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いよいよインバウンドが帰ってくる❗️どうなるインド人訪日旅行⁉️後篇~インド人観光客をもっと呼び込むために

こんばんナマステ💚💚💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

一昨日、昨日と書いてきた #インバウンド 受け入れ再開の話、本日完結篇。

今回の記事は26日の #Clubhouse#インドの衝撃 ( #インド大学 )』で話した日本政府の #インバウンド 受け入れ再開と今後のインド人 #訪日旅行 がどーなっていくのかという話のテキスト化。

約35分の音声版もあるよ‼️

最終回では、インドからの訪日旅行が再開した際には昨日書いたコロナ禍前の問題点を鑑みたうえでどーしたらいーのか、ということを書いていくよ‼️

おもてなしの本質は相手の目を見ること

インド人は旅館や温泉🆖。

近隣アジア人や欧米人が「日本の心を知りたい」などといって日本人以上に喜んで温泉旅館に泊まっていたコロナ禍前夜を思えば、インド人とは永遠に分かり合えないんじゃないか、って思う人もいるかもしれない。

でもね、もう少し広い目で見てほしい。

例えば高齢者向けに和室にベッドを置く対応をしている旅館も存在するし、同じように部屋に洋式トイレと風呂が置かれる旅館もある。

こうした旅館は自分たちのルールを押し付けるのではなく、本当の意味でのおもてなしを理解している。

足腰の弱いお年寄りにも来てもらうにはどうしたらいいのかと智慧を絞った結果。相手の立場に立って考えるってことだよね。

それは当然外国人にも転用できるはずで、和室に泊まってみるというのは無機質なホテルに泊まるよりかえっていい体験になるのではないかな。

畳の匂いがインド人の嗅覚に合わない、というのは聞いたことがないし、日本のビジネスホテルの洋室より広いし。

ただ、 #泊食分離 は必須になる。要するに宿泊と夕飯は分けろと。

これは食の好みもあるけど、インド人のライフスタイル「遅寝遅起き」とも関係している。

旅館の夕食って時間早いよね。

インド人は21時頃から夕飯取ることが多くて、日本のインド料理店も大抵その頃からインド人で混雑するし、子ども連れも当たり前のようにその時間に食事している。

日本の旅館って、板場の人は洗い物終わったら住み込みじゃなくて帰宅するケースも多いのよね。夜の温泉地から都市部に向かう電車とか結構、旅館関係者の帰宅で混んでる。

食事の話が出てきたので。

今の日本ではガチ北インド料理店が増えているとはあまり思わない。インネパばっかり。

だけどパキスタン料理と南インド料理は地方にも増えつつあり、北インドの人はパキスタン料理ならほぼ同じものとして食べれるから、南北両方のインド人の需要をある程度満たせる可能性は高まってきている。

例えば富山県の氷見温泉に宿泊している北インドの人が、近隣の射水市・高岡市に増えているパキスタン料理店に食べに行く、といったことを想定している。

とはいえ、全国に必ずしもあるわけでもない。

そんな時和食をマサラ化できるようなふりかけがあれば大分変わるのではないかなーと思ってる。

旅館や食堂が独自開発するのも大変だから、観光関係者と飲食関係者、それに在日インド人の知見を合わせて開発できたらいい。

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スウィーツに関しては日本人的には頭が痛くなるくらい甘くするようオーダーすればいい。緑茶に合うような控えめな甘さは求めていない。

