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愛玩動物看護師国家試験対策

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令和4年度から開始される愛玩動物看護師国家試験に向けての対策です。
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#愛玩動物看護師統一試験対策

愛玩動物看護師国家試験対策 問題180解答と解説

正解 1

僧帽弁閉鎖不全症は、加齢により僧帽弁が変性したり腱索が断裂するなどして、僧帽弁がうまく閉鎖できなくなる病気である。また、細菌感染による場合もある。

症状が進行すると、肺水腫や腹水などが認められる。中〜高齢の小型犬で発症が多く、重症化すると肺水腫などにより死亡することがある。
 心臓に強い負担がかかると症状が悪化する可能性があるため、僧帽弁閉鎖不全症の犬では運動量を抑えるべきである。

愛玩動物看護師国家試験対策 問題180

犬の僧帽弁閉鎖不全症に関する記述として間違っているのはどれか。

1 大型の犬に多く認められる。
2 僧帽弁の細菌感染によっておこることもある。
3 病態が進行すると、腹水貯留が認められることがある。
4 加齢により心雑音および症状の悪化がみられる。
5 運動量は抑えるべきである。

愛玩動物看護師国家試験対策 問題179

動物福祉のための活動例として最も適切なのはどれか。

1 高齢者を対象として、犬や猫とのふれあい活動を行う。
2 子どもを対象として、犬との適切な接しかたを教える。
3 虐待されている猫を保護し、新しい飼い主を見つけて適切に譲渡する。
4 係留されていた犬を野山にはなし、自力で生活させる。
5 絶滅危惧種の動物を、飼育下で繁殖させる。

愛玩動物看護師国家試験対策 問題178解答と解説

正解2

1 角膜炎とは、黒目の部分を外側から覆う、薄く透明な組織である角膜の炎症。

2 白内障は、水晶体が白く濁ることで視覚障害を起こす病気である。

水晶体の混濁の度合いにより、初期白内障、未成熟白内障、成熟白内障、過熱白内障に分類される。初期白内障は、水晶体の一部が繊維化した状態で、視覚障害はほとんどない。未成熟白内障は全体的に混濁しているものの、眼底を確認することができる。成熟白内障では

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愛玩動物看護師国家試験対策 問題177解答と解説

正解1 

犬の子宮蓄膿症は子宮腔内に膿が蓄積し、死亡する可能性もある生殖器疾患である。

未経産や出産から長期間経っている高齢犬に発症しやすく、大腸菌Escherichia coliが原因となることが多い。

膿が外陰部から漏れ出る開放性と子宮腔内にとどまる閉鎖性に分けることができる。

主な症状として食欲不振、嘔吐、多飲多尿、元気消失、高熱などが挙げられ、血液検査では白血球数の増加(好中球の核

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愛玩動物看護師国家試験対策 問題177

犬の子宮蓄膿症時にみられる所見の組合せとして最も適切なのはどれか。

a : 白血球数の増加
b : 多飲多尿
c : 食欲亢進
d : 呼吸困難
e : 後肢の負重困難

1 a,b
2 a,c
3 b,c
4 b,d
5 d,e

愛玩動物看護師国家試験対策 問題176解答と解説

正解4

膿皮症は、表皮や毛包で細菌感染を起こすことで皮膚に病変が認められる病気である。皮膚の常在菌であるブドウ球菌が原因菌となり、何らかの原因で皮膚のバリア機能が低下すると、菌が増殖して炎症を引き起こす。

表在性膿皮症は細菌感染が表皮にとどまるもので、さらに深く真皮まで細菌感染を起こし
た場合は、深在性膿皮症となる。

表在性膿皮症でみられる皮疹には膿疱、丘疹、表皮小環、紅斑、色素沈着、痂皮、

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愛玩動物看護師国家試験対策 問題176

犬の表在性膿皮症に関する記述として最も適切なのはどれか。

1 ウイルス性皮膚炎である。
2 皮膚に膿瘍が形成された状態である。
3 皮膚糸状菌が感染した病態である。
4 表在性膿皮症でみられる皮疹には膿疱、丘疹などがみられる。
5 打撲によって皮膚表層が充血した状態を示す。

愛玩動物看護師国家試験対策 問題175解答と解説

正解2

・歯垢の石灰化したものが歯石

・歯肉縁下とは歯茎に覆われている歯の部分(歯根)。ここに歯石ができると除去しにくい。

・歯肉縁上とは歯茎から露出している歯の部分(歯冠)。

・歯と歯茎の間にできた深い溝のことを歯周ポケットという。

・口腔内のp Hの影響により、犬や猫は齲歯になりにくい。しかし、歯肉炎の発生率は高い。歯肉炎は、歯肉に歯垢の細菌が長時間接触することで起こる歯肉の炎症であ

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愛玩動物看護師国家試験対策 問題175

歯石に関する記述として正しいのはどれか。

1 歯石の石灰化したものが歯垢である。
2 歯肉縁下歯石は除去しにくい。
3 犬猫は、人よりも齲歯(むし歯)になりやすい。
4 歯石を放置すると齲歯(むし歯)の原因となる。
5 歯垢はブラッシングによって除去できない。

愛玩動物看護師国家試験対策 問題174解答と解説

正解3

1 イベルメクチンはマクロライド系の抗寄生虫薬。犬糸状虫症の予防、消化管内線虫の駆虫に使用。

2 フロセミドは利尿薬

3 クロミプラミン、アミトリプチリンなどは三環系抗うつ薬。不安を解消する作用を併せもち、攻撃行動、脅迫行動、分離不安などに用いられる。抗コリン作用を副作用としてもつ。(抗コリン作用、口渇、ドライアイ、軽い嘔吐、下痢、便秘、食欲不振など)

4 スクラルファートは胃粘膜

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愛玩動物看護師国家試験対策 問題174

犬の攻撃行動、脅迫行動、分離不安の症例に対して使用される薬剤はどれか。

1 イベルメクチン
2 フロセミド
3 クロミプラミン
4 スクラルファート
5 アンピシリン

愛玩動物看護師国家試験対策 問題173解答と解説

正解4

肝機能障害のある犬の血液検査では、主に以下の変化が認められる。
・アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(A S T)の上昇
・アラニンアミノトランスフェラーゼ(A L T)の上昇
・アルカリホスファターゼ(A L P)の上昇
・ビリルビン(T-Bil)の上昇
・アルブミン(Alb)の低下
・血中尿素窒素(B U N)の低下
・総コレステロールの低下(肝不全)および上昇(胆汁うっ滞)

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