みんなはスマートフォンが壊れたことのことを全然考えてない!!! ~旅行直前にスマホを水没させてしまった大学生の11時間の物語~
涙を流しながら分割払いで買ったiPhone7plusが水没してしまった大学生のお話です。
色々な人のエピソードを散々調べたこともあったので、僕の体験談もここに残しておきます。
(故・iPhone7plus)
(プロローグ)
初期不良でおめめがない愛用の抱き枕
ある朝、それは僕の住んでいる長崎県の佐世保から自分の応援しているサッカーチームを応援するために福岡県に向かう日の朝でした。11時のバスを予約してあるので準備とバスセンターまでの道のりを考慮すると、大体8時半に目覚ましをかければ十分間に合います。
最近買ったばかりの新品のアップルウォッチが腕で鳴るように設定してあるので、定刻通りに目を覚まして顔を洗い、歯磨きを済ませた時にあることに気が付きます。
「あ、お風呂入ってない」
その前日に僕の大学における唯一の友達と、窓を全開で奇声を発しながらサッカーゲームを昼の5時から深夜2時までやっていたこともあり疲れたままベッドに倒れこむようにして寝てしまい、お風呂に入っていませんでした。
大学生にとっての贅沢と言えば皆さんもご存知の通り、お風呂にお湯を貯めるということですよね。普段はシャワーで済ませてしまう所を、丁度冷えてくる朝だったこともありお風呂にお湯を貯めることにしました。
その間にお手製のチャーハンを食べつつお風呂が沸き上がるのを確認するとスマートフォンをスマホスタンドに置いて動画を見ながら(エッチなやつではない)お風呂に浸かりました。そうなんです、僕はミレニアム世代なのです。高校生の時からスマートフォンを手にして、もう5年になります。食事の時も、お風呂の時でもスマホで動画を流しながらでないと時間を過ごせないのです。
いつも通りにスマホで動画を見ながら浴槽に浸かっていると、忘れていたことがありました。
急に鳴り響くスマホ!!!!!そうです僕は1度の目覚ましで起きられる人ではないので10分刻みで目覚ましをかける人なのです!!!!!鳴り響くスマホ!!!!!手が濡れているのでタオルで手を拭いてからアラームを止めようとしたときに、バイブレーションと共に浴槽に沈んでいくマイフォーン!!!!!!
食べ物を床に落とした時に3秒ルールというものがありますが、この時も3秒以内に水から救い上げることに成功しました。しかし、僕のバッキバキに割れているスマートフォンの隙間から画面に水が浸入し放題で画面が真っ青になっていました。
これはいけないと思い、すぐさま水が浸入したスマートフォンで
というツイートをしました。
スマートフォンが水没した時に真っ先にしなければならないことは本体の電源を落とし、即座にタオルや乾燥材などと共に本体を乾かすということ。バキバキに画面が割れたスマートフォンだとなおさらです。
ところが溢れんばかりの承認欲求とすべての行動を逐一ツイートしなければ生きていけない人間なので、水没してしまった水没フォンの電源を切るという行動を一切しませんでした。さて、ここから始まる11時間の水没ストーリーを見て皆さんもいつiPhoneが故障してもいいように予防をしていきましょう。
(水没直後編)
水没の現場
先ほど述べたように僕は水没が起きてしまった後も堂々とiPhoneの電源をオンにし続けたままツイッターを見ていました。その次にとった行動といえば、昨日深夜までゲームをした友達に
「携帯水没したンゴw」
とラインを送ったくらいでしょうか。その後は薄れゆく意識の水没フォンでツイッターを見ていました。
なぜこんなに余裕があるのかというと、最近の僕はとても"ラッキー"だからです。財布を2回落とした際も(クレジットカード、保険証、銀行のキャッシュカード、学生証、その他諸々入り)、泣きながらお金を出して買った高級なカメラを酔っぱらったまま天神の街のどこかに置き忘れた時もなんとどちらも無事に帰ってきたことがあったからです。
そうしたラッキーから生まれるのは"傲慢"
「iPhone7は防水だし余裕でしょw」という気持ちが非常に強かったことを覚えています。しかしそれは、iPhone水没界隈では悪手でしかなく、iPhone水没ビギナーであることを意味します。
後々になって調べてみると、iPhone水没時に絶対にやってはいけないことが3つあるそうです。それは
①水分を飛ばすためiPhoneを振る
②ドライヤーで乾かす
③充電器・PCなどで充電をする
(参照:【完全版】iPhone水没時の応急処置・NG対処方法|水没時の修理代・修理方法より)