結局、宿にしてもレストランにしても、元々日本人顧客の幅広い要望に応えてきたところはたくさんある。

かたくなにレシピ通りにしか作れない食堂はそもそもアレルギーなどにも対応できないし、子どもにも辛く当たってきたんじゃない❓

本来日本人相手にフレキシブルに対応していたところに絞って、インド人旅行客のニーズと擦り合わせていけばいいのではないかな。

うちらはそこで間に立てばいい。

インド人にもYOASOBIを

先程も書いたようにインド人は遅寝遅起き。

だから日本人の感覚で7時から朝食、8時から観光に出かけて、18時に夕食、終わり次第お休みなさい💤、なんてスケジュールはまったくもって合わず、特に夜は不満の種。

といってもガンガン酒呑んでパリピ🎉になるインド人は少ない。

そーゆーことじゃなくて、深夜にゆっくり食事をしたり、ショッピングや観光ができればいいわけ。

難しく考える必要はなくて、夜中にドンキに連れていくだけでも大きな満足が得られると思う。

石和温泉のドンキみたいに宿泊客を連れてったら喜ばれるのでは。

インドの有名観光地では大抵、夜にLight and Sound Showをやっているくらいだから、ライトアップやイルミネーションの類も彼らには響くだろう。

悪いけどこのコンテンツにおいて日本がインドに負けてるとは絶対に思わない。

でもね、彼らに本当に推したいのは日本の星空🌌

ロックダウン期の一時的な大気汚染緩和で観た星空が忘れらないインド人が多いんだって。

阿智村まで行かなくても、日本は意外と都市部に近いところでも星空が楽しめる。 

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日本は少なくてもインドよりは排気ガスについて規制したし、森も残ってるからね。日本はもっとこの分野を磨いて、他国の模範になるべきだと思うよ。

さあ、インド人を連れて夜に駆けるんだ。

迎え入れのインフラは強化されている

既報の通り、日本は世界経済フォーラムの旅行・観光開発ランキングで総合1位になった。

あくまで総合の1位であって、分野別に見たら穴だらけなんだけども、外国人にとって旅行しやすい環境整備が前進していることは誇っていいし、アッピールすべき。

それはインド人に対しても同じ。

インド人は英語ができない日本に不安を抱いていて、足が向かないし、来てもアメリカ訛りのインド人から見れば田舎者の英語に不満が募っている。どのヒングリッシュがそれを言うのか、とは思うけど。

ってなわけで、ガイドを付けるのなら英国やNZで英語を学んだイギリス英語が喋れるガイドを選定する必要があるし、コロナの前から自分はそうしてきたけど(それだけにガイドのアサインには苦労してきた💦)、

そうでなくても今は #ポケトーク というドラえもん級の文明の利器が存在する。

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ポケトークって70言語搭載なんだけど、それがどんだけインド寄りなんだよ、って思う。

インド英語にはじまり、各国公用語のヒンディー語、ウルドゥー語、ネパール語、ベンガル語、

それにカンナダ語、タミル語、テルグ語、マラヤーラム語、マラーティー語が入ってて、

母語から英語を介さずに日本語に翻訳できるのだから大抵のインド人にとっては言語のストレスを感じずに済むわけよ。

純粋に言語人口順に対応言語を決めてったんだろうけども、ここはやはり人口の多いインドならではの強みがあるよね⭕️

それから公衆無料wifiはまだまだだけど、東京オリパラに向けて以前よりはずっと整備された。もっともっとやってほしい。

この2年少しの間に交通インフラも大きく変わった。

デリー発着のJAL、ANA、そしてビスタラが羽田空港に乗り入れるようになり、東京都心あるいは羽田を介して日本全国へのアクセスが大きく改善された。

JAL、ANAは当然だけれども、羽田から新千歳、伊丹、関空、福岡へ行くJAL便についてはビスタラ扱いでも乗れるようになった。

また、ベンガルールとチェンナイから成田への直行便もできた。

高速道路の整備もどんどん進んでいる。

この秋には不完全とはいえ長崎への新幹線もできる。

長崎はインド人が知っている数少ない地名ながら、新幹線がないために敬遠されているところだけに期待が大きい。

こうしたものをどう組み合わせていくかが問われる。

東京ー広島回廊、だけじゃないジャパン

インド人の訪日は圧倒的に東京〜富士山〜京都・奈良・大阪〜広島に偏っている。

こういう定番って有り体にいえばね、儲からないのよ😢

レッド=オーシャンってやつだね〜🩸

だからこそそれだけじゃない日本の各地をもっともっと売り出してリピーターと適正な利潤を得なきゃいけない。

もちろん北海道から沖縄まで日本の様々なところを売りたいけれども、取っ掛かりとしては現在インドからの直行便唯一のゲートウェイである首都圏からインド人の好きな新幹線🚄を活用して行ける3地域を重点的に売ったるプラーデシュしたらどうかと思っている。

