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高瀬川のすだちで作った限定ビールが発売中!

2020年11月、京都ビアラボのある京都市下京区の、高瀬川のほとりで生育した採れたての「すだち」をたっぷりと使い、生産量限定のビールを発売しました!

その名も「高瀬川すだちヴァイツェン」です。

今日は、この貴重な「高瀬川すだち」が限定ビールになるに至ったストーリーをご紹介します。

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京都ビアラボでは、これまでお茶のビールをはじめ、さまざまな副材料を使ってビールを作ってきました。各地の特産品を使って仕込み、地域の特産ビールに加えていただいたり、地元の歴史から読み解いたストーリーをビールに表現させてもらったりと、クラフトビールを一歩深く地域の方に楽しんでいただくことや、ビールをきっかけに地域を知っていただくことに挑戦してきました。

そして今回、良いご縁に恵まれ、ビアラボの店舗の目の前を流れる高瀬川のほとりで収穫したすだちを使って、ドイツ由来のヴァイツェンビールを醸造する運びとなりました!

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当店は約2年半前に下京区の店舗で醸造を開始して以来、たくさんの方にご来店いただき、また地元の方々には公私ともに大変良くしていただいています。日頃各地のビールを作らせていただく中で、いつかこの下京区の地元のビールを作りたいと考えていましたが、ビールの醸造に副材料を使うためには味や香り・量など検討事項が非常に多く、なかなか良い機会がなかったのです。

しかしこの度、「ビアラボのすぐ目の前の高瀬川沿いで、この秋にすだちがたくさん採れるので使っていい」というありがたいお話をいただきました。

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ビアラボには「ふじちゃん」という看板犬がいます。

ふじちゃんはビアラボの近所にお住まいの多田さんの愛犬で、毎日2回ビアラボにお散歩にやって来て、スタッフやお客さんと遊んでいます。

そのふじちゃんの飼い主である多田さんが毎年収穫しているすだちで、地元のビールを作らせていただけることになったのです!

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「高瀬川はよく通るけど、すだちなんかあったかしら?」

そう思う方も多いかもしれません。
しかし、よーく目を凝らすと…

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あー!すだち!!
なっております!
ご近所に住む多田さんがお世話をしているすだちです。

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9月、今年もたくさん実ったすだちを収穫するところから、限定ビール作りは始まりました。

多田さん、川の中から収穫!

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ビアラボのオーナー村岸も一緒に!

そして、ふじちゃんも一緒に!
(特にすだちに関心はないかもしれません)

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最後には多田さん、すだちの木に埋まりました。
ご主人をやさしく見守るふじちゃん。

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大収穫!!

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採れたてのすだちを切り、

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すだちを絞ったジュースを、
グツグツ煮たモルト液の中に投入!

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その後、発酵させて出来上がったのが「高瀬川すだちヴァイツェン」です。

「ヴァイツェン」というのはドイツ由来のビアスタイルで、原材料の約半分に小麦麦芽を使っています。フルーティな香りとスパイシーな香りとがバランスよく感じられ、苦味少なめでまろやかな口当たりが特徴です。

ここに本物のすだちを合わせることで、すだちの爽やかでフルーティな味わいを、ヴァイツェンの甘い香りと一緒に楽しんでいただけます。

高瀬川のせせらぎを聞きながら育ったすだちの、風味豊かな味わいと酸味をお楽しみください。今年のすだちで作ったビールは今回限り。量があまり多くないので、店舗やオンラインで、ぜひともお早めにご賞味くださいませ。

今回特別に制作した、ふじちゃんと多田さんが登場するボトルのラベルもチェックしてくださいね!

*ラベルイラスト/ 玉村聡之


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