この3点であり、見事に僕はこの3つをやってしまいました。
僕の実際にとった行動はというと、まず水没フォンを「中身の水分が出てきてくれるのではないか?」と布団に叩きつけました。それ以前はなんとか使えていたことを考えると、その際に中身の水分が一番ダメな所に侵食してしまったと思われます。
僕の中では完璧な理論の上で布団に叩きつけていたのですが、どういう訳か水没フォンが再起動を繰り返すようになりましたし、バスへの時間も迫ってきます。
そこで次なる手段はさらなる悪手、「ドライヤーで乾かす」です。
福岡に行くための準備を進めながら机の上に水没フォンドライヤーを置いて充電をするコネクタの部分から熱風を気が済むまで当て続けました。それでも再起動を繰り返す水没フォンにとどめに一発。
「再起動を繰り返しているなら何かしてやれないか」という親切心から電気を供給してやろうと充電ケーブルを本体に差し込みました。
THE END
先ほどまではアップルのマークが何度か出てきていたのですが、充電ケーブルを指したとたんにアップルのマークがありえない速度で上下に動き出したかと思えば10分後に完全にぶち壊れてしまいました。
皆さん、覚えておきましょう。
①水分を飛ばすためiPhoneを振る
②ドライヤーで乾かす
③充電器・PCなどで充電をする
(参照:【完全版】iPhone水没時の応急処置・NG対処方法|水没時の修理代・修理方法より)
これがiPhoneが水没した時に絶対にやってはいけないことです。
(中古スマホの選択編)
僕には時間の限りがありました。それは福岡行きのバスまでの時間です。
諦めだけは早いのでとにかくバス乗り場へと急ぎながら次なる手を打とうと考えていました。
①とりあえずもう少し待って起動してみる
②新しいスマートフォンに変える
方法はこの2択に絞られました。
水没した瞬間にとった唯一の良かった行動である「SIMカード(電話番号とかインターネット通信をする情報が詰まったチップ)を保護する」というポイントだけはしっかり押さえていました。格安SIMに乗り換えた際によく調べていたのでスマートフォンの最も大事な部分だけは保護していました。
幸いにも福岡には中古スマートフォンショップは山ほどあるので、最悪水没フォンがやられてもこのチップさえあれば中古スマホに差し替えて使うことができます。アルバイトの仕事の上で電話は絶対に受けなければいけないこともあり、真っ先にこのSIMカードを抜いたことはナイス判断だったと思います。
余談ですが、スマートフォンのない生活を久しぶりに強いられ、
「スマホがない生活つらw」
というツイートをしようと思ってもできないむず痒さがありました。しかし、別件で持っていたノートパソコンがあったのでバス車内でただ無心でソリティアに熱中することで事なきを得ました。新しいiPhoneでもソリティアを入れ、熱心に毎日やっています。
さて、福岡に到着してサッカー観戦中にもスマートフォンは治る気配がありません。そうなれば必然的に選択肢の②新しいスマートフォンに変えるを選ぶしかなく、そちらの具体案を詰めていきます。
実を言うと僕はこの1年間でスマートフォンを3回変えたという経験の持ち主で、エクスペリアからiPhone6s、そしてiPhone7へとそれぞれ中古端末を買って残った端末をメルカリで売りさばくということをしてきていましたので、こういう時にはその知識が活きました。
話は少し変わりますが、僕の中の持論としてこういうものがあります。
「人類が最低限必要な機能を有している携帯端末はiPhone6sである」
最新のiPhoneは皆さんもご存知の通りiPhone11ですね。
このiPhone11を早速購入した友達に実際に触らせてもらったのですが、「人類にはオーバースペックすぎる・・・・」と僕は思うのでした。
動のスマホ、静のノーパソ
という有名な言葉がありますが(ありません)、スマートフォンの優位性は「歩きながらでも触れる」という点。処理性能やカメラ性能が上がったとはいえ、処理性能ではノートパソコンに、望遠ではコンデジに負けてしまうことの方が多いでしょう。
スマートフォンでする事といえばせいぜいメールやライン、ツイッター、インスタグラムを見ることに加えてったユーチューブなどで動画を見るくらいのもの!iPhone6sは中古スマートフォンショップで見れば2万円を切るような値段ですが、実際に使ってみるとそれらの行動はほぼすべて違和感なく使うことができます(自分の体験談)!!
