門分野の方は、それだけでワクワクしませんか? ぜひ縛り目にもご注目。
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23基の個性豊かな山鉾を見ていると、なんとなくお気に入りも出てきます。
私の推しは、提灯がかわいい「月鉾」と、からくり仕掛けのカマキリが乗っている「蟷螂山(とうろうやま)」。このカマキリ、巡行の日は動くんです。羽をパタパタさせるのがなんとも可愛い。
ちなみに、Nさんの推しは「船鉾」と「月鉾」。どちらも雅な装飾が見どころです。
さて、そんな祇園祭。京都精華大学に関係ないような話題かと思いきや、そんなことはありません。
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やってきたのは、三条通にある「NHK京都」ビル。すごい行列ができていたのは、デザイン学部建築コースが協力して行っているワークショップ。ここでは、木製のミニチュア鉾を組み立てて自由にペイントし、自分だけのオリジナル鉾をつくることができるんです(しかも参加費無料)。
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中心となっているのは、建築コースの葉山先生。今回のワークショップでは、2018年の台風で倒木被害にあった鞍馬山のヒノキやスギ、安曇川流域で育った木材の端材を活用し、素材を作成されました。
会場では葉山先生が直々に来場者に制作方法を教えています。100組以上が参加し、大人気の一角になっていました。
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このワークショップ、後祭でも行われる予定です。21日(木)~24日(日)の16:00〜21:00から(日曜日は8:30~14:00)。興味がある人はぜひ参加してみてくださいね。
さて、翌日は山鉾巡行。この日は一人で行ってみました。
四条通を出発した山鉾たちは、河原町通を北上し御池通へ。最後は、車でさえ一台しか通れないような細い新町通を全ての山鉾が通過します。
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昨日までは展示されていたご神体や懸装品が取り付けられた、一層豪華な山鉾たちは、「歩く美術館」とも言われています。
巡行の順番をきめる「くじ改め」や、唯一「生稚児」を乗せる長刀鉾、重たい鉾を90度方向転換させる「辻回し」など見どころも盛りだくさんです。動くたびに縄が軋み、ギシギシという大きな音を立てることは、会場にいないと分からないものだなと思いました。
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宵山の屋台で美味しいものを食べるのも良し、全ての山鉾で御朱印をもらうも良し、祇園祭の楽しみ方は人それぞれ選べるのが良いところ、と学生支援チームNさんから教わりました。ちなみにNさんは、このかん着物や浴衣、和小物が安く売りだされるので、着物屋さんを見て回るそう。
今週末の後祭では、10基の山鉾が建立されます。そのなかには、なんと196年ぶりに建つ「鷹山」も。江戸時代ぶりにお披露目です。
後祭の宵山は7月21日〜23日、山鉾巡行が7月24日の予定です。
在学生のみんなが、京都で大学生活を過ごすうちに、一度は祇園祭を体験してもらえるといいな…と思っています。
どうか感染症が収まり、安心してお祭りを楽しめる日が来ますように。
それでは。
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