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鶏油クライシスは家系ブームを終わらせるのか

こんばんナマステ💛Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

全国的に #鶏油 (ちーゆ)が足りなくなってるといて特に #家系ラーメン が大きく打撃を受けている。

鶏油に限ったことではないんだけど、今いろんなものがコロナ禍とウクライナ侵攻で不足している。

そうした中で一羽の鶏から採れる量が少ない割に需要の多い鶏油がピンポイントに無くなりつつある。

鶏油は色んなラーメンに使われるけれど、 #家系 の場合は特に豚骨スープ(鶏も使うことが多いけど)、醤油ダレと共に鶏油がフォーマットになっていて、無いと成り立たないため悲痛の声が上がっている。

この状況から推測できることは昨年巻き起こった家系ブームの終焉ということになると思う。

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何で昨年家系ラーメンがブームになったのかというと、町田商店をはじめとしたチェーン店の急拡大という下地に加えて(URLがeakラーメン.jpってさ)、

総本山吉村家の直系が増えていることもあり、

発信力の強い王道家、

着実に勢力を伸ばしている新中野武蔵家の貢献が大きい。

王道家は吉村家創業者の時代をラディカルかつファンダメンタルに受け継いだ店、

新中野武蔵家は豚骨をパワーアップさせ横浜家系とは非なる東京の家系を確立し店(神奈川出身の自分からすると家系というより豚骨ラーメン)、

町田商店は壱六家に端を発する家系の亜流である壱系を徹底的なマーケティングで他の壱系より抜きん出たものにしたといえ、

皆それぞれの進化を引っ提げて家系ブームを牽引してきたことになる。

そしてそれに呼応して独自のお店も増えてきていた。

ブーム時代は沈静化するだろうけど、それでももう数年はそれなりのトレンドになるかと思いきや突然の曲がり角。

鶏油がないと家系はどーなってしまうのか。

家系はある程度ラーメンショップのフォーマットを引き継ぎながら、

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九州の豚骨と関東の中華そばをフュージョンするというところに本来の哲学がある。

ところが資本系が粗製濫造を繰り返すと、中華そばについては忘れられてしまい、単なる豚骨ラーメンになってしまうところが多い。

そうしたお店は鶏油なんて無くなって何にも気にしない。元々使ってなかったり、大したこだわりもない。

また、現在の両雄である王道家や新中野武蔵家は客足が絶えないことを強みに、鶏油を採算度外視で確保している。

しかし、こんなことがどこのラーメン店にも継続的できるとは思えない。

鶏油を背脂に変えるというのは、アメフトのボール🏈を持ってラグビーの試合🏉に行くようなもの。

それを平気でやるのが日本国内のインド料理店だけどね。山羊のレシピを羊で作ってハマるわけないじゃん。

彼らがジュガール精神で長年誤魔化しているのに対して、ネパール人は山羊や水牛の肉を仕入れるルートを確保した。

そして既に休業する店まで出てきた。

これが一時的で終わればいい。

しかし長い間続くようなら、一部の高い鶏油で奮闘する店、背脂で誤魔化す店、そもそも鶏油を使わない店、そして廃業や家系から二郎系など業態転換を選択する店に分かれ、高い鶏油の店以外は家系のクオリティを保つことができなくなる。

長い目で見れば、背脂に合う家系ラーメンが確立されていくかもしれないけど、それは吉野家の豚丼のようなもので、あれはあれでいいけれども牛丼と同じものでは全くない。

今回の話の何が暗いって粗製濫造された店は痛くも痒くもなく、真面目にやってきた本物が淘汰されていくということにある。

こんな理不尽なことあるか。

早くこの事態が改善することを祈ることしか自分にはできない。

インドから地鶏を輸入させてもらえれば違うけどねー。

日本のより美味いしさ。

それか家系ラーメンごとインドに移植するか。

これが鶏白湯なら別だけど、豚骨だと厳しいなぁ。

インドに出店したい家系ラーメン、いやそれ以外のラーメンでも他の飲食でも、もしいたら連絡くださいな。

エア=スヴィダから何から何までトータルでサポートするよ❗️

ただし、日本で美味しくない店はダメ。儲かればそれでいい、なんて思わない。

カレーに飽きた日本人の旅行者や駐在員が食べて癒されるレヴェルじゃなかったらやらないよ。

鶏油がなければ家系ではないと思う反面、今まで一度も頼んだことない油抜きの家系をこの機会に食べてみたい気もしている。

案外いけんじゃん、って思うのか、鶏油の存在を身に染みてわかるようになるのからわからないけど、それはそれで楽しみになってきた。

自分でどーにもならない現状に泣くよりも、現状をまずきちんと見つめて未来を考える方がずっと楽しいからさ。

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それじゃあバイバイナマステ💛暑寒煮切でしたっ✨







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