最新のiPhoneが約9~10万円すると、その7~8万円の差が新作のiPhoneに対してあるとは考え難いという理由から先ほどの名言に繋がってくるのです。その差額で安いコンデジとノートパソコンを買えばいいと思うのです!!!!
というように話の筋道から外れてはいきましたが、これらの理由から僕の中の特別国会で緊急予算委員会から約2万円の予算が承認されたので中古スマホショップに向かいます。
僕が訪れたのは博多駅からキャナルシティ方面に約5分歩いたところにあるゲオ福岡博多口店
店内に入るとすぐさま中古スマホがショーケースに陳列されてあります。
(この辺は完全に個人的な話)
※下の傍線まで飛ばしてくださいw
僕が使っているのはLINEモバイルという格安SIMカードなのですが、ドコモの電波を借りて契約をしているのでドコモ端末かSIMフリー(なんでも使える)端末のどちらかから好きなものを選択してSIMカードを差し込めば良いという訳です。
先ほど挙げたiPhone6sはもちろんのこと陳列されていました。価格は本体の保存容量16GBで約1万5000円、素晴らしい。
しかし、僕はいままで本体の保存容量を256GB(そのうち160GBを使用)という大規模なものを使用していましたので、16GBでは全くと言っていいほど足りません。そこで見つけたのが、iPhone6sとほぼ同等の処理性能を搭載し、形をiPhone5シリーズと同じくしたiPhone5SEという端末。
保存容量は32GBで約2万円、そして残り一台。
店員さんにショーケースを開けてもらい、バッテリーパフォーマンスを確認。最近のiPhoneでは「今使ってるiPhoneのバッテリーがどれくらい劣化しているか」を確認することができるので、すぐさま確認。それほどの劣化がないことを確認してすぐさま購入。
あとはSIMカードを差し込んで設定をするだけです。
例のそれ
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(中古スマホの設定編)**
店員さんに水没フォンと新しいiPhoneのSIMカードを入れ替えてもらい、いざ設定に移ります(ゲオの店員さんに「水没したんすよw」と話すと親身になってくれた)。
もちろんこのチップを差し替えるだけでは電話は出来るものの、インターネットに接続することはできないので、プロファイルというものを本体に入れていきます。僕の使用しているラインモバイルの公式サイトからものの1分でインストール完了。これでインターネットに接続ができるようになりました。
ここからが難関になってくるのですが、いままで使っていたスマホアプリを新しいスマートフォンでインストールしてログインをする作業に移っていきます。僕はあいにくIDやパスワードを適当に決める人なのでほとんど覚えていません。
必要不可欠なアプリは・・・
・ツイッター
・ライン
・金融機関関係のアプリ
これらに絞りましたが、本当に素晴らしいことに
Apple「あれ?お前、以前もこのアプリにログインしてたよな?指紋だけかざしてくれたらログインさせてやるよ?」
とほぼすべてのIDとパスワードを覚えておいてくれたのです。どんなことがあってもAppleIDだけは控えておくと良いでしょう。
ラインはトーク履歴をバックアップさえとればiPhone同士の場合、以前使っていた状態のまま新しいスマートフォンでもトークを続けることができるので、こまめなバックアップはやはりおすすめです。
(アップルウォッチ編)
いとも簡単に新しいスマートフォンに移ることに成功しましたが、問題なのが最近買ったばかりのアップルウォッチ。これだけはどこを調べていてもなかなか出てこないので、ここに書き落として誰かの役に立てばと思うのですが、アップルウォッチは大抵iPhoneと紐づいて通知を受けたり支払い機能を使用することができるのですが、iPhoneが無ければただのウォッチです!!!!!
