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CDジャケット企画

良いジャケットには良い音楽?

初めてのディスクユニオン。
その時の僕は音楽の知識があまり無くジャケ買いをしました。
良いジャケットには良い音楽。
自分の眼には自信を持っていました。
家に帰り早速再生ボタンを押すと想像するジャンルからは程遠いハードロック

そっと停止ボタンを押しました、。

ボリス・ミハイロフ「Yesterday's Sandwich」

2023年のKYOTOGRAPHIE。
スクリーンにはコラージュ写真が次々と映し出されスピーカーからはピンク・フロイドの「狂気」が流れる。
初めての体験
トリップ状態の危うさの中の自分がソファーの深さより先に沈んでいく。
音楽×写真。
展示は音楽が決して補足的なものでなく写真と完全に融合している感じ。
その感覚には超越された魅力がありました。
2023年の展示の中で一番印象的な展示でした。


2024年の今年の展示では
八竹庵の会場「Made in Dublin」
ダビッド・ドノホによる音楽と
イーモン・ドイル、ナイル・スウィーニーによるモンタージュ作品が
9つものスクリーンに映し出される。
僕は二度も展示会場に足を運びました。


展示に限らず写真と音楽は私たちの身近に存在しています。
snsの普及によって近年その二つの関係値がより密になってきているのではないかと感じCDジャケット企画を考案しました。

ジャケット写真がよくないと、中身を聞く気になれない。

僕は普段ウォークマンで音楽を聴いています。
日頃写真やデザインをよく見ているせいか
今から聞こうと思うものをジャケットから選んでいることに気づきました。

スタッフ間の交流の機会をつくる意味でも
約300人が所属するコミュニティーLINEに好きなCDジャケット写真を送ってもらうという企画をしてみることにしました。

椎名林檎や、ビートルズ。
有名なアーティストからインデーズバンドまで。
中には選びきれずCD棚の写真を送ってくださるスタッフの方までいらっしゃり
様々なジャケット写真を見ることができました。


その中で僕が特に印象的だったものを紹介します。

Newdad「MADRA」

深い哀しみを感じるジャケット写真。
中身を想像できないその写真は僕の好奇心をめちゃくちゃに掻き立てました。
これを見せられてジャケット写真だと思う人は少ないんじゃないでしょうか。

アルバムにはいじめ、薬物の影響、うつ病などのコンセプトが含まれており
女性ボーカルのジメジメとした声
そして90年代のシューゲイザーの影響を感じ
その世界観に引き込まれていきました。
ウォークマンをひらけばきっと押してしまうけど
それは中身がいいからという理由で。
と、小見出しとは相反することを思ったり。
決してジャケ写批判ではないけど
この写真は見返すと強すぎるなって。
照らし合わせながら聞いているとおセンチになり過ぎて
「今は何も吸収したくない」みたいな感情が湧き出てきてしまう。
ここから聞くんだぞ。みたいな
ビートルズが横断歩道を渡っている途中の景色、
そういうスクエアで完結しない感がいいジャケットなのかな?
と答えはないことに僕の探究心は燃えています。

第二弾、やりたいです。
コミュ部写真班 味岡息吹

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