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きょんもりの2019シーズン活動報告

いやー長かったシーズンが終わりました。

というか記憶を消していたようなものだったので短いと言えば短かった1年間でもありました。この1年間はクラブ最低の成績と評価する人も少なくないように、実際に応援をしていた1人としてそのようなことも思ったりします。

しかしながら、個人的にはチームの状態が良くないという時に1人のサポーターとして何ができるかを深く考えた1年でもありました。そのために、クラブにはどんな利害関係者がいて、21歳の僕が生まれた時から当たり前に目の前にあるクラブがどんな歴史を歩んできたのかを学習して、それに応じて少しでも大好きなクラブの為になるようにと行動をしてきたつもりです。

青春18きっぷを使って35時間使って福岡から山形まで行った思い出、佐世保から福岡までの100キロの道のりを30時間くらいかけて歩いた思い出、また同様にその100キロの道のりをママチャリで玄界灘の沿いを車道の無い道を命の危機を感じながら見上げた空に浮かぶ星たちの美しさ。どれも忘れることができない僕の中の大事な思い出です。

今回は1年間の振り返りとして、僕がどんな狙いを持って、どのような手段を使ってその行動をしたのかという部分まで掘り下げて紹介をしていきたいと思います。21歳のたった1人の大学生の物語ですが、もしよければ見てください。


きょんもりシート

まず初めにクラブの成績が悪くなった時に考えたことが、「クラブに直接的な利益になるように友達を一人でも多く試合に連れてこよう」という単純なことでした。こういった考えに至ること自体は普通のサポーターの方でも当然思いつくことで、それを実践している人も少なくないと思います。

だからこし、ただ招待するだけではなくて初めてサッカー観戦に来た人がどんな目線でサッカーを観ているのか、娯楽に溢れたこの社会の中でサッカー観戦というエンターテインメントはどんな立ち位置なのかを研究しようという目的も含めて踏み切ったのがこちらの企画です。

命名するなら「きょんもりシート」です。基本的には「サッカー観戦に興味があるけども行ってみるきっかけがない人」をターゲットにしており、チケット代やスタジアム内での飲食代金などを僕が負担する代わりに一生で一度しか味わうことの出来ない「サッカー観戦の初体験の感想」を貰うというものです。

そして、そういった目線や招待した側からの気付いたことなどを含めて記事にまとめることで、サッカー観戦が初めての人のカスタマージャーニーをアビスパサポーターの方に共有し、その体験を蓄積することで「初めてサッカーを観にくる人にはどんなことをお勧めすると今後も来てくれやすくなるか」の答えを出すことで、クラブのためになるのではないかと考えました。

最初のターゲットとしては福岡にあるBリーグクラブの「ライジングゼファーフクオカ」のブースター(ファン)の女の子たちで、サッカー観戦にも興味があるけどきっかけがないという好条件だったこともあって招待をしました。

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女子高校生らしさ全開の感想を頂き、「まるでお祭りみたい!」とバスケットボールとは違う楽しさを感じてもらったと同時に、グッズショップやスタジアムグルメなどの露店を含めてお祭りのような雰囲気を楽しむことができる点が初めてサッカー観戦に来る人にとって印象的だと知ることができました。またそれぞれには「スタジアム内では気になった所を10枚写真を撮ってそれぞれ送ってね」と伝えてあったのですが、サポーター席に対しての興味が強く次の招待に向けての大きな参考になりました。

また、僕のそういった活動に共感をしてくれた方々がこの記事を書いて以降、「初めて来た人たちに渡してくね」とグッズやチケットなどを寄付してくれるようになりました。その節は本当にありがとうございました。

また、この企画の次なる発展として記事のクオリティを上げるため、さらにはただの招待企画の域を抜け出すためのアイデアとして、スマホが普及してしまって手にすることが少なくなった「写ルンです」を渡してみることにしました。スマホ世代としては「枚数制限のある写真」という環境になると、より印象的な部分を切り取ってくれるのではないかという狙いがありました。

また今回はライジングゼファーフクオカのダンス&ボーカルユニットのメンバーを招待することができた為に、彼女たちの顔を載せられるという点からよりリアルな記事を書くことができました。

これも前回と同様にチケット代や飲食代などは自費でまかないつつ、前回書いた記事に寄せられた寄付を財源として写ルンですの購入代金・あるいは現像代金としましたが、さすがは人の前に出てパフォーマンスをするだけあるというセンスの良い写真を撮影してくれたおかげもあり、約1万件ほどのアクセスを頂きました。

