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30年ほど放置された茶畑の茶葉で、ほうじ茶を作る。

先日、友人に誘っていただき、焼津市内の茶畑にお邪魔した。この茶畑は聞くところによると、30年も手入れがされていないらしい。

お茶の木を切る

今回は、三年番茶を作るということで、体験させてもらった。三年番茶はカフェインが少ないとのこと。
煎茶などに使われる茶葉は、茶葉のみを摘むのだが、三年番茶には茶の茎も使われるとのことで、茎を切る作業をした。
自分の身長を超える大きさのチャノキを切っていく。奥に足を踏み入れると、チャノキの幹に引っかかって足が動かない。

チャノキ自体は意外と切りやすかった。

ほうじ茶を作ってみる

お待ちかねの、ほうじ茶づくり。私がどうやって作ったかを説明していくぞ。ド素人でも、絶対にできる、そして30分でできちゃうおススメの方法です。

①木から葉だけを摘む

まずはお茶の木から、葉の部分だけを摘みます。この時に、ホコリやお茶の実などが付いていれば取りましょう。葉の大きさは気にせず、ぽいぽい摘んでいきます。

②摘んだお茶を洗います。

片手に乗るくらいの葉を取り出し、一回分として水洗いをしました。茶葉の表面に農薬が残っていたり、ホコリもついているのでよくシャカシャカと洗います。洗っていると細かいゴミが落ちるので、二回ほど洗います。

③葉っぱを蒸す(レンジでチン)

耐熱用の容器に茶葉を入れて、蓋をして、600ワットで15秒温めます。

(蓋がない場合はラップでも大丈夫。)

この時に葉を洗った時の水分で葉が蒸された状態になるので、②の時に水分を少し残しておくといいですね。

④フライパンで水分を飛ばし、手で揉む

蒸した茶葉をそのままフライパンに入れて、弱火で炒めます。葉っぱの水分が飛び始めたら、手揉みの時間です('ω')

少し手が熱いですが、5枚ほど葉を取りくるくると揉みます。フライパンの上で揉むとキッチンが汚くなりません。そして15秒ほど揉んだら、フライパンに戻します。そして、他の茶葉をくるくる。フライパンを混ぜながら、この作業を繰り返します。上の写真のように細かいお茶に変わっていきます。私はこの作業に10分弱かかりました。

だんだんお茶の香りがしてくるので楽しいです♪

⑤ほうじ茶の出来上がり

そして、色が茶色になったら完成です。私は茶葉の枝もそのまま入れて飲みました。完成したほうじ茶がこの記事の写真です。

週に一度、30分の贅沢時間

初めて茶葉からほうじ茶を作ってみて、一日がとてもいい日になりました。茶葉から、30分かけて自分でほうじ茶を作ってみる。そんな贅沢をこれから続けていきたいなと思いました。そして、自分が作ったほうじ茶で誰かをおもてなしできたらいいな。

静岡の茶産業は衰退していて、後継者もいなくなっている話をよく耳にする。そして、今回お邪魔した茶畑のように何十年も放置されている畑の存在も事実だと思う。以前、私が静岡県の「茶業の現状」を読んでいて衝撃を受けた現状をまとめた。現在、日本の飲料消費は茶葉からペットボトルに以降している。平成17年リーフ緑茶が12.0%だったのが、平成25年ペットボトルの茶飲料が12.1%と逆になった。お茶どころの掛川市のお茶産出額は10年で半減した。

茶農家は、儲からない時代。だからこそ、楽しみながらいろいろな人が入っていって、地域のみんなの資源として活用していくような繋がりを積み上げていきたい、と強く感じた。


さて、私は何ができるかな。こうして、今思うことをきちんと紡ぎ、教えていただいた価値を、捉えなおして、愛すること、大切にすること、そして野菜を育てること!
もちろん、どろんこガールズやお仲間たちと。最近、周りに本当に恵まれているなぁ、どろんこになれる友達が集まってきたなぁと感じているから、そんなみんなとも何かしたい。


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