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【消化酵素の重要性】胃腸の不調が気になる方へ

こんにちは!
パーソナルトレーニングサロンCOCOFIT代表のきょーすけ(@kyosuke_keira)です。

今日も内面美容(インナービューティー)に触れてみたいと思います。

ダイエットや体質改善、エイジングケアをしていく上では、ここの理解は非常に重要になりますので、ぜひ参考にしてください。

ーーーーー今日のテーマは消化酵素ーーーーー

前記事の栄養を消化して吸収するまでのお話では、消化と吸収について綴りました。

その中で胃酸が加齢によって分泌低下するという話があり、年齢による影響は諦めるしかないのか?という声が上がりましたので、今日は消化力が低下する原因とその対処方法を綴ります。

老若男女、全員が知っておくべきことなので、ぜひ一読ください。

動画解説はコチラ

消化酵素ってなに?

消化酵素とは、消化に使われる酵素のこと。

そのまんまですね 笑

食べ物を分解するときにその構造を壊して細かく小さくしてくれる酵素で、消化と吸収を促進してくれています。

消化がうまくいかないと栄養の吸収ができず、食べているのに栄養失調なんてことも起きかねません。

口腔での消化酵素【アミラーゼ】

口腔では主に炭水化物の消化が行われるということでした。
(栄養を消化して吸収するまでのお話←こちら参照)

口の中で炭水化物を分解・消化するのは、咀嚼運動による物理的な消化と唾液アミラーゼという消化酵素による科学的な消化です。

唾液アミラーゼは、3つある唾液線(顎下腺、舌下腺、耳下腺)から分泌されますが、3つとも自律神経の支配を受けています。

唾液は1日に1~1.5リットルもの量が分泌されるといわれますが、

耳下腺は全体の25%ほどでサラサラの唾液が分泌されます

顎下腺は全体の70%、舌下腺は全体の5%ほどでムチンを含みネバネバした唾液を分泌します。

消化が行われやすいのは副交感神経が働いている時なので、耳下腺から分泌されるサラサラした唾液が望ましいのです。

交感神経が優位になっていると口の中が乾き、ネバネバした唾液分泌が増えるため、くちやのどが渇いたり食事中に摂取する水分量が増えたりします。

人前で話をする時などに緊張で口がカラカラになるのは、交感神経が活発になり舌下腺からネバネバ唾液が分泌されるせいですね!

ストレスによって交感神経が刺激されていても舌下腺が働きます。

胃での消化酵素【ぺプシン】

胃では主にタンパク質を消化します。

胃の働きは
・食べ物や細菌の殺菌
・食べ物の貯留
・タンパク質や脂質の消化
・ミネラルのイオン化

となります。

脂質も多少消化していますが、メインで消化するのはタンパク質であるということです。

タンパク質が胃に入るとペプシノーゲンと胃酸が分泌されます。

胃液の塩酸によってペプシンという消化酵素に変換され、タンパク質を消化します。

胃酸(胃液)には
・ペプシノーゲンの活性化
・細菌の殺菌
・胃を保護する粘膜生成
・ビタミンB12の吸収促進

という働きがあります。

胃酸の分泌が減るとこれらの働きが低下します。

胃酸の分泌が低下する原因は
・冷たい飲み物
・精製された糖質
・ピロリ菌
・胃薬
・ストレス

などがあげられます。

小腸での消化酵素【膵液・胆汁】

小腸で行われる消化は、十二指腸で行われるものが主でした。
膵臓から分泌される膵液はオールマイティな消化液であり、胆のうから出る胆汁は正確には脂質の消をサポートするはたらきがあります。

腸液には、
【スクラーゼ】
【マルターゼ】
【ラクターゼ】

【エレプシン】
【ペプチターゼ】

【リパーゼ】(※リパーゼは胃液にも含まれます)

膵液には、
タンパク質を分解する
【トリプシン】
【キモトリプシン】
【カルボキシペプチダーゼ】

糖質を分解する
【膵アミラーゼ】

脂質を分解する
【リパーゼ】(※リパーゼは胃液にも含まれます)

などがあります。

胆汁は脂質の消化をサポートします。

皆さん、ご存じの通り脂肪分は水に溶けません。
栄養を吸収する為には、栄養素が水に溶けていないといけないのですが、
胆汁は脂肪分を乳化することでリパーゼによる脂肪分の分解をサポートするのです。

その他にも脂溶性ビタミンの吸収にも重要です。

膵液の分泌がうまくいかないと、これもまた消化不良や腸内環境の悪化につながります。

交感神経が優位な状態は、膵液の分泌を抑制するため食べ物が未消化状態のまま腸内へ侵入していきます。

すると、腸内で炎症が起き、その炎症が腸の上皮細胞間にすき間を作る事でリーキガットシンドロームを引き起こすきっかけになります。


まとめ


消化酵素の働きには、自律神経が大きく関わっています。

交感神経が優位な状態では消化という作業は非常に効率が悪くなるので、副交感神経と交感神経のバランスをしっかりとることが重要になります。

交感神経が優位になるきっかけはストレスや緊張、恐怖などがあげられます。

副交感神経はリラックスや安心感がスイッチです。

自律神経は意識してコントロールはできませんが、どういう仕組みかを理解することで、消化だけでなく、精神的な疲れや睡眠、QOL向上にも役立ちます。

次回はこの自律神経について綴ります!


それでは!

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