なんとアビスパ福岡の選手である鈴木惇選手までもがツイッターにて褒めてくださり、これは僕にとって大きな自信へと繋がりました。

また、同様に「それではサッカー玄人はどんな視点からサッカーを観ているの?」を比較をしてみたいという意味も込めて、初めてサッカーを観に来る人の対照的な存在である「サッカー玄人たちの目線」というものにフォーカスを当てた記事も作ってみました。

今回も前回書いた記事に寄せられたご支援を元に写ルンですを購入。全部で5台を用意して、現像代と含めると圧倒的に支援額を超える支出になってしまいましたが、サッカー観戦の玄人たちは「サッカーを観ている」という当たり前の点を理解することができました。

きっかけはスタジアムの雰囲気やゴール裏という異質な空間に対して興味を持つことから始まりますが、やはりその後継続してサッカー観戦に来ている人たちにはサッカーを観ているのです。つまり、クラブがどんなにイベントを頑張ったとしてもサッカーという本業で魅力を感じさせることができなければその後も継続して試合に来てもらえないかもしれないということを考えました。

このきょんもりシート企画をするに当たって多くの方からのご支援やアドバイスをいただきました。僕自身まだまだ改善の余地があると思っていますし、これから来る初めてのサッカー観戦をする人たちにより楽しんで貰えるようなアイデアを生み出せるように頑張っていきたいと思いました。


アビウォーク

皆さんはアビウォークという企画をご存知でしょうか?

アビウォークとは、試合日にアビスパ福岡のユニフォームを着用してスタジアムから10キロほど離れた場所などからユニフォームを見せつけながら試合会場に向かうという企画で、僕はこの企画にとても魅力を感じていました。

その理由として、クラブにとって大きな収入となる柱となるものは、町田ゼルビア社長の藤田さんも仰っていたようにグッズ収入、入場料収入、そしてスポンサー収入です。この中でスポンサー収入という所に目を付けました。

スポンサー様は、僕の愛して止まないクラブのためにリターンのほとんど見込めない投資をしてくれていて、社会貢献活動や広告費の一環としても捉えられていますが、数ある支援先の中からわざわざアビスパ福岡を選んでくれてお金を支払ってくれているということにサポーターとして感謝を示すべきだと思いました。感謝を伝える上でのサポーターとして出来る最大限のことはユニフォームを着て街中を練り歩くことだと僕は考えています。

実際に大学にユニフォームを着て行くことも、一人暮らしをしている佐世保の町をユニフォームで練り歩くことも、そういった感謝を伝える一つの方法だと思っています(大学の友達からはお前ダサいなwと言われますが)。

そこでアビウォークという企画はその考えにピッタリと当てはまっており、サポーターとしてより多くの人を集めてスタジアムまでの道のりを歩くという行為はサポーターが出来る最大限の感謝の伝え方だと思います。

歩いている最中にサポーター同士の交流もできますし、歩くことで健康にも良いでしょう。さらに、ユニフォームを着た集団が歩くことで街中の人たちの目線を引き、「今日試合あるのかな?」と興味を引くかもしれません。

僕もその活動に参加しようと思っていたのですが、ここで悪魔の考えがよぎります。

「僕の住んでいる佐世保からレベルファイブスタジアムまで歩いてみようか🤔」

本当にバカなチャレンジでした。

ユニフォームを着用して100キロの道のりを雨の中歩いてみました。想定では24時間ほどで到着すると思っていたのですが、雨でスニーカーが濡れてしまいスリッパで歩くことになってしまったことも影響して、最終的には35時間くらいかけて80キロを歩きましたが最後はギブアップをしてしまいました(笑)

またその際には1時間ごとにツイッター上に「僕は生きています」ということを示すためにユニフォームを着た自撮り写真を投稿し続けました。スポンサー名が道中の車からも見えるように、リュックは背負わずにトートバックを持って肩のスポンサー名がよく見えるように、車線の右側の歩道を歩くという作業を繰り返してみました。

結果として、アビスパのユニフォームを着ている人が佐賀県を歩いているので調べてみたら明日試合があるんだということに気付きましたと言ってくれる方がいらっしゃったり、合計して約5万件ほどのインプレッションを頂くなど少なからずスポンサー名を広告できたのではないかと思います。

心配したフォロワーさんが車で僕を探して差し入れを持ってきていただいたりなど、折れそうな心をなんどもフォロワーさんに支えていただきました(笑)

最終的には80キロ歩いた地点でリタイアしたのですが、お母さんにもう無理だから迎えに来てほしいと言うと「そこで待ってろ」と車を飛ばして迎えに来てくれたりと、絶対に心配してたはずなのに怒りもせず優しく「よく頑張った」と言われた時にはつい涙が出るほど親の愛を感じました。

また、帰宅してから本当のアビーウォークのチャレンジに参加させてもらって残りの20キロ近くの道のりを歩いてついにレベルファイブスタジアムに到着することができました。

これ以降は1週間ほど歩くことが出来ずなかったのですが、スポンサー様に感謝を伝えたいという思いに感動してくれた方々がビールを奢ってくれたのハッピーでした😳


Jリーグ青春18きっぷ部

お金がない大学生がアウェイに行くならどんな手段を使いますか?

