強者のフリをしてはいけないということ
こんばんナマステ💖💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️
わざわざ早朝に起きてワールドカップのドイツ🇩🇪🆚スペイン🇪🇸を観た。
理由としては、日本🇯🇵がコスタリカ🇨🇷に負けたことでリーグ戦突破の帰趨を知りたかったことと、日本🆚コスタリカの「米軍に守ってもらってる国」対決が両国とも動きが緩慢でスポーツ的に全然面白くなかったこと。ドイツ戦は日本も動き良かったのに。
ドイツ🆚スペインは流石の面白さで、強豪同士の対決はできるだけ観た方がいいなと感じた。
んで、日本が負けた理由としてスペイン戦に備えてベストなオーダーにしなかったということが言われている。
もちろんベテランを中心に使いどころを考えなくてはいけないのは確かだけど、日本はまだ飛車角落ちでワールドカップ出場国に勝てるほど層は厚くない。
むしろ勝てる可能性のある国に対して勝ち点を奪いにいく方が王道なんじゃないのかと。勝ち点6を持っていればほぼ先に行けるわけで。
格下相手に主力温存なんてのはそれこそスペインのような国がやることでしょうよ。
そんな分析を見てたら、5年前に廃業したとある旅行会社を思い出した。
大々的に報道されたので、多分皆さんも知ってるところ。
閑散期やピークの逆方向に、それこそ添乗員が泊まるような部屋を使って激安の海外旅行を仕掛けたところそれが当たって成長した旅行会社だった。
だけど、そんな旅行商品って恒常的にはつくれない。
インドでいえばさ、5月前後の酷暑期に格安で売るとするじゃん。
それと同じ価格でハイシーズンの乾期になんか売れるわけないのよ。
ところが激安海外旅行というイメージがついちゃったので、ひたすらに激安で売り続けるしかなかった。
業界情報網によると、ホテルとかの直接仕入れをやるルートの構築もできず、みんな他社から買ってたんだって。
つまりそこにマージンが発生してるわけね。
ホテルの価格がX円として、マージンYを足したX+Y円で他社から仕入れる。
それに自社の粗利Zを乗っけてX+Y+Z円で売るわけだけど、それを業界最安値にしなきゃいけないのでZの金額は限りなく低い。
それに対してHがつくとこなんかは露骨にその旅行会社より千円高い、とかで出してくるんだけど、自社でホテルや航空券などを仕入れてるから粗利が格段に違う。
そしてそれをお客様に還元するので、千円の差で雲泥の差のクオリティになるのね。
価格競争で勝ち抜くには、規模の経済を働かせるか、仕入れ力や経費削減を徹底的に磨くしかない。
後者のアプローチには限界がある以上、価格競争を本気でやればほぼ大手しか勝てないんだよ。
その旅行会社は当初こそ激安旅行で売ったけれども、その後は付加価値をつけて粗利を高めていく方向に変えていかなければいけなかった。
しかし、それができず、とうとう旅行代金に手を出してしまった。
旅行代金に手を出すとはどういうことか。
旅行業というのは基本的に旅行代金を先に授受するけれど、それってイコール資産じゃないんだよ実は。
旅行代金はお客様からお金を借りているのであって、そのなかから旅行商品を提供するためのコストを支払い、そして旅行を無事提供して初めて残りの額を会社の懐に入れることができる。
ところがキャッシュフローのおかしくなった旅行会社は旅行代金をもらうと、旅行を提供する前に旅行代金を使い込んでしまう。
旅行会社が潰れる時ってほぼこの流れなんだよね。
今回みたいに旅行需要そのものがなくなり、固定費が払えなくなったり、事業の先行きが見えないために廃業するというのは異例。
価格競争、コストリーダー戦略なんて弱小の会社がやっちゃダメなのよ。
彼らはプライスメイカーのつもりが実はHのつくとこなんかによるプライステイカーにさせられていたんだよ。
彼らだけ見たら、釈迦の掌の上の孫悟空みたいで滑稽だけど、
彼らの無為無策で旅行中に放り出されたり、金銭をむしり取られて泣き寝入りしたりしたお客様がたくさんいることを思うと笑えない。
身の丈にあったビジネスモデルを構築できず、多くの人を混乱させた罪は重い。
敵も知らず己も知らなきゃ百どころか一戦で命を落とすのだから。
それじゃあバイバイナマステ💖💚暑寒煮切でしたっ✨
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