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私たち結婚14周年〜奥さん寝過ごし酔滸伝2022〜

11月末は私たち夫婦の結婚記念日であります。なんやかんやで結婚して14年が経ちました。いやー、奥さんにはむちゃんこ支えられまくっておりまして。そんな彼女に日頃の感謝を込めましてこの作文を捧げたいと、そんな感じで書きました。ラブ。
 
私の奥さんは踊ることが大好きだ。太古の昔から人間に備わっている能力…踊り。彼女は無意識に大地や天空と交信し、”踊るのめっちゃ楽しい"オーラを振りまいて周囲をハッピーにする。それってマジ素晴らしい才能。

たまに彼女の踊りがきっかけとなり祝祭感ビンビンになったりするので踊りの神「アメノウズメ」が降臨したのでは? と思ったり思わなかったり。とにかく、踊りなしでは生きていけない性分なのだ。

目一杯パーティを楽しんだ明け方。会場をあとにして帰りの電車に乗る奥さん。空いている座席を見るとダメだと思っても座っちゃうのが人間のサガ。で、来ちゃうのが睡魔。

曰く「丸一日くらい起きてるから座ったらすぐ寝ちゃう」わけだから寝過ごしたら壮大な大冒険になるわけで…。
 
第3位:せんげん台駅(家から40キロくらい) 
金曜日の深夜1時過ぎ。一本の電話で目が覚めた。電話の主は奥さんだ。「ごめん…寝過ごした」次の日出掛ける用事もあり終電で帰るとは言っていたものの…予感は的中。だがこれくらいは想像の範疇。幸いお酒も飲んでおらず、近くなら迎えに行くつもりで軽く尋ねてみた。で、今どこ? 

彼女はため息交じりに「せんげんだい」と答えた…想像の範疇を超える駅名。し、知らん。東東京出身の私は初めて聞く地名だった。受話器からは「ギャーギャー」と何かの鳴き声が聞こえる。ジャングルかよ(のちに声の主はムクドリの群れと判明)さすがにこれから迎えには行けないのでマンガ喫茶で夜を明かすことに。まあ明日行く場所の通り道だし、途中で拾えばいいや。

しかし彼女は始発で帰ってきた。家に帰ったる…あきらめない気持ちが起こした奇跡と言えるだろう。人の一念岩をも通す。勉強になった。
 
第2位:久喜駅(家まで50キロくらい)
早起きした日曜日は気持ちがいい。小鳥のさえずり、降り注ぐ朝日。こんな日はコーヒーでも飲んでぼんやりタイム発動だ。そんな時に一枚の写真が届きコーヒーを吹き出しそうになる。送り主は…奥さんだ。

朝から大冒険したんだね…。

彼女は今久喜駅にいるらしい。”人と人のつながりを実感でき、笑顔でふれあえるまち”久喜。そんなアットホームな街で奥さんは一人落胆している。これは一大事、迎えに行かなくては! しかし遠い…思案に暮れていると数時間後「ラーメン食べてきた」と案外楽しんだ様子でご帰宅。愉快活発。勉強になった。

第1位:渋谷(家から55キロ?)
お正月のパーティ…それは誰もが浮かれてしまう一日。奥さんにとっても例外ではない。私はその日特に用事がなかったので最寄りの駅まで迎えに行く約束をした。お安い御用さ。

パーティが終了した現地ではやさしいお友達が彼女を北千住駅まで送ってくれ、私に「送ったよ~」と連絡してくれるという"奥さん見守りシステム"も発動。これは絶対にお迎え大成功だ。楽勝に決まっている。

しかしここでまたしても想像の範囲外のことが起こる。どうやら乗り換え駅でことごとく寝てしまったらしい。あとからヒアリングしてみると北千住→表参道(乗り過ごしに気づいて逆方向へ)→北千住(さらに乗り過ごし逆方向へ)→渋谷という1人Uターン現象が起きていたようだ。乗り換え全部失敗。結果久喜より遠い道のりとなった。

「おかしい、全然最寄り駅に近づかない」そう一言残して彼女は電車に乗り込み電話は切れた。気が付けば最終電車。ラストチャンスに賭けるしかない。

その日最後の電車がホームを離れ、お客さんが駅から出てくる。だが待っても待ってもターゲットは出てこない。おかしい。電話を掛けると「ハチ公の前にいる。もう帰れない。」why!なぜ! 酔っ払いの言葉はかくも信じてはならない。またしても勉強になった。
 
どうですか、3つともなかなかファニーなお話でしょ。無事に帰れてるからオールオッケー! 事実、先週末は見事に乗り過ごさず帰ってきたのだ。えらい。

我々夫婦はお互いに好きなことをできる範囲でやればいいじゃん、な方針なので奥さんには心ゆくまで楽しんでと心から思っている(逆に楽しんで帰ってこないとなんかいやだ)

シェークスピアは「世の中には幸も不幸もない。どう考えるかでどうにでもなるものだ」なんて言ってます。そう、寝過ごすのは目一杯楽しんだ結果だし、なにより奥さんのこういうところが私にはチャーミングなのだ。結婚15年目に突入! また楽しいこといっぱいしましょうね。ラブ。
 


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