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空港ライナーの本気度

こんばんなまらステ❤️Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

土曜日の自分はめちゃ焦っていた💦

あと10分しかないのに、後ろの方の座席になってしまいなかなか飛行機を出られない。

肥後大津駅へ向かう空港ライナーは航空便のダイヤになんて合わせず、きっかり30分間隔。これを逃したら次は30分後になってしまう😨

とゆーことでギリギリで間に合って、熊本空港から肥後大津駅まで向かった。

道中一切の渋滞はなく、不条理な信号待ちもなくほぼ定刻通り15分で肥後大津駅へ到着。

電車の時間まで少し間が空いたから、駅から少し離れた公園にあるロロノア=ゾロの像を観に行ってみた。

あ、アラバスタ編のモデルはラジャスターン州のジョードプルなのでよろしくね。

とゆーことで、この空港ライナーは約7km離れたJR肥後大津駅と熊本空港をなんと無料かつ30分間隔で結んでいる。ものすごい大盤振る舞い。

それでもワゴン車で乗り切れる程度だし、仮に満員になると臨時便がすぐに走るのだという。

2011年から試験運行を開始して、2017年に正式運行になったとのこと。

現在は地元タクシー会社、熊本県、大津町、JR九州、熊本国際空港株式会社が出資していて、熊本国際空港株式会社というのは2020年に民営化した際に運営企業としてつくられた会社。

それにしたって中途半端じゃなくここまで徹底しているのは立派過ぎる。

爪の垢を煎じて飲ませたい地域はたくさんあるよね。

タクシー会社が出資するのは、むしろ運行側として費用をもらえる側へのメンバーシップのはず。

大津町とJR九州の出資は頷ける。

メインアクセスである九州産交のリムジンバスでは両者は絡むことができないから、少しでもそこから乗客を奪うことで儲けになる。

でも県と空港にしてみたら別にリムジンバスでいいのよ。

だって熊本駅ー都心ー水前寺公園(熊本城に次ぐ熊本を代表する観光名所)ー県庁ー陸上自衛隊健軍駐屯地(西部方面総監部がある超重要基地。熊本は軍都なのよ)ーグランメッセ熊本(あえて空港近くに置いたMICE施設)ーテクノ団地(空港隣接の工業団地)を通って空港へ行く熊本の大動脈だもん。

それとは別のものになんで出資するのかといえば、将来豊肥線から空港へ向かう電車が欲しいから。

バスが時間かかり過ぎるからってものあるし、バスだけではいずれ捌けないほどの需要ができる見込みもあるから。バスのドライヴァーこそ足りないわけで。

ただ、JR九州は別に本気じゃないのはよくわかる。

JR九州が本気だったら、電車も空港ライナーに合わせて完全な30分間隔にするか、出資者として空港ライナーにJRとダイヤを合わせるよう要請すると思うのにしていない。

空港ライナーを豊肥線の延長とはあまり考えていないわけね。

最初、県は免許センターや県民総合運動公園へのアクセスを兼ねさせたくて肥後大津ではなく三里木からの空港アクセス鉄道を打ち出し、それに対してJR九州は難色を示した。

豊肥本線は単線なので、三里木で分岐するかたちにすると三里木ー肥後大津間の本数が減ってしまう。

それで空港アクセス線は三里木ー空港間のシャトル運行にするとか言い出したけど、熊本に直通しなかったらなんの意味もない。結局事業性がないということで頓挫。

要するにJR九州が話し合いに参加してないんだよね。

その後、三里木と肥後大津の間にある原水近くにTSMC(台湾積体電路製造股份有限公司)がくるということになって、肥後大津からの建設ということになった。

するとJR九州は一転して歓迎ムードになり、熊本への直通は当然として、運行主体自体もJR九州ということになりそう。

豊肥本線というだけに熊本と大分を結ぶ路線なんだけど、熊本都市圏の肥後大津までが電化されていて、運行系統もきっちり分かれている。だから、肥後大津行きが空港行きになったところでJR九州としては不都合がない。

空港ライナーの出資者のなかではタクシー会社を除けば、思惑は一致したといえるんじゃないかな。

豊肥本線の熊本ー肥後大津間は国鉄分割民営化の成功例といえるくらい、宅地開発が進み、新駅もたくさんできて利用が増えている。平成なんて駅ができているのはびっくりした。

熊本の都心こそ通らないけども、市電と乗り換えられる新水前寺駅を設置したことで有機的な結合もできている。

それでも特に大きな荷物を持った人は乗り換えを嫌がるから、今の空港バスは桜町バスターミナル発着に短縮するかもだけど、基本的には残るだろうし、都心ー空港間でそこまでのシェアも動かないと思う。

新幹線開業前は桜町バスターミナルの前身である交通センターが熊本駅の倍の利用者がいるといわれていたわけで、熊本駅・新水前寺駅から速くなっても空港アクセス鉄道の競争力はちょっと怪しいものがある。

だから常時快速運転をするとともに、熊本駅から鹿児島線に乗り入れて広域から人を集めなきゃいけない。

豊肥線内は昼間は快速と各停が1時間に1本ずつで肥後大津ー空港間は30分間隔、朝夕は運行本数を倍加させるということが考えられるけど、快速は大牟田まで、各停も玉名まで乗り入れるといい。

実際乗ってみて、沿線は家びっしりで複線化は難しいように思えた。

でも宅地が減る三里木ー肥後大津間ならできるだろうし、それをやっておくと運行はかなり円滑化する。

TSMCもそうだし、空港近くに大学を誘致しており通学需要も見込んでいるから、そのためにもやってほしいところ。

まあなんというか少なくとも空港近辺に関しては未来は明るいなと感じた次第。

それじゃあバイバイなまらステ❤️厚沢部煮切でしたっ✨



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