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レスラーもブッ飛んでれば観客もブッ飛んでる!ハチャメチャなGCWツアー2日目を締めたのは山下りなだった。

先日GCWジャパンツアーを観に行ったのですが山下りながすげーカッコよかったので作文を書きました。

9/26.27、10/4の3日間にわたりアメリカのインディー団体GCW(Game Changer Wrestling)主催のジャパンツアーが新木場1stRINGで行われた。

私は2日目の「Dead on Attival」を観戦。この日の主役は間違いなく、団体の”ウルトラヴァイオレント王者”山下りなだろう。

いつになく観客でごった返す会場入り口。駅前で軽く飲んでから着いた私はその光景に少し面食らってしまった。ファンのGCWへの期待の高さがうかがえる。

今回の興行は歓声NG。前回観戦したタカタイチデスペマニアではマスク越しながら歓声OKだったことと比べると少し寂しい気になる。会場全体のキャパシティを考えると(声援ありにするためにはキャパシティを50%にする必要がある)致し方なしか。

観客は熱かった。声援の代わりに拍手で選手を鼓舞する。デスマッチでは蛍光灯の破片が飛んできても(身を挺して観客を守るスタッフの対応には頭が下がる)それを楽しんでいるような気さえした。ルールは守るが少々頭のねじがぶっ飛んだ…言ってしまえば頭のおかしいファン…これは自分を含めてのことなのだが。

それでなければ楽しさと凄惨さが混在するリングは楽しめない。ジョーイ・ジャネラや弱冠17歳のニック・ウェインがワクワクする試合を魅せれば竹田誠志とシュラックは壮絶な流血死闘を繰り広げる。スーパーハイな興行はあっという間にメインイベントを迎えた。

この日のメインはアレックス・コロン&ジョン・ウェイン・マードック&山下りな組VSドリューパーカー&ビオレント・ジャック&佐久田敏行。GCW側はウルトラヴァイオレント王者とタッグチャンピオンの豪華コンビだ。

山下はメガバスターズの二人と一緒に入場しても何一つ遜色はない。むしろチャンピオンの風格があった。

試合も私が2年前に後楽園ホールで見たミックストマッチでの彼女とは全く違っていた。あの時もデスマッチファイターの片鱗は見せていたのだが、その比ではなかった。当時より2倍くらいキラキラして見える。蛍光灯のせいではない。

試合も山下中心に進んだ。男性レスラーの中に女子レスラーが1人…というとマスコット的な感じなんじゃない?と思うだろうがそれは間違いだ。バチバチの攻撃性を持ち、その分蛍光灯攻撃もガッツリ喰らう。「このチビチン〇がぁっ」と叫び男性レスラーの急所を掴んだ攻撃も堂に入っている。

粉々になった蛍光灯の煙が舞う中アレックスクラッシュで試合は決着(熱狂しすぎてフィニッシュシーンはうろ覚え…)その後GCWとフリーダムズ勢が大乱闘を繰り広げたのだがそこでの主役も山下だった。

「今日勝ったのはGCW!私がウルトラバイオレントチャンピオンの山下りなだ!」ダムズを裏切りGCW軍団の陰に隠れて佐々木貴を煽るマイクには茶目っ気も感じた。

テンション爆上がりなチームメイトのマードックになぜか蛍光灯を頭からぶつけられる謎展開もあったが(GCWは「バカ外人」が多くてその部分も最高)最後もファッキンゴー!GCW!の掛け声で締めた。

海外デスマッチ団体のチャンピオンが日本人女子レスラー…とんでもない時代になったと思う。これを多様性云々の話に落とし込むのはちょっと違う。なんというか…マジ最高!これだからプロレスは面白い!

先日娘がディズニーの映画を見ていた。最近のプリンセスは自分自身で戦うお姫様が多い。だがここまでハチャメチャで、デンジャラスなプリンセスはいない。

最終戦でも王座を防衛し、チャンピオンのままアメリカに帰っていった。頭のおかしいブッ飛んでるファンはみんなデスマッチプリンセスの帰還を待っている。次もウルトラヴァイオレント王者のまま帰ってきてね!

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