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他園に行ったドッジボール大会のハナシ。(5歳児年長)


ボールが怖くて中に入るのが怖いKちゃん。
〝いつも自分で元外野を希望して、
チームのメンバーに言いに行って交渉する→
元外野が中に入る時間になったら
チームの子とタッチをして交代する
という独自ルールで参加してきた〟背景。

他園との対戦でも交渉がスタート。
他園の子たちを待たせている状態だったけど、
自分たちで決着をつけるだろう…
と思い、見守っていた1分半。
私がこうしたら?と結果を決めれば、
たった10秒で決まり、
待たせることもなかったかもしれない。
けれど、ドッジボールを通して何を育てたいか?
ということを考えた時、
子どもたちが勝負の中で葛藤や悔しさや嬉しさなど、様々な気持ちの経験をしてほしい。
というねらいが根底にある為、
子どものことを信じて、「どうしようかね?」と
問いかけて1分半の大事な時間を頂きました。

結果的に別の子が「わかった、いいよ」と譲ってくれてKちゃんはホッとした表情で「ありがとう」と
ドッジボールに参加することができました。
譲ってくれた子も、次の試合では外野になり
互いに満足して最後まで参加していました。

1分半という時間を長いと捉えるか否か、
それはやはりねらいの違いから変わってくると思います。
今回の私の援助が正解かどうかはわかりませんが、
「子どものことを信じて待つ」「自分で決める」
ことを大切にしたい、と改めて感じた出来事でした。




実は、前の保育園で一緒だった先輩が
副園長先生で、その保育園に異動されていて、
その場面を目の前で見てくれていて、
話し合い中に先に進みそうになった試合を
「ちょっと待って」とストップしてくれて、
「kyon先生だったから、あえて見守っているんだろうなと思ったよ」と後から言って下さって……。
本当にその言葉が温かく、嬉しく、、🥲
保育に正解はないけれど、
同じ目線の保育観で子どもを見ることができる
幸せや有り難さを実感した次第です。

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