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【YS横浜】J3第13節vsカターレ富山:違いを魅せた、奥田

実は私はアビスパ福岡サポーターとして様々な活動をやらせてもらっているのですが、アビスパ福岡以外にも応援しているクラブがございまして。
それが、J3リーグに所属する「Y.S.C.C.横浜」(以下YS横浜)というクラブです。

運営法人が(おそらく)Jリーグの中で唯一、特定非営利活動法人となっており、昨年度のJ3の中でもぶっちぎりで予算が一番少ないクラブがYS横浜です。ちなみに、湘南ベルマーレはトップチームとユースチームのみが株式会社の運営法人となっていますが、それ以外のフットサルやサイクリングチームなんかのクラブは特定非営利活動法人が運営しているそうです。また、天皇杯で名古屋にPKで勝利して、それが前代未聞のやり直しで有名になった奈良クラブも特定非営利活動法人が運営しているクラブです。授業で特定非営利活動法人について習ってから好きになりました。なんと単純な理由な、と思うかもしれませんが、人生のきっかけなんてものはそんなものです。多分。
PKやり直し云々の話に関しては、現状でお話できることは少ないのであえてしないつもりですが、今回はそんなYS横浜のマッチレポートをまとめていきたいと思います。

ー違いを魅せた、奥田
カターレ富山のホームで行われた第13節、YS横浜はカモメが腹にプリントされているアウェイユニを着用。
スタメンとしては、ゴールキーパーにJ3の2代巨塔である浅沼、4バックに左から西山峻太、西山雄介、宗近、大泉。中盤の底のポジションとして土舘と後藤、右のサイドハーフにバンディエラ吉田、左サイドにはルーキー三沢、トップ下あたりに奥田、トップに北脇という並び。
個人的にダラダラと試合を見ていた中で、開幕から数試合は三沢が右で吉田が左という並びでしたが、今節はそれが逆。三沢の利き足が右なので、左に配置して時にはカットインする動きを狙っている印象を受けました。やや中央、あるいはトップあたりの位置でプレーする場面もありました。吉田は右サイドの守備での貢献を見せていました。

試合が始まってすぐ、カターレ富山の背番号10、海外でプロデビューを果たした新井瑞希の完璧なボディフェイントに翻弄され、YS横浜の右サイドを切り裂かれ、中央の遠藤にグラウンダーのクロス。それを押し込んだ富山の先制。新井さん、そんなドリブルはJ3レベルじゃねーよ・・・とつぶやかざるを得ない完璧な得点で試合開始直後から富山が先制して、試合展開としては富山に余裕があるというペースが続きました。富山のコンセプトである「縦に早いサッカー」という部分が試合にもよく現れているようで、ロングボールを中心に試合を組み立てて行き、最終の局面では新井や前嶋、才藤あたりがフィニッシュに持ち込んでいくという、J3というリーグでは屈指の攻め方だったと思います。

ただ、やはり男を見せたのはJ3屈指のゴールキーパー、YS横浜の浅沼でした。キック精度にやや難があるものの、素晴らしいセービングと反応で数々のピンチを防いでいきます。ある程度、ハイボール処理もできますので、YS横浜の守備としては、最後の局面は浅沼に任せるという意識もあったのかもしれません。前半は開始早々に先制されてしまって、富山が縦に早いサッカーを推し進めていく中で、中々YS横浜はチャンスを作ることができません。そこで躍進したのが、トップ下あたりにポジショニングしていた奥田。
中々良い形を作れない中で、縦へのパスコースを作り、ボールを受ければドリブルで状況打開。彼の攻撃センスは光るものがありました。

彼の躍進はありましたが、前半は苦しい展開が続き、そのまま1点ビハインドのままハーフタイムへ・・・と行きたかったところが、ボランチの位置に入っていた土舘が2枚目のイエローで退場、ビハインドされた状態で10人でのプレーを余儀なくされたYSの横浜。イエローの基準はさておき、イエローを一枚もらっているのにも関わらず、カードが出やすい審判に対して手を使ってのプレーをしてしまった土舘には失望。ただ、失望しているだけではどうしようもありません。

