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ブラック企業は日本の文化なのか?

こんにちわ( ̄▽ ̄)
時が経つのは早いもので、私がロンドンに来てから一ヶ月が過ぎようとしています。語学学校に通いながら、英語漬けの生活に頭を抱える日々ですが、概ね元気にやっております。

クラスメート達は出身国も肌の色も宗教も年齢もバラバラで、お互いの出身国の文化についてよく話します。今日の授業では「働き方」についての話題が上がりました。

テーマは、「あなたが会社を選ぶ時に重視するポイントは何ですか?」

みんなが『最重要ポイントはもちろん給料だよな!』と笑う中で(これは面白いぐらいに各国共通でした。笑)、「勤務時間」という項目をリストに挙げていたのは私だけでした。

理由を問われて、「日本で働いていた頃、ひどい時は朝6:00から夜23:00まで働いてたし、そういうのはもう懲り懲りだから」と答えると、相手(イタリア人とフランス人)が目をひん剥いて聞き返してきました。

『えっ、ちょっと、もう一回言って?』
「当時は毎日、15〜17時間働いてたよ」
『えっ??????』

先生(イギリス人)も話題に気がついて質問してきます。

先生『えっ、それはどれくらいの期間?』
「1年〜1年半ぐらいはずっとそんな感じでした。」
先生『えっ???????』

先生『…ちょっともう一回言ってくれる???』
「1年半ぐらい。その後は少し落ち着きましたけど、それでも標準で12時間ぐらいは毎日働いてました」
生徒『マジで????』

生徒『えっ、もしかして土日も働いたりしてたの?』
「うん、たまにね。」

先生『でも、それは残業代とか、その分の給料が出るんだよね?????』
「出ませんでしたね」

一同『イカレてる!!!!!!』

満場一致で「CRAZY」という評価。
イタリア人の女の子に至っては『ね、ちょっと後で、お昼ご飯の時にでも話聞かせてよ。その話、すっごく面白いから』と、すごい食いつきよう。

困ったのは、『それは日本じゃ普通なの???』って質問。
「もちろん酷い方の例だけど…」と答えながらも、普通かと聞かれると難しい。

日本でこういう話をすると、「その程度で何を言ってるんだ(俺はもっとすごいぞ)」とか「12時間で帰れるならいいじゃないか」とか、そういう反応が返ってくるから…、「普通」と言えるぐらい、常態化してる事も否めない。

自分もそういう環境にいた当時は感覚が狂ってきてて、他の人が「15時間働いてる」とか言うとつい「俺も17時間以上働いてたわ」とかマウンティングしちゃったりしてたけど。そんな事をして一体誰が得するんだろうと、冷静になった今は思う。

日本の社会人が社畜自慢をして「15時間ぐらいで何を言ってるんだ」とか言う時には、「自分が15時間働いててどんなにしんどかったか」なんて記憶は、その人の頭の中から消えてしまっている。

似た経験をしてるにも関わらず、相手を思いやれなくなってる。自分の経験した地獄を他者にまで要求していたら、本当に誰一人、幸せにならないと思う。

先生やクラスメート達の『信じられない』という顔を見て、「ああ、長時間労働の問題は、日本の抱えた"社会問題"なんだ」と改めて認識した。
ホワイトカラーエグゼンプションとか言ってる場合じゃないですよマジで。

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