ツールドおきなわ200

最後のレースツールドおきなわは22位で無事完走。

最後のレース

幸運にも子供を授かり、趣味として怪我と隣合わせの競技はもう出来ないと考え、最後に日本最高峰のレースで勝とうと挑戦した。
乗鞍HCとツールドおきなわ200。
僕の練習時間に合わせて育児担当の時間を考えてくれた妻、育児を手伝ってくれた両親達、練習メニューを作ってくれた兼松さん、一緒に練習してくれた友達に心から感謝。
得たかった結果は2つとも手に入れることは出来なかったが、全部やり切ったので競技に対して悔いはない。
僕はこの1年に全てをかけたから頑張れた。
時間、お金、情熱、努力。毎年この挑戦を続けられる皆は本当にすごい。尊敬の念しかない。

レース展開
・スタート〜ヨナの登りまで
雨のレースで落車巻き込まれが怖かったので前々で展開。
風雨が凄まじく、本当に沖縄なのかと疑いたくなった。
寒すぎて手がかじかみ、奥歯が鳴る。
チームメイトのたかゆきが固形物を補給すると良いと教えてくれて、ずいぶんとマシになった。

・ヨナの登り1
EMUの2人組が強いペースで展開。
集団前々でクリア。練習で想定していた出力だったので問題なくこなすことが出来た。

淡々と登る

登頂後の高速右下りコーナー。
後ろの選手に後輪をハスられ、バランスを崩しながら何とかリカバリー。
危うくガードレールに突き刺ささるとこだった。
この直後から後輪に違和感が発生。
レース後にパンクを確認、おそらくここでパンクしたのだろう。

悲しくなったが、これもレース

・ヨナから海岸線まで
shidoのケンタさんに補給をもらい奥の下りへ。
元々得意でない下りが雨のせいでさらに怖い。
集団のみんなもかなりゆっくりだが、びびってポジションを下げながら下る。
奥の登りはイージーペースだった。

登り前には恒例のトイレストップ

海岸線で兼松さん、たかゆきの無事を確認して調子は良いと答えてヨナに向かう。

・ヨナの登り2
試走で確認したポイントでアタック。
(先頭で降りたかったのもある)
集団と距離が離れてそのままペースで行ったが、
MSJ井上さんが集団を引き連れて追ってくるの見て踏みやめる。追いつかれてからはEMUの2人がカウンター気味に上げたので、ローテ回してほぼ先頭でKOM通過。2回目の下りは難なく安全に下れた。

この後から戦いと考えていた

レース後に兼松さんにあそこで踏みやめずにいけば
集団を絞れたのにと言われて、まだ勇気が足りなかったのだな、と。

・学校坂
相変わらずビビりながら降りきり、学校坂へ。
ここで井上さんのアタック。
自分で6.1倍程度出ていたので、6.5倍とか?
井上さんがかなり調子良いことがわかる。
アクティバイクの方と2人で付いていたが、後ろが繋がっていたので下がり集団で追う。
かなり厳しかった。

後の坂で続く、攻撃の序章

・高江のアップダウンから東村
二つめ?の坂で井上さんが単独逃げ出し。
僕ら20人くらいは追走組。自分の下りが遅く、ギャップを作ってしまい毎度埋めるのに足を使うことが続きダメージが溜まっていった。
この辺りはTTGはこぶね君が積極的に前で回して井上さんを追う流れを作ってくれた。
東村超えたあたりで井上さんに追いついた。

・慶佐次から天仁屋、嘉陽の坂
慶佐次の補給ポイントは難なく過ぎた。自分で仕掛けると作戦を考えていた天仁屋に突入。
井上さんのアタック。
それが強過ぎて反応も喰らいつくことも出来ず。
離れていく井上さんを見て心と足が終わった。
強かった。圧倒的に。
自分に出来ることは全部やったが、沖縄でも力負けしてしまった。やれることは全部やって負けた。

自分のためだけに走った最後の沖縄。
キツくて辛いけど強い皆と走れて本当に楽しかった。
だが当たり前に悔しいのでまたもやレース後に泣いてしまった。
パンクしてなければもう少し何とかなったのでは?
とかを意味のないことを考えてしまう。
自分の人生で泣くほど熱くなれる自転車を趣味に出来て本当によかった。
人間としても成長できたし、友達もたくさん増えた。
自転車は最高だ。

レース後に洗車した相棒

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?