ー4年目で初ゴール、小澤が決めた!
後半はスタートから10人ということで、やはり苦しい展開。中盤が一枚減ってしまった事もあり、対応策として右サイドだった吉田が中盤の底に位置。右サイドバックの大泉が一枚前の右サイドハーフに、ビルドアップ時は3センターバックの形を形成。左に西山峻太、中央に西山雄介、右に宗近という形、それ以外は通常通り。守備時にはやや可変式で、大泉が1枚降りて4バック、空いた右に北脇が降りてきて、トップの位置は三沢か奥田といった感じ。簡単に言うなら攻撃時は3バック、守備時は4-4のブロックを形成。

この形であると、実は右サイドの大泉は攻撃に出る分、YS横浜の右サイドの深い位置に大泉が戻りきれなかったら穴となってしまうという欠点がありました。ロングボールでそこを狙わてしまい、富山の前嶋の素晴らしい飛び出しからうちの巨匠、浅沼を華麗なボールタッチで抜き去りそのままゴールで追加点。10人で2点ビハインド、恐れていたことが起きてしまいました。
特に、先程あげた右サイドの部分に「やめてくれよ」で有名な新井さんがポジショニングしていたので、そこから嫌なプレーをされ続けました。多分、ドMなアビスパサポーターはYS横浜の試合を見たら昇天間違いなしです。それにしても新井はJ2くらいでも通用するレベルの足技を持っているんじゃないかな、というくらい普通に凄い。あと、YS横浜の右サイドバックの大泉の守備が軽い。1失点目も彼の部分からやられている分、新井とのマッチアップはややミスだったのかと思います。彼の攻撃センスはやはり素晴らしいものがあると思っているので、使いたい気持ちも分かりますが諸刃の剣ですね。

その後も富山が数的有利を活かして、次々と決定機を作っていきますが、富山側のミスであったり、YS横浜のディフェンスや浅沼巨匠が根性で凌いでいきます。後半19分、ボランチあたりまでポジションを下げていました三沢と小澤が交代。小澤が中盤に入ると、吉田のプレッシングが活きるようになってきたり、右サイドの穴を埋める働きをしたり、後藤のポジションをやや上げることができるようになったりと、良い影響がありました。特に、後藤というYS横浜の心臓である後藤というパサーを攻撃に動かせるようになったことが大きかったのかもしれません。後半22分、大泉と後藤のコンビネーションからアウトスイング気味に掛かったラストパスを華麗に奥田が押し込んでビューティフルフィニッシュ。右サイドから素晴らしい形で1点差。

後半29分、前線で動き回って攻守に貢献した北脇に変えて、背番号20番の進を投入。小澤が入って、大泉がかなり高いポジションを取るようになったこともあり、YS横浜の右サイドが更に活性化、そこに奥田と後藤が絡み始めるとさらに厚みが増すことになり、迎えた31分にスローインを抑えた奥田から、進が縦に突破して中央にグラウンダーのセンタリング、それに合わせたのが小澤。ボールはゴールの左隅に飛び込み、なんと10人で2点をビハインドという根性で追いつく展開に。ナイターの天皇杯から中2日のゲームとは思えないほどの運動量で、なんと信じられない同点劇を見せてくれたのでした。後半はその後、ちょっと富山に怖いシュートを打たれはしたもののいい感じに終了。

ー中盤の精神塔、小澤

10人から2点ビハインドを覆すという試合をやってのけたYS横浜。
ここで見ている中で、必要とすべき選手がでてきました。それは同点弾を決めた小澤ですね

この試合でもチームを救ったのは彼の役割は、このチームになくてはならないものでして、ビルドアップの時に彼の気が利くポジショニングのおかげで、周りの選手が高いポジショニングをできるという利点はもちろん、ミスの少ない彼をスタメンで入れない理由はないと思います。彼の投入からYS横浜の攻撃が活性化したのは紛れもない事実です。

気の利くボランチ大好きマンのきょんくんは、小澤みたいな選手、大好きです!!是非、次の試合でもスタメンでよろしくお願いします!!

ーまとめ
こんな感じで毎回マッチレポートを書いてみたいと思います。
多分「大学が忙しいから」という理由でサボることもチラホラあるでしょうが、そこは見逃してください。そこまで大学は忙しくないです。

あとYS横浜のグッツ欲しいなあということで、Jリーグの公式サイト見てるんですけど、大学生にはお金が無いから本当に残念です。ユニフォームを買うなら奥田にしたいです。よろしくお願いします。

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