骨折から子宮がんが発覚するまで②~大学病院に行くまでの2週間~

(例によって思い出したら追記していきます。)

1月16日、クリニックの受診で1月30日に大学病院で診察を受けることが決まる。紹介してくださる先生が火曜日に診察をされているとのことで、火曜日で日程調整。先生の勤務が曜日で決まっていることを初めて知る。本当はもう一週間早く調整できたかもしれないけど、なぜか日程の候補日を聞かれた時に先に入っていた歯医者の予定を優先してしまう。さっき日程変更してもらったばかりだったからもう一度歯医者の予定を変更するのは悪いと思ってしまったのかも。後から考えるとこれは判断ミスだと思う。というかちょっと混乱していて正常な判断ができる状態ではなかったと思う。腫瘍の疑いがある時点で大学病院での受診を優先するべきだったよな。。付添人がいてくれたら突っ込んでもらえたかもしれないが、まぁでも23日も行けると言っていたところで先方が空いていたかはわからない。

2024年1月16日or17日:深夜に左足が急に痛くて動けなくなる

その日は夜遅くまで仕事をしていた。納期が近い制作物だった。仕事を終えてお風呂に入り、「さぁ寝よう!」となったときに、急に左足が痛くなり始めた。はじめは左の太ももあたりが急にしびれたような感覚で、拍動に合わせてドクンドクンと痛みが左の骨盤から左足全体に伝わるような感覚でだんだん動けなくなった。何とか布団に入ったが左足を動かしたくない、動かそうとしても動いているのか感覚がわからない。こんなことは初めてだったので、ちょっとパニックになっていたと思う。救急車を呼ぶかどうかずっと迷った。旦那さんがとても心配していて、隣で「どうしたらよいか教えて」と言われたが私もどうしたらよいかわからないので、何も言えなかった。そのまま布団の上で、痛みが治まるまでじっとしていたと思う。眠れたのは5時か6時かわからないけど明け方だった。翌日の午前に打ち合わせがなかったので昼くらいまで寝かせてもらったと思う。

1月18日:左足が痛くなったままの状態が続く

前夜の一件で、左足に負担をかけないほうが良い、夜は無理せずきちんと寝るべき、ということを学んだので、とにかく先生の言うことを素直に聞いて松葉杖を借りようと決める。電話で聞いたら翌日に予約をとれた。

夜、テニススクールに休会をしたいと連絡を入れる。受付の方に、骨折でしばらく安静が必要なので休会したいと伝えたら、いつもお世話になっているコーチに代わってくださり、「既に支払われているレッスン料は復帰したときに利用できるようにしておくから安心して療養してね。早く元気に戻ってきてね!」といった旨のお言葉をいただいた。話の中で、「骨折するなんて何か特別なことでもした?」みたいなことを聞かれたが「いや~本当になんで骨折したかよくわからないんですよね。」みたいな返事をしたような気がする。ずっと元気に動けていたし(旦那君には時々、ゴキブリみたいなしぶとい動きみたいに言われる)、本当になぜ骨折したかあまりよくわからなくて、もしかして30代だけど骨粗しょう症なのか?と不安になって意識的に魚を食べたりしてみた。

1月19日:神アイテム「松葉杖」を借りる

前回はバイクで行って松葉杖を持って帰れなかったので、タクシーで行く。この時はまだ一人で何とかなると思って動いていた。

単に受付で手続きするだけだと思っていたら、先生の診察が必要で驚いた。病院に慣れていないと困惑することが多々ある。火曜日とは違う先生だったが、数日前の夜に歩けないくらいの強い痛みがあったことを伝える。ただ、短時間の診察で痛みについて深くは突っ込まれず、松葉杖を貸していただく手続きをしていただくだけの診察といった感じだった。私も痛み止めをお願いすることをすっかり忘れていた。おそらく前回の診察の時はあまり痛くなかったこと、既に紹介状もあってこれ以上クリニックでは検査や治療のやりようがないこと、私もうまく説明ができなかったことなどがあったからだと思う。

松葉杖は、はっきり言って神。借りてから毎日ずっと助けられている。はじめに見ていただいた先生が「借りておいてくれ」の勢いで仰ってくださったので本当に感謝しています。私は「骨にヒビ程度でいらんやろ。2か月くらいで治るなら我慢できそう。」と甘く見ていたので、その後の生活でこんなに役立つとは思いもしなかった。

松葉杖をレンタルできることも知らなかったので、自分で買わなくてよいのもとてもありがたい。保証金5000円で、返却はいつでもOK。返却時に保証金も返してもらえる。治れば不要になるし、金額もそこまで高くないので本当にありがたいシステムだと思う。

松葉杖を借りるときに、杖の長さをその人が使いやすい長さに調整するということを知った。持ち手の位置と足の長さの両方を調整して、その人が一番使いやすい長さにするみたい。私の場合は初めに用意されたものがおそらく大人用のもので一番短い設定にしていただいたが、それでも長いという判断で、一回り小さい松葉杖で調整された。(あれ?これって、もしかして足が短いってこと・・・・?)と思ったが、深く考えないことにした。