ちょっと使いづらいウォッチです。
さて、アップルウォッチは初期化しないとどうにもなりませんので、まずは初期化をしていきます。そして新しいiPhoneの本体を最新の状態にしなければならないので、iPhone5SEをWi-Fi環境にて最新のiOS13にしてあげます。正直こんな古い端末に最新のアップデートをしたら重すぎて使いものにならないのではないかと危惧していたのですが、なんのことはない余裕で使えました。
そして、新しくiPhoneとアップルウォッチを連動させる訳ですが、すんなりと接続は完了。無事につながりました。
しかしここで問題発生。いままで使っていたモバイルsuicaを入れることができません。それからどういう訳かクレジットカードさえもアップルウォッチ側に転送することができません。iPhone5SEにはFelica機能が搭載されていないので、アップルウォッチに送ることができなければコンビニ等でApple payを使用することができないのです。
「やっぱり端末が古いものだから仕方ないのかな・・・」
と僕はApple payのヘビーユーザーなので、コンビニなどではほとんどスマホをかざして支払いをしていたのですが、現金生活に逆戻りか・・・と諦めていた所、カードを追加というボタンからいとも簡単に追加をすることができました。AppleIDに紐づいていたようです。アップルさん本当ありがとう。
ちなみにですが、諦めていたのでJR東日本に「iPhoneとの連携を外してくれ」との申請をしており、アップルウォッチに追加が出来た後に連携を外されてしまっていまは使えません。こんなに有能な無能を体験したのは初めてです。
(まとめと予防)
僕の場合は貧乏大学生で、アップルケアやその他本体保障などの加入していなかったことから修理をするという案を避けて通ってきましたが、3大キャリアで契約をしている方はそちらに丸投げした方が早いかもしれませんね。
自分の携帯代金を自分で支払いながらやりくりしている僕にとっては、とにかく100円単位でも費用を削れないかと日々企んでいるので、こういったアクシデントは完全に自己責任の世界になってきてしまいます。
ただ誰しも携帯電話には重要なデータが詰まっているものだと思いますし、それがいつ故障するかも分かりません。今回の件から「いつスマホが故障してもいいように予防する」ことが大事だと思うので、いつお風呂場に水没させてもいいような設定をいくつか紹介して締めくくりたいと思います。
予防①:iCloudストレージにデータをこまめにバックアップしておく
予防としてはバックアップが何よりの正義です。しかし、わざわざバックアップするのもメンドクサイというのが本音です。
そこでせっかくiPhoneを使っているのであれば、iCloudのストレージにお金を払ってしまうのが手っ取り早いです。寝ている間に自動で写真や本体のバックアップをとってくれるので、今回は本当に助かりました。
誰しも5GBのiCloudのストレージをレンタルさせてくれるのですが、僕は月に400円払って200GBの容量を借りて雲の上に自動でアップロードしてもらっています。今回も写真がばっちり残っていたのは精神的に本当に助かりました。
(参考:iCloud容量別の月額価格)
予防②:パスワードは全部記憶してもらっておく
スマホ移行において一番メンドクサイのがアプリの入れ直しからのログインをするところ。
特にラインや金融機関系のアプリはそう簡単にログインできないようにしてくれているのもあって、そこそこ大変です。すべてのパスワードを覚えておけるという方ならまだしも、ガサツな方は日頃からさまざまなログイン用パスワードをAppleIDに記憶してもらって貰った方がいいと思います。
AppleIDって本当に優秀で、Wi-Fiのパスワードなんかも紐づいて覚えててくれるのでわざわざルーターの裏を見ながらパスワードを打ち込む・・・といったメンドクサイ作業もいらないので、全部記憶させてしまいましょう!!
予防③:風呂場に携帯電話を持って行かない
絶対に持っていくな!!!!!!!!!!!!!!
以上です。
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