僕は相席ラウンジに行こうと思う
今日は5/29(月)である。
ついに決戦の日を迎えた。
滞納していた電気料金を支払う。
我が家にも文明の夜明けが訪れた。
誰に言われるでもなく素振りをする。
自分を育ててくれた珍棒への恩返しだ。
これで人事は尽くした。
今の僕には一分の隙もない。
そんな折に僕のアイポンが鳴る。
前職の同期だったボブからである。
ボブ『今からオリラジ行こうぜ?』
ボブは爵位も勲章もない労働者である。
社交界デビューすることなど許されない。
ましてや今日の僕は戦を控えた侍である。
彼には分不相応な夢を諦めてもらう他ない。
ボク『うぇい、行こうぜwww』
何を隠そう僕はオリラジが大好きだ。
ここには他で味わえないドキドキがある。
期待と股間を膨らませてまだ見ぬ君を待つ。
そしてスタッフから僕達に声が掛かった。
まもなく20代前半の2人組と相席になるそうだ。
きっと僕は30分後には若くてエッチな女の子と
今泉のラブホテルXYZに向かうことになるだろう。
あとは愛する君を迎えるだけだ。
とんでもなく強そうな2匹のブタが現れた。
いや、何も関係ない…
女の子は女の子である。
紳士たるもの博愛であれ。
ボク『お疲れ、乾杯しよ!』
ブタ『うーん』
ボク『けっこう飲んだの?』
ブタ『別に…』
なんて冷たいブタなんだろうか。
たわわな爆乳さえ憎らしく見える。
だめだ、チェンジするしかない。
そう思いボブの方へ視線を向けた。
ボブは彼女の前足にキッスをしていた。
そうか、2人は結ばれたのか。
ならば、祝福する他あるまい。
そうして僕達はスタッフから退店を促された。
どうやら彼女は怒り狂っていたらしい。
女心は秋の空模様のように移ろいやすい。
それでも僕達は明日も真実の愛を探すだろう。
それに気づかせてくれたオリエンタルラウンジ。
ありがとう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?