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ミニ音楽フェスのバラ売りは妥当か

こんばんなまらステ💜Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ⭐️

とてもミクロな関心ではあるけど、興味があれば読んでほしい。

2010年代の後半からかな。

音楽フェスが非常に増えていて、そのなかにはフジロックフェスティバルなどとは違う小規模なものも多い。

都市近郊のアリーナクラスの会場でステージがひとつだけ、色んなアーティストが交代で出てきて、アーティスト自身が主宰していたり、TV局などがやる、という形態で座席指定制。

昔なら対バンと呼ばれていたようなものかもしれない。

これはひと昔前なら東京近辺で日本武道館、代々木第一体育館、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナくらいしかなかったアリーナクラスの箱が、

武蔵野の森スポーツプラザ、ぴあアリーナMM、有明アリーナ、そして巨大なKアリーナ横浜といったかたちでどんどん増えてきていることにも起因している。

再来年お台場にできるトヨタアリーナ東京も、バスケやトヨタ関連のMICEが中心になるにしても、コンサートにも使われるだろう。

するとさ、フジロックやサマソニ、ロッキンなどの大規模なフェスは、フェスそのものの価値観が確立されていて、それが好きで行く人が多いわけ。

基本スタンディングでステージも複数あるから、それぞれが思い思いに時間を過ごせる。

でもここで話題にしている小規模な音楽フェスはそーじゃない。

ひとつしかないステージと指定された座席があり、各人の選択はステージを観るか観ないかしかない。

音楽のジャンルは統一されてるものとされてないものがあり、後者の場合はバンド、ラッパー、シンガーソングライター、アイドルなどが入り乱れる。洋楽は流石にないけどK-POPが混ざることはある。

最近なにかで告知されていたのは参加アーティストのなかにアニメキャラがいて、所謂2.5次元ですらなく映像が流れるだけなんだという。あまりの新しさに驚いた。

単体ではホールクラスの集客しか持たないアーティストの集まりならいいんだけど、最近のはアリーナ、ドームクラスで単独公演ができてしまうようなアーティストがゴロゴロしてるので、おかしな現象が起きてしまう。

それは特定アーティストのファンと別の特定アーティストのファンの間でチケット(イコール座席)の転売が頻繁になっていること。

これも2種類あって、

前の方の「神席」を取れた人が自分のそんなに興味のないアーティストが出る時だけ席を有償で交換する方法と、

単純に入場の権利自体を交換する方法がある。

前者は入場時まで席の割り当てを発表しない対策がなされているけど、開演中にだってトレードは平気で成立する。

後者はリストバンドにしておけば回しづらいけど、ハサミとテープで切り貼りしたって、なかなかバレないよね。

こういう小規模なフェスはアーティスト同士の損得勘定のない友情で実現していることが多く、主宰アーティストは大抵トリを務めるけれど、その前の副将格に同期デビューのライバルを据えたりする。要するに対バン文化の延長。

アーティストの願いとしては、いろんなアーティストのファンが少しでも他のアーティストにも興味を持ってもらって、長い目で見て新規ファンを獲得することだろう。

もっといえば純粋に楽しい場をみんなで創りたいだけだと思うし。

そういう本筋からすると正直微妙な現実が起きている。

もちろん大半の来場客は特定アーティストのTシャツなんか着ながらも、初めて観る他のアーティストのパフォーマンスに熱狂している。

ただ、そーじゃない層も少なからずいて、主催側の頭越しでマーケットが発生してしまっている。

このお金の流れを取り戻し、アーティストや運営側の利益を高めるべきじゃないのか。

単純な転売に関していえば公式リセールが普及して多少の効果はあがっている。

純粋に公演当日に行けなくなってしまった人のチケットが主催者側に戻ることで、転売ヤーの流通に乗らなくなってきたから。

しかしながら、特定アーティスト以外興味ないから、それ以外の時間だけ主催者にお返しします、っていうのはフェスの趣旨に合わない。

主催者側でやれるとしたら、前の方にアーティスト応援席を設けておくこと。

その時間だけ前の「神席」に行けるようにして、その他の時間は後ろの方で観覧するという仕組み。

スタンディングの対バンって、アーティストによってファンが入れ替わるでしょ。あのイメージ。

これで来場客同士の席のトレーディングはかなり防げる。

ちなみにこのトレーディングに参加している層はそれなりにお金がある、ないし推し活に金を費やす人。

だって興味のあるアーティストの演奏が数曲、数十分しかないフェスのチケットを定価で買ってる人なんだからさ。

それに対して入場の権利自体を回している人達はお金を出す意識が低い。

こちらは歌舞伎でいうところの幕見席、つまり廉価での時間バラ売りをすればいい。

けれど、これはフェスの趣旨の否定だよね。

横行する転売に立ち向かうための必要悪と捉えて、こればかりにならないようコントロールが必要。

他のアーティストのパフォーマンスも全力で楽しんでくれるファンを育てることでこのような転売を撲滅することが理想なんだからさ。

幕見席については議論があるだろうけど、アーティスト応援席はやってほしいかな。

アーティストのMCでも初めて観る人達中心に喋ってるけど、その一方でいつも追っかけてくれるファンへの感謝もしていることが多い。

スポーツ選手にとってアウェイゲームに来てくれるサポーターがありがたいのと同じで、アーティスト応援席はアーティストにとってのモティヴェイションになるし。

この話題はパックツアーのバラ売りは妥当なのか、ということにも繋がってくるけど、

オンライン決済のみ、

交通機関の遅れや合流地点がわからなかったなどで合流できなかったときや旅程の遅れで支払い済みのコンテンツに参加できなかったは一切返金に応じない、

といった条件さえ呑めるなら、旅行会社は売上が増えるし、旅行者のニーズも満たされるのならやるべきだと思う。

また、基本的に中抜けは一切返金しないのが当たり前だったけど、オンライン決済なら適正な返金も可能になる。

ツアーを通して特定の歴史や藝術を学んだりするコンセプトがあるものはまた別だよ。

フェスにしてもツアーにしてもシェアリングできるコンテンツはシェアリングした方がいいんじゃないか、という話。

それじゃあバイバイなまらステ💜厚沢部煮切でしたっ✨

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