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ネガティブな思い込みがポジティブな思い込みへ。人に対する思いが変わった経験

複雑性PTSDの治療中です。

「生きているのがつらい」と思い始めたのが、小学校高学年くらい。

親の影響や、学校でのいじめの影響などから、人を信じられなくなりました。

小中学生の頃は、それでもまだ、

「人を信じたい」

「誰かに助けてほしい」

と、人に心を開いていた部分もありました。

でも、大人に親のグチなどをこぼすと、

「子どものことを想わない親なんていないよ」

とか、

「今の環境はかなり恵まれているでしょ」

といった無責任な言葉で、自分の気持ちを抑圧されてしまい、少しずつ、心を閉ざしていきました。

「本当のことを言ってごらん。怒らないから」などと言いながらも、説教やアドバイスをしてしまう人って、けっこう多いんですよね(泣)。

今はそういった態度も受け入れられるようになりましたが、子どもの頃は、「本音を言ったのに、否定される(否定されたように感じる)」体験が、ひどくつらかったのを覚えています。

そんな経緯があり、人に対して、肯定的な気持ちを持てず、徐々に心を閉ざしていきました。

誰も、わたしを助けてくれない。

誰にも頼らないで生きていこう。

自分の問題は、自分で解決する。

こんな態度へ変わっていきました。

それでよかったことも、もちろんあります。

いろいろなことができるようになったし、こういった経験からか、意志が強く、行動力も育ちました。ハングリー精神と言いますか。

それでも、人を一切、信用できないというのは、とてもつらく、社会が、家庭が、すべて敵のように感じていました。

それが、一変したのが、この数年の話。

少しずつ、心が開けるようになってきたのです。

それは、相性のいいお医者さんに出会ったことや、子育てを始めたこと、また、オンラインサロンでの活動や習い事などを始めたことがきっかけになりました。

「自分を支えてくれる存在」に出会えたことが大きかったと思います。

今まで、わたしにとって、他人は「自分をおとしめる存在」だった。

でも、それが「自分を支えてくれる存在」に変わったのです。

まぁすべての人がそういうわけではないので、

「自分をおとしめようとする人もいるが、支えてくれる人もたくさんいる」

という柔軟な考え方ができるようになったのです。

それからは、かなり生きやすくなりました。

つらいことがあっても、気持ちを素直に打ち明けられる。

「困っているんです」と言える。

「もう毎日が大変で……」とグチを言える。

こんなふうに、つらい気持ちを打ち明けられる関係を作れるようになったこと。

これは、複雑性PTSDから回復するための、大きな変化だなぁと思っています。

ここまで来るのに、わたしは10年以上の時間を割いてしまいましたが、確実に変化は起こっています。

いじめや親のネグレクトなど、心に大きな傷を負っている人もいるかと思います。

もし、そんな過去がなかったら、どれだけ幸せな人生を送れたでしょうか。

わたし自身、何度も、「あんな経験がなかったら」と思いました。

でも、どうにもできなかったんですよね。

逃げることもできなかったし、助けを求めることもできなかった。

地獄のような日々を送り、今やっと幸せを感じられるようになってきました。

まだ、フラッシュバックの症状が出たり、鬱っぽくなったりすることは、あります。

でも、改善していることはたしかです。

同じような症状で苦しんでいる人が、少しでも楽になれたらうれしいです。

つらいこともありますが……というか、「つらいことしかない」という人も多いと思いますが、なんとか生き延びていきましょう。

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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