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【過去最低倍率を更新】2023年度教員採用試験の全国倍率(実施結果)

どうも、ふくながです!

2023年12月25日に文部科学省が2023年度(令和4年実施)教員採用試験の実施状況を公表しました。このデータによると、全国倍率(競争率)は3.4倍でした。

この結果は記録の残っている1979年以降で過去最低となっています。

令和5年度公立学校教員採用選考試験の実施状況
令和5年度公立学校教員採用選考試験の実施状況

大量採用だった時代の教員が定年退職を迎えるため、採用者数が増えていることも理由の一つですが、長時間労働やサービス残業などのブラックなイメージが定着し、教員の魅力が低下していることが大きな原因と考えられます。

「平均残業時間は100時間越え」という声も聞かれるほど多忙にもかかわらず、小学校では英語やプログラミングといった科目が増え、1人1台ICT端末の導入が前倒しになったために準備期間もなしに利活用が強制されている。忙しさは加速するばかりです。

しかも、残業代は雀の涙程度しか支給されませんからね…。

働き方改革により、教員の労働環境は改善されつつあるとはいえ、教員の社会的地位や待遇は依然として低い水準にとどまっています。

なお、余談ですが文部科学省の出すデータは「採用倍率(受験者数÷採用者数)」です。教採に合格したけど辞退した人は含まれていない数値。実質倍率(受験者数÷合格者数)はもう少し低いので混同しないようにしましょう!

🔽教員採用試験の倍率が低い県ランキング!全国の実施状況まとめ

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