遅れてきた女王
こんばんナマステ💙Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️
今日は待ちに待った #ロンドン の #エリザベス線 が開業✨
この #地下鉄 という報道は正しいといえば正しいけど、違和感がないわけでもない。
都心部では地下を走るし、ロンドンの地下鉄である #アンダーグラウンド の1路線として組み入れられている。
でも、これまでの地下鉄が #チューブ と呼ばれる蒲鉾みたいな小さな車両で、電車が走るレール以外にも電車の横に集電をするレールを持つ構造なのに対して、
エリザベス線は電車の上に架線を設ける地上の電車がそのまま乗り入れてくる方式で郊外ではこれまで旧国鉄のナショナル=レールだった地上の電車と直通運転する。
ロンドンでは郊外鉄道に #オーヴァーグラウンド という地下鉄に対比させたブランドを持たせているけど、オーヴァーグラウンドが都心部だけ地下を通るというイメージの方が近い。
これはあくまで日本、韓国、香港以外の人の感覚。
東京ではご存じの通り、銀座線と丸ノ内線がチューブに近い構造で、大江戸線はまた少し違ったリニア式だけど小さな車両で他の路線と直通しないということでチューブといえる。逆に言えばそれ以外のすべての路線はエリザベス線的な路線であって、東京の人は地下鉄と地上の電車が直通運転するのなんて当たり前だという感覚がある。
大阪や名古屋はそうじゃない。ほとんどの路線がチューブで、エリザベス線的なのは大阪の堺筋線、名古屋の鶴舞線・桜通線しかない。桜通線は他の路線と直通運転してないけど名鉄名古屋駅の慢性的なキャパシティ不足を思えばそのうち名鉄と直通運転するんじゃないかと思う。
さらに京都は2路線どちらもエリザベス線的だし、神戸と福岡もリニア式のチューブができたのはそんなに昔のことじゃなくそれまではエリザベス線的な地下鉄しかなかった。
韓国、というかソウルでは東京を参考にいわゆる国電と地下鉄の直通が当たり前のように行われているし、
香港でも一昨日、昨日と書いてきたように地上の電車が地下に乗り入れ始めており2007年以降は地下と郊外鉄道の運営も一元化されている。
とりあえず世界の大半の人にとって地下鉄と郊外鉄道がくっつくなんてことはまずありえない。
パリでは都心部でガンガン郊外電車が乗り入れているけど、それをRERと呼んで、チューブ的なメトロとは厳然と区別されている。
RERはRéseau express régionalの略で、réseauは英訳するとnetwork。あとはそのまま英語読みしてもらえれば意味はわかると思う。和訳するなら地域急行網といった感じ。
RERは別にパリを中心にしたイル=ド=フランスの専売特許ではなく、フランス国内ならリヨン、他にもベルギーやスイスでも使われている。
ドイツでは郊外電車のことをSバーン(シュタットバーン、都市鉄道)というんだけど、面白いことにスイスでは同じようなシステムをフラ語圏がRER、ドイ語圏ではSバーンと呼び分けている。
RERもSバーンも別に地下鉄のことじゃなくて、地下にガッツリ乗り入れるのは花の都だけ。
フランスの感覚からすれば、なぜ日本人や韓国人はメトロとRERを区別しないんだ、ってことになるよね。
そしてエリザベス線のなーにが43年ぶりのメトロだよ。これ思いっきりRERじゃないか、って今頃ぼやいているはず。
なんにせよ日本、韓国、フランスの事例を見れば今までこのようなことが実現していなかったというのは意外。
世界的にはまだまだコロンブスの卵なんだなぁ。
今回は暫定開業で、パディントン駅以西の在来線と都心の地下線は直通運転をしない。副都心線が渋谷まで開通したけど、東横線はまだ渋谷の地上駅を発着していた頃みたいなイメージ。
しかし、予定としては来年にはそれらが完成して都心とヒースロー空港が直結される。
それはいいのだけど、都心に乗り入れるのはパディントン〜ヒースロー空港間でいくつかの駅に停車していたヒースロー=コネクトで、ノンストップのヒースロー=エクスプレスは乗り入れずパディントン折り返しが続く😱
それ成田エクスプレスが未だに両国発着だって言ってるようなもんだぜ。東京駅から成田空港へは船橋・千葉・佐倉にも停まるあやめをご利用ください的な。
その理由がエリザベス線とヒースロー=エクスプレスでは運営会社が違うから、というのは情けない。
予めヒースロー=エクスプレスも乗り入れるように計画しておけばいいのに😭
そうしたらシティ空港とヒースロー空港を高速で結べるのでヒースローの近距離便をシティ空港に移管したりもできるし。
何にせよエリザベス女王がまだ元気なうちに本人の名がついた路線に立ち会えてよかった❗️
それじゃあバイバイナマステ💙暑寒煮切でしたっ✨
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