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義理チョコの衰亡と旅行屋の動き方

こんばんナマステ🤎Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

ヴァレンタインデイにおける職場の義理チョコが風前の灯火らしい。

そもそも想いを寄せる人にチョコを贈る(というマーケティングキャンペーン)だったヴァレンタインデイはなぜ義理チョコに変化したのか。

このあたりはモース、バタイユ、ボードリヤールといった社会学、文化人類学における贈与の論考を学び、日本の職場という特殊な環境と照らし合わせてみるといいけれど、

「友チョコ」の登場など元々の社会意識の変容に加えて、テレワーク、自宅待機といった職場の解体が人々の心理に大きな影響を与えているといっていいと思う。

日本の職場がゲゼルシャフト(所属社会)なのかゲマインシャフト(帰属社会)なのか、というのは大昔から議論されてきたことだけれど、それをゲマインシャフト的に見せていた何かがテレワーク、自宅待機によって糸のようにぷっつり切断されてしまったんじゃないか。

だとすればそれは今後の社員旅行のあり方にも影響が出る。

前職は法人営業の部署だったから、社員旅行を取り扱うこともあったけれど、昔ながらの社員旅行というかたちでもなくなってきている感じはした。

同じ飛行機、同じホテルではあるけれど、一堂に会してのパーティーが1度っきりあるだけで、あとは完全自由行動みたいな。ホテルは当然個室。

そのなかでオプショナルとして近くへのエクスカーションやマリンスポーツなどのアクティヴィティを用意しておく、というところ。

社員旅行自体を無くしてしまえ、という発想が2000年代は多かったと思うけど、2010年代の中盤以降は好景気ということもあって社員旅行自体は増えている感じはした。

まあー、研修旅行という名目が多かったけど。

みんなでゾロゾロ行動して、宴会とゴルフ三昧、みたいなのもまだまだもちろんあるよ。

だけど、これからは自由行動メインのものが主流になっていくのは間違いないんだろう。

自由行動メインであれば、旧態依然とした社員旅行の参加を渋る社員も大抵は行くよね。

極端な話、部屋にずっと籠ってたって給料出るし、飛行機のマイルも貯まる。

行き帰りの飛行機だって、各自勝手に乗ればいい、ということになれば、担当の営業マンが添乗に行く必要もない。

現地空港からホテルへの送迎に、現地スタッフを派遣すれば充分かな。

すると、インドって行き先としては選ばれにくくなる。

何故なら治安はデリー以外悪くないけど、イメージが悪過ぎて自由行動をさせるオペレーションが発達してないから。

旅行会社のインドツアーの行程見てみればわかるでしょ。ほとんど自由行動タイムがない。

こーゆーところをこれから考えていかないと、インドは旅行業界におけるひとつの大きなマーケットを失うことになる。

みんなでタージマハールの前でサリーとパジャマ着て撮影しよう、なんてことしか頭にない人達はもうロティ食べれなくなるよ〜

まあ、それはそれで初日のコンテンツとして残してバラトプルの宮殿ホテルで自由行動でもいいと思うけどね。

行きたい人は自由にケオラデオ国立公園やジャイプールにオプションで行けばいいし、ヨーガやアーユルヴェーダ、シタール演奏などに浸りたい人は浸ればいい。

「社員の研修旅行でインド考えてるんだけど」、と言われてそれでは定番のタージマハールとピンクシティはいかがでしょうか❓しか言えない旅行屋は立場が苦しくなると思うよ。

考えてみたら今の若手社員は少なくとも高校の修学旅行は行き先バラバラで、個人はないにしてもグループ毎に自主的に動く形態が多いから、そんな彼らからしてみたら、みんなでゾロゾロと名所旧跡・コンパニオン宴会・ゴルフなんてのは奇異に感じて当然なんだよね。

義理チョコをウザがる世代がこれからのお客さまだってことを忘れてはいけない。

それじゃあバイバイナマステ🤎暑寒煮切でしたっ✨


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