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ゴールデンメロンの製麦
2023年3月9日
2019年播種から京田辺でゴールデンメロンを栽培してもらっているという話を書いたことがありますが、3年目となる2022年は37 kgほどの収穫があって、これを100 Lほどビールにしてみよう、という話になりました。
初めは滋賀のブルワリーに頼もうか?という話だったので、少し貰って実験だけでもやらせてもらおうと思っていたのですが、打ち合わせの間に次第に「いずれ自分たちで製麦にもチャレンジしよう」という嬉しい展開になってきて、製麦研で「手本を示す」ことになりました。
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こうして発芽のタイミングは揃うけれど、このあとの麦芽になりやすさが粒によって異なる感じがするのは、洗練されていない古い系統だからではないかと思います。
ゴールデンメロンは明治時代に日本に最初に入ってきた醸造用大麦品種の一つで、その後の品種改良の起点になったものですが、改良の進んだ現代品種と同じレシピでやっても、思ったほど麦芽になりませんでした。3回試験をする中でレシピを修正して、十分なエキスを持つ香味豊かな麦芽に近づけようと努力した結果が冒頭の写真。
![](https://assets.st-note.com/img/1679106560307-6YQmat6X1M.jpg?width=1200)
スペックを調べたところ、エキスの最高値は80.1%(微粉)でしたが、最も思うように製麦出来たのは77.4%。この「なかなかモルトにならない感じ」がいいフレーバーを生むのではないかと期待しています。