アメリカ大学留学④ 〜オリエンテーション〜
ここからは自分の正直な感想や考えを基に人生を振り返っております。不快な表現や足らない言葉遣いをお許しください。
写真はアーカンソー中央大学(University of Central Arkansas)です。
一般的なアメリカ人の大学入学時期は9月ですが、
自分は1期遅れの1月に入学するという事で準備を進めていました。
アメリカ大学入学手続き
(高校からの入学願書の製作、学生ビザの取得、入学アプリケーション、選手登録、など)
を母校と留学エージェントの方にサポートして頂き、
正式に2017年1月から
🇺🇸アメリカのアーカンソー州にあるアーカンソー中央大学🇺🇸
に入学する事になりました。
大学へ向かう渡米の際、前回のトライアウトの為の渡米とは違い、すでに何か達成しきった感覚でいました。
「ああ遂にか...」と留学を決意してから約1年半の準備期間を振り返り、感無量な気持ちを覚えています。
そして、アーカンソー州という未知の土地に上陸しました。
アーカンソー中央大学入学の初日、
大学内でキャンパス紹介を兼ねたオリエンテーションが行われました。
アーカンソー中央大学の総面積は約106ヘクタール。東京ドームの約22倍の敷地面積です。
アメリカ全体で比較するとそこまで広い面積の大学とはいえませんが、自分は素直にアメリカ大学の規模の大きさに驚愕しました。
最初の印象としては、「大学」というより1つの「街」みたいな感覚でした。
人種の多さにも驚きました。
白人、黒人、アジア人、アラブ系、など
1つの空間に多くの異なった人種が集まっていました。
今でこそこの様な分類には敏感ですが、その時に自分は「外国人」なんだなと、少し寂しい様な印象を持ちました。
そんな大きな規模の大学の全てを、オリエンテーション期間で理解出来るはずがない事はわかっていたので
「なんとなく今後の大学生活を想像しながら」
くらいの感覚でオリエンテーションをやり過ごしました。
オリエンテーション中、
色々な手続きや今後自分が関わって行く人、場所へと出向きました。
生徒名簿の登録
授業の登録
入寮登録、部屋確認
食堂
クラスルームと図書館
サッカー部
など、自身の大学生活を想定した上で押さえておくべきポイントを確認しました。
「サッカー」「勉強」「食事」
この3つさえ押さえていれば大丈夫であろうという考えでした。
サッカーは自分の人生において最も重要な事だったので、大学生活においても最優先事項でした。
コーチに挨拶をしてチームメイトとも何人か顔合わせ&挨拶をしましたが、当時の自分は雑談するだけの英語の実力と度胸がなく、自分の名前を言って挨拶は終わりました。
相手も名前を名乗っていましたが、聞き覚えのない名前と発音ばかりなので、誰一人覚えられず右から左へ受け流しました。
肝心のサッカーの方は、「慣れる事に時間がかかるだろう」という第一印象でした。
技術の点をみると、チームの大半がヨーロッパからの留学生で、選手個々のレベルは高かったのですが、「ついていくには問題ないレベル」と思いました。
ただ自分が今まで経験してきた日本やNZでのサッカーとは全く別の環境だったので、チームの環境に慣れることには時間がかかると感じました。
最も大きな要素としてはフィジカルの面でした。
アメリカ大学サッカーにおいて、最も重要といえる要素こそがフィジカル面だと思います。
そして自分はチームの中で最も貧弱であると痛感しました。
自己評価では、「日本の高校においてはわりとフィジカルに優れている」感覚でしたが、アメリカ大学においては「最下層」にいました。
1年目から公式戦に絡んでいく為に、色々努力が必要だなと感じた事を覚えています。
食事に関しては、オリエンテーションを通じて最も失望した事でした。
「カフェテリア」という学食堂があるのですが、味がとても悪い。
バイキング形式になっていて自由に食事を取る事が出来るのですが、取る物が無いという日もありました。
アメリカらしくハンバーガーやホットドック、ポテトフライのレーンは行列を作っていました。
他にもメキシコ料理や、ピザ、ファストフード店(chick-fil-A)などの売店がありましたが、どれもアスリートとして避けてきた物ばかり。
その日から自分の中で、食事が「栄養摂取」に変わりました。
食事の楽しみを捨て、栄養さえ取れれば良いと、そう考えるようになりました。
勉強の面は自分が1番不安な要素でした。
自分は英語力がまだ足りなかったので、
1期(4ヶ月)だけ語学授業を取りながら、
同時期に一般の大学授業も取る、
という予定でした。
思い返せば小学校から高校まで、あまり勉強をしてきませんでした。
ただ効率だけは良かったので、テスト期間の勉強だけでテストの点数は取れていたタイプでした。
あと、前日勉強のみではカバー出来ない部分を机に書いてカンニングしたり、を平気でやる男でした。 ガリレオと呼ばれていました。
そのため、成績は良い方だったのですが、勉強が自分の実になっていない事は重々承知していました。
さらにこれからは、授業は全て英語で。
もう効率で誤魔化せない環境になる事は明白だったので、自分の本来の実力が問われる事となると、正直憂鬱に感じました。
これから始まるアメリカでの大学生活の事を想像し、ポジティブとネガティブの両方の感情を抱えながら、オリエンテーションを終えました。
ネガティブの方が大きかったかなと思います。
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