そうですよね、青春18きっぷですよね!

青春18きっぷ・・・1万円くらいで5日間在来線(快速まで)に乗り放題のチケットです。別に18歳じゃなくても買えます。

それを使ってJ2の一番遠いアウェイに行ってみたいなと考えていまして、2019シーズン最も遠い場所はモンテディオ山形がある山形県でした!

せっかく山形まで青春18きっぷを使っていくんだから、何かスポンサー様が絡められないかなと思いまして、親しい大人の方々に相談をしてみたところ、「アビスパの経営危機を救ってくれたふくやさんの明太子の箱を持って移動してみたら?」というアドバイスを頂き、なんとその場を明太子をプレゼントしていただいて、それをモンテディオ山形のマスコットキャラクターであるディーオくんにお歳暮として渡すという形で広告をしてみようと戦略を立てました。

実際のツイートがこちらです。

ちなみに40時間くらいかかる予定だったので中身の明太子を抜いて、箱だけを持っていき日持ちのするふくや様の缶詰商品を実際に渡すという形で企画がスタートしました。

このように駅を過ぎるごとに明太子の写真を載せていきながら、ふくや様の看板商品を堂々と広告していきました。

やはり福岡から山形まで青春18きっぷを使って行くという行為はインパクトがあったらしく、今回も沢山の反応を頂きました。

また、より目に付くようにちょっとユニークさを加えてみたり

ガチャガチャを引いた時の景品にしてみたり、

色々な形でこのふくや様の明太子をアピールし続けました。

そして、その最中には何度もモンテディオ山形公式ツイッターにリプライを飛ばし続けていましたが、なんと僕の活動を公式アカウントで紹介いただくこともありました!モンテディオさんのツイッターアカウントは工夫がされていると有名なこともあって、このような1人のサポーターを取り上げてくれることが嬉しかったですし、驚きでもありました。

最終的には35時間の旅を終えて無事にディーオくんにお歳暮を渡すことができましたが、最後にはきっちりとふくや様の商品購入ページのリンクを載せることも抜け目なく行いました。

このツイートに対してもモンテディオ山形公式サイトさんはばっちり反応をしてくれて、この35時間の旅は悪くなかったなあと感じました。

また、その試合で成績の悪かったクラブが絶好調のモンテディオになぜか勝ってしまうということもあって、「お前毎試合、青春18きっぷで来い」という指令を受けました(笑)

また、その翌週には再び青春18きっぷを使って福岡からFC岐阜の本拠地である岐阜まで移動してみましたが、グーグルマップの機能を利用して「僕がいまどこにいるか」を公開してみると、仕事の合間に「きょんもりくんいま岡山にいるのか」だとか「山口県は地獄だぜ」などといったアドバイスを受けるという面白い体験もしました。

さらに、岐阜に行く際に意識した事として「アウェイの良さを伝えたい」ということを考えました。

僕自身いままで高校生だったので、アウェイに行きたくてもお金も時間もなくて行けなかったということもあり遠征の楽しさをいまいち知ることがありませんでした。そんな経験があるからこそ、遠征は楽しんだということを伝えるためにゴール裏の団体との盛り上がりを動画で撮影してみたり、道中の食べ物や風景の写真を載せ続けることを心掛けてみました。

ここから動画といいますか、映像コンテンツは伝え方として優秀だなということを深く体感することになり、今後の活動にも影響を及ぼしました。

なんとこの試合でも勝利をしてしまい、「きょんもりが青春18きっぷを使って来ないから負けた」と言われ続けることになったのは内緒にしておきます。

アビチャリ

前回は途中でリタイアしてしまった佐世保から福岡までのアビウォークでしたが、

「100キロの道のりをママチャリなら余裕で行けるんじゃないか?🤔」

と考えていました。なんとも機会があったので実際に15時間かけて佐世保から福岡までママチャリで向かってみました。

きちんと大学の2限目の授業には参加した上で、歩きの時の反省点である「荷物は最小限」「スリッパで行かない」という反省点を活かしてママチャリチャレンジに向かいましたが、前回の岐阜に行った時に学んだ「動画は伝える手段として優秀」ということを活かして道中の15時間の道のりを動画に残したものをYouTubeにアップロードしてみました。