杖の使い方は、理学療法士さんから教えてもらった。松葉杖を2本使う場合と1本の場合の2種類のやり方があり、両方教えてもらったが、どうも私は1本だとうまくいかない…。「1本は諦めて2本でやりましょう。」と言われる始末。2本の場合も相当慣れない感じだったようで、「もう少し慣れたほうが良いですね。ここを往復してみてください。次はあの地点まで行ってみましょう。もう一度段差を登ってみましょうか。」と、補講を受けるような感じに…。基本は三点支持で両方の杖を出してから右足を先に出し、左を出した後にまた両方の杖を出す、という流れだが、考えすぎると先に左足を出していたりする。もっと早く動けますよ、ということも言われたが、正直、足に響いて痛むからあまり動きたくない…とは言えなかった。

「他に何か聞いておきたいことはありますか?」と聞かれたので、ベッドがないので、布団から起き上がるときの動きが痛くてつらいことと、座っているとお尻や左股関節まわりが痛くなってきて困るという相談をする。理学療法士さんが起き上がる方法をその場で実演しながら考えてくれたが、「う~ん、この動きは腕力がないと無理かも。起き上がるときに補助になるような台や手すりになるものを置いたほうが良いかもですね。」とアドバイスをいただく。椅子についてはクッションで高さを出したり、柔らかいものに座った方が良いだろうというアドバイスをいただき、とても役に立った。

一通り教えていただいた部屋から出るとき、使用させていただいたスリッパが自分で拾えなくて、受付のお姉さんに伝えて元の位置に戻していただた。こうしたちょっとした日常の動作が痛みでやりづらかったり、誰かに頼らないといけなくなるのは迷惑をかけている感じがして申し訳なく、悲しくなった。

とはいえ、この頃の痛みはまだましだったと思う。痛いけど、松葉杖で移動はできたし、一応、以前に歯医者でもらったロキソニンやバファリンも家にあったので我慢できないときは使用して何とかなった。先日の夜中の痛みが怖くてこの頃から夜は早く寝るようにも心がけた。

そういえば、大学病院に行く前は、自分は疲労骨折だと思っていた。クリニックでの初めての診断が「疲労骨折かもしれない、念のためMRIを取りましょう。」という流れだったからその単語が頭に残っていたんだと思う。その後、MRIを撮ったら骨の中に影があり、CTも撮ってみてもやはり影があるから大学病院を紹介するね、という流れだったので、取引先に現地での打合せができない旨やテニスのお誘いを断るときも「骨盤の骨折で座っていられないんですよ。いや~疲労骨折らしいです苦笑」という感じで説明していた。骨の中の影も問題ない可能性もあったので、変に周りに伝えて検査したら何も問題ありませんでした!となるのも嫌でしたしね。

この日は翌週に予約していた美容院もキャンセル。旦那さんにも少し相談したが、やはり骨折で動きにくいので外出を控えるようにする。

1月20日:疲労骨折と周りに伝える

骨折をしたことを周りの人に伝えだす。2月に団体戦を2つ約束していたのをどちらも断った。この頃は単なる骨折だろうと思っていた節があり、2~3か月で復帰できるだろうと考えて、「あったかくなってきたら復帰できると思います」とお伝えしていた。

いつもテニススクールでお世話になっているAさんにもしばらく休会する旨を連絡した。急に行かなくなったら心配されてしまうなと思って連絡したおところ、やっぱり心配してくださっていて、コーチから私が怪我でしばらく休むって聞いたよ、とのこと。Aさんはいつもお菓子をくださる優しくて楽しいお姉様。過去に骨折も何回か経験されていたそうで、励ましていただいたりアドバイスをいただいたり、今もずっと支えていただいていて今度ご飯をご一緒させていただく。本当にありがたい!

この日は15時からは打合せ。骨折中のためオンラインで短時間で終了。取引先の皆様にも骨折している旨を連絡する。現地での打合せをオンラインにしていただくなど、説明する際に伝えていたと思う。そのため、1月中は在宅でリモートワーク。ただ、椅子にクッションや毛布をおいて柔らかくしても長時間座っておられず、10分くらいが限界だったので、痛いときは休ませていただき、休みながら仕事しながら過ごしていたと思う。背もたれにもたれても持たれなくても股関節が痛くなってくるので、どうしようもない。この時は、うつ伏せの姿勢も取れたので、ノートパソコンを枕元に置いたりして仕事をしていたなぁ。

この頃は自分で靴下を履けていたかな…?少なくとも2月の骨の生体検査後は膝から下に手が届かず、自分では靴下やズボンがはけなくて、つい最近まで旦那さんに手伝ってもらっていた。

寝るときはどうだったかな?無印良品の”体にフィットするソファ”(旦那さんから”人をダメにするソファ”と聞いていたので正式名称は初めて知りました…。)で足の位置を上げて、左足がほとんど位置が変わらないようにして寝ていたような。膝の下に長いマスコットを置くなどして少し足を曲げた状態で固定し、あおむけで朝まで寝返りせずに寝る、という状態で過ごしていた。

病院や外出などで歩いたりするとその後に痛みが出やすい感じだったので、なるべく動かないように安静に過ごすように努めていた。

また、1月下旬あたりから打合せの数を減らし始めた。この時はまだ、やれる範囲で普通に仕事ができると思っていた。新しい仕事を私が担当せず、今担当している仕事が終われば、何とかなるかなと思っていた。

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