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メモリースポーツ(記憶力競技)とは

 はじめまして、大学生メモリ―アスリートの三輪尚毅(Twitter名はCaD)と申します。
 メモリ―アスリートとはメモリースポーツの競技者のことですが、何それって人も多いかと思うので、今回はこの競技について説明します。

記憶力を競う?

 日常でも競技内容についてお話しする機会があるのですが、記憶で競うと聞いて「円周率覚えてるの?」とおっしゃる方が結構います。しかしそれは誤りで、簡潔に言うと「制限時間内でランダムなリストをできるだけ多く(速く)覚える競技」となります。たとえば5分で乱数を覚える "スピードナンバー”、トランプ1組の並びを覚える ”スピードカード” などがあります。
 最初は敷居が高く感じてしまう人も多いと思いますが、初心者の方も大勢大会に出ており、練習しだいで誰でも上達できる頭脳スポーツです。覚え方や上達の仕方はおいおい説明するとして、まずは競技について軽く触れていきます。

競技形式

 メモリースポーツには主に2つの競技形式があります。

1.スタンダード形式

 1つ目の形式は、簡単に言うと「一斉スタート型」です。競技者全員が決められた数種目を行い、その合計点で競う形式です。よく陸上の近代十種競技にたとえられます。以下、主な5種目を紹介します。

 ① 顔と名前(Names &Faces)
  5分でできるだけ多くの人の顔写真とその名前を覚える種目です。記憶用紙は下のような感じです。世界基準なので外国人の名前が中心になります。

手作りなので汚いです💦

 ② 単語(Words)
  5分でできるだけ多くの単語(名詞・動詞)を覚える種目です。

語彙力ないので、競技中に単語学習できるときもあります()

 ③ イメージ(Images)
  5分でできるだけ多くの画像の並びを覚えます。初心者でもとっつきやすいので、試しにやってみると面白いかもです。

カラフルなこともあってか?人気な種目です

 ④    スピードナンバー(Numbers)
  5分でできるだけ多くの乱数を覚えます。たぶん、一番ガチめで難しい種目です。

これ720桁あるんですが、5分で全部覚えれた人はまだこの世にいません(当然)

 ⑤ スピードカード(Cards)
 シャッフルされたトランプカード1組の並び(ジョーカーを除く)を覚えます。この前出た大会で自分の記録動画があるので、リンクを載せておきます。

Speed Cards NAOKI MIWA from IAM Egypt Open 2022 - YouTube

 初めたての方は、まずはタイムを気にせずに1組揃えることに挑戦してみましょう!

 ほかにもいろいろ種目があるのですが、基本的にはこんな感じです。
 練習用サイトについては次回以降の投稿でご紹介するつもりです。

2.対戦形式

 メモリースポーツには 1on1の対戦形式(Memory League)もあります。種目は1つ目の形式とほぼ同じで、互いに種目を選びあって戦う感じです。駆け引きなども楽しめるので、そういうのが好きな人は向いてるかもしれません。以下、サイトのリンクです。

 無料でも1日3回対戦できるので、初心者の方も気軽に登録してみてください。

素の記憶力は無関係?

 この競技を紹介すると決まって、「自分は記憶力ないから無理..」と言われるのですが、素の記憶力とメモリースポーツの上達の間にはそこまで関係がないんです。競技者のほとんどが、「記憶術」と呼ばれる特殊な方法を使って記憶していて、その手法をうまく使えるように日々練習しています。自分も練習を始めた当初はトランプ記憶も5分で6枚しかできませんでした💦 なのでぜひ、今の記憶力を気にせず、メモリースポーツに挑んでください!
記憶術については後々投稿しようと思ってます。

初心者向けの記憶力大会

 先ほど、主な 2つの競技形式について説明しましたが、実はそれ以外にも記憶力を競う大会が年1回開かれています。

 奈良県大和郡山市で毎年 2月上旬に行われる「記憶力大会」です。いくつかの部門があるのですが、特に「競技の部」が初心者向けでおすすめです。
 上で紹介したハードな種目とはだいぶ趣が違うため「メモリースポーツ」ということはできませんが、クイズ形式で遊べて面白いです。 自分が代表をしている記憶チームも来年の 2月に参加する予定なので楽しみです♪ 例年、10月下旬頃に申し込みが始まります。

 以上、最初の投稿でした! これからは、自分のこれまでの大会の振り返りを中心に、記憶術や大会情報なども織り交ぜながら書こうと思ってます!

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