上野東京ラインは継子か
こんばんナマステ💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ✨
金曜日の台風7号による計画運休は色々議論を呼んでいるけど、ぜーんぜん言われてない話をひとつ。
JR東日本は台風が近づく可能性の高かった千葉方面の運休を決めたほか、新幹線や特急も運休、ここまではわかる。
遠出は控えて欲しいけれども出勤しなければいけないエッセンシャルワーカーもいるから、千葉を除きなるべく生活列車は残すようにしている。
だけど上野東京ラインと湘南新宿ラインまで全面運休にしたのは何故なのかと。
湘南新宿ラインは元々ダイヤが乱れると運休の対象になりやすい。
なぜなら、池袋ー大宮間を除き他の路線を間借りしているだけの存在で、なくたって代替できる。
また、東海道線・東北線・高崎線からの需要を見ると、東京方面へ向かう人の方が新宿方面より多い。
新宿や渋谷、池袋って基本的にそこに集まる私鉄や中央線、埼京線の利用者のための街であって、これらの街で働いている人は東海道線・東北線・高崎線の沿線に住むことも少ないということ。
よく池袋は埼玉の植民地とかいうけど、それは西武池袋線、東武東上線、埼京線、つまり埼玉の西側の人達の居場所であって、埼玉全部では到底ない。
湘南新宿ラインは神奈川や埼玉から東京の副都心にも乗り換えなしで行けたら便利だよね、という付加価値によって運営されている。
だから、ダイヤが乱れると一旦付加価値を棚にしまってダイヤの正常化に努める。
また、こーゆーときに神奈川方面から品川、埼玉方面から上野に流すこともある。
相鉄・JR直通線もこのような付加価値の考え方で運営されているので、何かあればすぐ運転を打ち切るし、相鉄に取り残されたJRの車両が相鉄の横浜駅まで乗り入れたりもする。
上野東京ラインのなかでも常磐線からの直通電車についてはこのような付加価値の考え方なので、やはり何かあれば上野折り返しになる。
問題は東海道線ー東北・高崎線系統なのよ。
これって簡単に直通を打ち切るべきものなのだろうか。
例えば京浜東北線や総武・中央線各駅停車、総武快速線・横須賀線のように一体運用が前提なんじゃなかったの❓
その証拠に、上野東京ラインによって田町の車両基地の一部が不要になることで、そのスペースを使って高輪ゲートウェイ駅と再開発地区をオーペンさせたはず。
また、上野の線路も少し削減している。
つまり、今の東海道線及び東北・高崎線は東京及び上野で折り返したとしても、上野東京ライン開業前のパフォーマンスを出すことができない。
湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線、常磐線からの上野東京ラインには共通していえるのは平面交差が発生するため、ダイヤが乱れた際回復に支障をきたしやすいという面がある。
これに対して、東海道ー東北・高崎線系統ならそれがない。どちらかでダイヤが乱れたときに直通を打ち切るオペレーションはあっていいけど、計画運休の対象にするのはおかしいってことにならないかな。
上野東京ラインは神田付近で非常に高所を走るため強風に対するリスクはあるけれども、
それよりもとりあえず上野東京ラインの直通運転を中止しておけ、という発想が頭にこびりついているようでならないのよ。
というのはJR東日本は上野東京ライン、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線を「直通サービス」というカテゴリで括っていて、総武快速線などはそのような括りをしていない。
言ってしまえば「直通サービス」とは継子ってことなんだよね。
ここまで書いてきたように湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線、それに上野東京ラインの常磐線乗り入れはそれでもいい。
でも東海道線ー東北・高崎線系統は総武快速線ー横須賀線と同じ扱いになんでできないの❓
上野東京ラインって名称自体やめてしまうのもひとつの手ではないかとも思う。
だって東北線の起点はずーっと東京駅なんだから。
単に東海道線と東北・高崎線が直通運転をしているという総武快速線と横須賀線のそれと同じ案内でも大して困らないんじゃないのかと。
湘南新宿ラインはそれそのものがひとつの路線ブランドになっているのだから、上野東京ラインなんて名称なくてもそこまで混同しないのでは。
ただ、今の運転系統は恒久的ではないかもしれない。
羽田空港アクセス線ができたとき、東北・高崎線から羽田空港へ向かう電車があれば、東京発着の東海道線がその分だけ設定されるからさ。
東海道線と東北・高崎線を骨の髄まで一体化させない理由はそこにあるのかもしれない。
なんにせよJR東日本の上野東京ラインに対する腫れ物扱いは残念な限り。
それじゃあバイバイナマステ💚暑寒煮切でしたっ✨
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?