気持ちの変化

 2023年2月6日から、再発した急性骨髄性白血病に勝つために入院している。
 抗がん剤治療やその副作用、またいつ行われるか分からないが今回の治療の予定に入っている骨髄移植やその免疫反応、と治療そのものについての不安や恐怖はもちろんあったし今もある。

 ただ、1月の経過観察後の再発の可能性があるという連絡や、その後の検査により再発が確定された時には、テレビなどで観たままだけど、"なんで俺なんだよ"と思った。
 そして入院して治療が始まった頃には特にその気持ちが大きかったけど、"俺以外にいるだろ、適当に生きてる奴とか、いい加減に仕事してる奴とか"て思っていた。

 まだ治療は道半ば、て所だけど、ここまででも十分過ぎるくらい色々あった。
 抗がん剤治療というと誰もがイメージしてしまうのが、吐き気に悩まされたり、髪の毛が抜け落ちたり、というところだと思う。

 余談だが、抗がん剤を投与する時に吐き気止めの点滴をしてくれる。まあ、これでも吐き気出るけど、しないよりかはまだいいんじゃないかと思う。あと、テレビなどでは髪の毛が抜ける事のみクローズアップされるが、実際は全身の毛が抜けてしまう。それに抜ける時だけど、他の人は分からないが、俺の場合は抗がん剤投与後2週間後にシャワーを浴びていて、洗い流されるように髪が抜けていった。それで枕や布団、病室の床を見たら毛が落ちていたのに気付いた。ちなみに抜け始めて1週間くらい抜け続けた。

 また抗がん剤の副作用で骨髄抑制というのがある。
 一時的に血液を作る機能が低下してしまうのが骨髄抑制というらしいが、白血球も少なくなり抵抗力も無くなってしまう。
 そのため発熱性好中級減少症になり2週間、熱が38.0℃から39.0℃前半の日が続いた事があった。
 もう一つは敗血症になり、これは動けるようになった時に、その時対応してくれた先生達や看護師のみなさんが口を揃えたように、
「本当に危なかった。」
と言う。まぁ、詳しくはまた別の機会に書くと思う。

 ただ色々あった中で最近思うのは、きっと今の自分が今後生きていくために必要な出来事なのかな、と。
 誰がいい悪いではなく、自分の人生の尺度で考えた場合、どこかで何かを変えないといけないように、今は考えている。
 また今後の治療で骨髄移植を控えているが、その治療を乗り越えた時、自分の中で何らかの変化があるように感じている。

 今はまだはっきりと何がどう変わっているのかは分からないけど、再発の当初は周りの環境の責任のように思っていた部分が大きかった。
 ただ最近は、自分の人生の位置付けで今回の事がどんな意味を持っているか、そんな事を考えるようになって来た。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?