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丹後大震災から94年

今日、3月7日は、丹後で生きる我々にとって忘れてはいけない日。

1927年3月7日18時27分39秒、現在の京丹後市を震源とするマグニチュード7.3の大地震が発生しました。

宮津市、豊岡市で震度6を、福井県 福井市敦賀市、京都府 京都市中央区、兵庫県 洲本市、奈良県 奈良市、広島県 福山市では震度5を観測したそうです。

特に被害が著しかったのは、当時の峰山町、網野町、加悦町、岩滝町で、家屋倒壊率は70~90%に達しました。

京丹後市 写真

特に網野町、峰山町、野田川町山田地区では大規模な火災が発生し、峰山町は火の海になったと、当時の記録に残されています。(写真は網野町島津で4月1日に撮影されたもの)

被害総計は、死者2,925人(京都府内・2,898人)、負傷者7,806人、全壊1万2,584棟、半壊9,443戸、焼失8,287戸、全焼6,459戸、半焼96戸となったそうです。

丹後大震災4 (2)

94年も前の地震であり、実際に経験した方がだんだんと少なくなってきている今、丹後大震災を身近に感じるのは難しいと思います。

しかしながら、94年前に丹後を大規模な地震が襲い、多くの方がなくなり、多くの方が苦しい思いをしたということは事実です。そのことを、後世に伝えていくことこそが、現代の丹後を生きる私たちの使命ではないかと思っています。

今の私たちや丹後という地があるのは、大震災にもめげず、懸命に復興しようと尽力された、かつての丹後の人々のたゆまぬ努力があったからこそだと思います。

丹後大震災によってなくなられた多くの方のご冥福をお祈りすると共に、震災から復興しようと懸命に努力された先人達に敬意を表したいと思います。

画像(2枚目、京丹後市提供、1,3枚目、奥丹後震災誌-国立国会図書館デジタルコレクション)



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