(この動画がなかなか面白いと思うのでぜひ暇のある方は僕の15時間ママチャリの旅を見てください)

また同様に動画コンテンツへの興味を活かすために福岡空港から柏レイソルの三協フロンテアスタジアムに行った道中の動画を作ってみました。

柏レイソルサポーターの方から「とてもいい動画だったよ」という感想をいくつも頂き、今後は動画コンテンツも自分の考えていることを表現するための一つのツールとして使っていけたらいいなと思います。


他のスポーツへの関心

アビスパ福岡を応援している1人のサポーターだったのですが、きょんもりシートなどを経験していくうちに「スポーツの持つ力はどんなものなのか」を研究してみたいという思いから、アビスパ福岡以外の福岡にあるスポーツクラブにも積極的に足を運ぶようになりました。

いままでは来てもらう立場を体験しましたが、次は「初めて行く体験をする」ということや、他のスポーツ観戦を経験してみてサッカー観戦がどんな優位性を持っているのかを調べてみようという狙いから、Bリーグのライジングゼファーフクオカ、NPBの福岡ソフトバンクホークス、女子サッカーの福岡J・アンクラスなど様々なスポーツ観戦に足を運んで実際にそれらからサッカー独自の優位性を探っていきました。

日本で最も成功していると言われるソフトバンクホークスのスタジアムの演出やファンクラブの仕組み、グッズの展開の仕方などを学ぶことによって、「このイベントがダメだ!」「この仕組みがダメだ!」といったようなネガティブな感情に対して、「じゃあ、より良い経営をしているこのクラブのやり方を真似してみたい」とか「こんなグッズがあればもっと嬉しいのに」といったようなポジティブな感情への変化が出来るようになってきました。

バスケットボールにはバスケットボールなりの、野球には野球なりのスポーツのルールの違いによっても経営の仕方やスタジアムの演出の仕方は変わってきますし、それはサッカーでも例外ではありません。

ファンや新規の人々を試合会場まで連れてくるための導線の引き方や広告の仕方、それぞれのクラブの予算規模やその地域での信頼度によってもできる施策は変わってきます。そういったことを知ることが出来ただけでも、他のスポーツに対する関心を強めていて良かったと思いますし、世の中には星の数ほどエンターテインメントがあり、その中でサッカー観戦が選ばれるためにはどうすればいいのかというアイデアも、サポーターの1人として出来ることがあれば今後の活動に採り入れてみたいと思っています。


アンケート

私は統計学を教えている先生のゼミに所属しており、統計を学ぶ上での基礎となるアンケートを取るという部分を毎週教えていただいています。

いずれは卒論にて「地域とスポーツクラブの関係性」のようなものをテーマにしていきたいと考えているので、アンケートを取るという行動もクラブのために何かできるのではないかと考えていました。

より最適な結論を得るためにはどのようなバイアスを考慮しなければならないのか、また集まったデータはどのように分析していくのかといった基本的な部分を実験的に試すためにこのような記事を作成してみました。

「どんなサッカー観戦スタイルが好きか?」を調べるというものでしたが、詰めの甘さが露呈してしまっていて、この結果をもとに来シーズンはどんなアンケートを取ろうかなあと構想していたりします。

ただこのように「何かをしたい」が先に来てしまうケースでは大体良くない結果を招くことが多いので、慎重に手段に落とし入れていけるように一つの武器として持っておけるようにしたいです。


様々なイベントへの参加

これらの活動を評価してくれた方々に様々なイベントへ招待をしていただきました。

それらをいくつか紹介させていただくと共に、そこでの感じたことを紹介させてください。

スポーツビジネスサミット

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去年招待していただいた事をきっかけに福岡で行われた全3回のスポーツをビジネス的側面から見てみようというイベントの運営(といっても設営準備程度の仕事ですが)を担当させていただきました。

スポーツクラブの現状、未来、海外の事例はもちろん、Jリーグ自体の海外進出の取り組みなど話題は多岐に渡りますが、スポーツ全般の知識はもちろん、スポーツをビジネス的視点から見る話は僕の活動にも大きな影響を及ぼしています。

福岡フットボール映画祭

福岡フットボール映画祭とは「映画の力で福岡にフットボールの文化を根付かせよう」という理念の元で年に一度サッカーに関係する映画を公開するイベントで、それらのイベントが出来ていく過程を目の前で見てきました。

