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僕がボーイスカウトを続ける理由
普段はデータとか政策の話ばかりしていて、プライベートのことほとんど話さないので、インドア系だと思われることが多いのですが、実は幼少期からボーイスカウトをやってます。
ボランティア活動によくあるジレンマ
毎週のようにプライベートの時間を削られ、辞めれるものなら辞めたいと言いながらも、なんだかんだ続けてきました。実際「ボーイスカウトやってるなんて、意外ですね」と言われることも多いです。たしかに、ボーイスカウトやらずに、週末に本読んだりセミナー参加したりしてれば、今頃もっと凄い(?)人間になれていたかもしれないな、と思うこともあります。
でも、年に数回のキャンプや大会で、ちょっと前までできなかったことをできるようになっていく子供たちの成長を目の当たりにするたびに、こうして知恵や経験を次世代に受け継いでいくことこそが、人間としての無上の喜びなんじゃないかなと、数年ほど前から思うことが増え、やっぱり続けてて良かったなと思うのです。
一度切りの人生を超越する方法
まだこんなこと言うには早すぎるかもしれないけれども、100年足らずの人生を納得して終えられるようにするためには、自分の人生が終わったあとも自分が残したものを受け継いでくれる人がいると思えることが、とても重要だと思うようにもなりました。自分の子供や孫はもちろんですが、自分が関わってきた全ての人に対して良い影響を与え、記憶に残してもらうことが、100年という人生の限界を人間が突破するための、いまのところ唯一の手段なんだとも思います。
ボーイスカウト初代総長の金言
ちなみに、日本のボーイスカウトの初代総長である後藤新平という政治家は、こんな言葉を残しています。
「財を遺すは下 事業を遺すは中 人を遺すは上なり。
されど財無くんば事業保ち難く、事業無くんば人育ち難し。」
「金」も「仕事」も大事だけど、何事も最終的には「人」づくりを目指しているんだという意味で、ボーイスカウト活動の理念に通ずる考え方でもあります。これは、あの名監督 野村克也 氏も金言として引用しているくらいです。
たくさん稼げれば嬉しいし、社会に大きなインパクトを与えるような仕事にもチャレンジしていきたいけど、こうして僕も過去の偉人の哲学を受け継いで、21世紀を生きているということの有り難さに気づかせてくれたボーイスカウトという原点は、見失わないようにしたいな、と思ったので、久しぶりの備忘録でした。
とはいえ、大変。
アイデンティティを確かめるために、ボーイスカウトを美化するようなことを書き連ねてしまいましたが、来月に長期間に渡るキャンプを控えていて(しかも、キャンプ場は電波圏外…)、ボーイスカウトから逃れられない自分にうんざりしていたりこともまた事実…笑
少子化でスカウト減ってるのはもちろん、大人のほうも減ってきているので、一緒に楽しくやってくれる人が少ないのが最近の悩みです。空前のキャンプブームにも関わらず、日本のボーイスカウトは衰退の一途を辿っているのが心配です。
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