①東北・道南

何よりもインド人の訪日需要が高まる4月下旬や10月とインド人が兎に角見たがる桜🌸・紅葉🍁とマッチする。

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四国・山陰と並ぶインバウンドの劣等生だけに、日本の大都市で仙台だけが外国語表記がまるで増えないなどインフラ整備の遅れも目立つけど、それを逆手に取って古き良き日本をアッピールするのもいい。

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日本やインドの旅行会社は立山の雪の大谷ばかりアッピールするけど、東北の雪壁も負けてないし。

また、東北の人柄の良さも、外国人のリピート率に如実に反映されていて、これはインド人のハートにも絶対響くでしょ。

②北陸

なんといっても #ゴールデンルート に次ぐインド人人気のある #立山黒部アルペンルート に加えて、白川郷・五箇山や金沢といったトラディショナルな日本が体感でき、特に欧米人に人気のあるエリア。

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だから、欧米人向けに蓄積されたコンテンツをそのまま投げればいい。

タミル映画『SUMO』のロケ地となった富山というのもコンテンツになるかもしれない。

もっとも日本を題材にしたインド映画のロケ地が日本なんて当たり前の話で、欧州各地がインド映画のロケ地誘致合戦を繰り広げているのとはわけが違う。

日本と関係のないドラマやコメディを描いたインド映画で日本が出てこなきゃダメ。

まだまだインド人の意識のなかで日本は欧州より遠いのだ。

③九州

何よりもインド人の行きたがる長崎があり、間もなく不完全ながらも新幹線が繋がる。

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誰が見ても衝撃を受ける火山とか、あと地鶏なんかもインド人にはウケると思うよ。インド人に宮崎のマンゴー食わせて、本場からお墨付きもらおうぜ。広島・長崎に興味あるなら知覧もいいと思うし。

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本当の親日国に変わりつつある❓

最後にこの2年間を中心にインド人自体が変容している可能性を考えたい。

これは実際、Clubhouseで多くの日本語を喋るインド人と触れて気づいたこと。

インドにおける日本のコンテンツはおしんとドラえもんで止まっている、というのがこれまでのほぼ常識だったけれど、Amazon PrimeやNetflixにより日本のコンテンツを進んで視聴する若いインド人が少しずつ出てきている。

彼らは漢字の壁も簡単に超えちゃうんだよね。

東京と横浜を組み合わせてなぜ京浜(けいひん)と読むのかを理解できるインド人は今まで日本語学者くらいしか見たことなかったけど、アニメから入ってきた人達はどんどんそういうのを身につけてしまう。

また、全国の県庁所在地にある国立大学工学部では大抵インド人の留学生が学ぶようになり、彼らを通じたクチコミが母国に浸透し始めている。旅行者目線ではない生活者としての日本の情報がインドに住む人達にも影響を与えている。

だからね、文化的・宗教的な習慣には十分に配慮をしなければいけないけども、例えば寿司やラーメンを食べたり、アニメに出てきた聖地を巡るようなコンテンツが今後は求められていくはず。

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インドは平均年齢29歳の国なので、彼らの常識は若い世代に引っ張られていく可能性が高い。

臆せずに他の外国人向けのコンテンツをストレートにぶつけてもいいんじゃないかなぁ。

おわりに

では、何でそんなにまでしてインド人旅行者を日本に呼ばなきゃいけないのかって❓

若年層の人口増加と英語によるSNSの発信は他国にはない魅力だから。

しかも漠然とした親日国から台湾のような本当の意味での親日国に脱皮しかかっているといえるし、それをうまく利用して日印の架け橋になるってことを我々インドを扱う旅行屋も肝に銘じていきたい。

インド人をエイリアンみたいに思ってる旅行屋は意識を改めてね💕

それじゃあバイバイナマステ💚💚💚暑寒煮切でしたっ✨




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