どんな連絡手段を使って打ち合わせをするのか、実際のイベント会場はどんなスケジュールで組みあがっていくのか、そういった姿を目にすることやアビスパ福岡というクラブに少しでも貢献したいと考える優秀な大人の方々の働きを目にすることは僕におって大きな影響がありました。

またここで出てくる題材の中にあった、「蹴る」という映画は車いすサッカーのドキュメンタリーなのですが、障害を抱えた人たちの生きがいとしてもサッカーは大きな役割を持つということから、サッカーの持つ力をより感じることができました。

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スポーツの持つ力は僕自身まだぼんやりとしか分かっていませんが、生きがいのなかったという僕の母がアビスパ福岡にハマってからみるみる元気になっていく姿や、親子でのコミュニケーションの手段としてもサッカーは大きな役割を果たしてくれていることから、とても大きなものがあるのではないかとう事に気づかされました。

スマイルハートフェス

熊本の震災からもう3年が経ってしまいましたが、今現在でもその被害に苦しんでいる人は残っています。

そういった震災の被害の中で障碍者支援施設は過酷な状況にあったと聞いています。それらの方々を助けようとする動きがこのスマイルハートフェスです。全国各地からJリーグのサポーターが集まって、それぞれの特産品を持ち寄り文化祭のように露店を出して、そこから集まったお金はそのまま震災復興支援金として寄付をするというもので、お金の面はもちろんですが、障害を抱えた人との交流によって笑顔やコミュニケーションも届けるというものです。

営利目的ではないボランティア活動だからこそ味わえる、本当の善意というものを目にした僕は軽い気持ちで参加したものの、こちらまで元気になってしまうくらい充実した一日を送ることができました。言葉は通じなくても、笑顔や身振り手振りで思っていることや考えていることを伝えることが本当にできるんだ!という発見はもちろん、サッカーを通じて人を幸せにするという経験はとても大事な経験となりました。

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アビスパカラーゴールネットプロジェクト

僕がまだ小学生の話ですが、アビスパ福岡のサポーターの有志が2010年に、クラブのゴールネットをカラーにしたいというプロジェクトがありました。

当時はインターネットは掲示板やブログの時代でしたので、銀行振り込みという形で他のサポーターに募金を呼び掛けてクラブにそのカラーゴールネットを寄付したというもので、そのゴールネットが10年の時を経て老朽化が進んでしまっているということから再びゴールネットを寄付しようとする動き出しに僕も副実行委員という形で携わらせていただきました。

これはまだ終わった企画ではないのですが、このnoteを書く上で身に付けてきた文章を書く力や、写真を撮る力、SNSの運用面を担当させて頂き、まだまだ改善の余地はあったと思ってはいるところですが、クラブにゴールネットを寄付するプロジェクトは無事に目的を達成することが出来ました。

クラウドファンディング上で寄付をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

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(まとめ)

僕はこの大学生活をほとんどサッカーというものに注ぎ込んできました。

これはとても幸せなことだと思います。夢中になれるもの、必死になれるものがあるということは、とても有意義で満足感のある生活ができるからです。

サッカーという一つの軸を通して、他のスポーツに対する関心もそうですし、ビジネス的側面からスポーツを捉えるというようにどんどん枝葉となる分野にも興味が湧いてきて、その度に自分が出来ることを考えることが楽しくて仕方ありません。

もちろん、このような活動をしていく上で怒られることやインターネット上で叩かれることもありました。その度にアビスパの事嫌いになろうと考えるほど恐怖に怯える日々もありました。

だけど、やっぱりアビスパが好きなんです。

どんなに叩かれても、どんなに嫌味を言われても、この気持ちとクラブの為に、クラブを好きな人たちの為に自分で何か出来ないかを考えるのがとても好きなんです。

僕はこの1年間を通してさまざまな活動を行ってきましたが、もっと凄い人を沢山見てきた分、自分はまだまだなんだということを実感してきました。まだまだクラブに対して出来ることはあると思いますし、それらを考え続けていきたいと思います。

今年の経験をさらに来年は発展させて、この大好きなクラブがいつかアジアの舞台でナンバーワンを取れたらいいなー・・・という夢物語を描きながら、まずは目の前のことを何とか成し遂げていきたいと思います。

今年一年間、いろいろな方々にお世話になってきました。皆様から頂いた沢山の恩は決して忘れず、僕に出来る形で皆さんに還元していけたらと思っています。まだまだ思いあがっている所もある僕ですが、その時は叱ってください。あと頑張った時は褒めてください(笑)

また来年もよろしくお願い致します。

きょんもり



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