お笑いについて語ろう

お笑い論なんてどうでも良くて、人を笑わすことが出来れば、それがお笑いなんだろう。

でも、私はお笑い芸人ではなくて、彼らのファンなので、自分が出来もしないお笑い論について偉そうに語ろうと思う。

まず、面白い人というのは、ボケのズラし方が上手なんだと思う。相手が理解できる範囲内で、普通じゃ考えつかないような角度からのボケが出来る人は面白い。そしてボケはツッコミとセットだ。漫才のようなちゃんとツッコミをする必要はない。ボケを聞いた人間が「何でやねん」って思った時点でもう既に面白いのだ。漫才は観客を相手にしたパフォーマンスなので、頭を叩くことでボケを目立たせているに過ぎない。

ただ、それではツッコミが訂正するだけになってしまうから、最近ではツッコミボケが増えてきている。例えツッコミや少々わかりにくいボケをツッコミの力で強引に理解させる手法はツッコミボケと言えよう。千鳥のノブが前者、霜降りの粗品が後者のイメージだ。よく笑い飯の漫才がWボケと言われているが、お笑いの基本はボケなのだから、別に特別な形ではないと思う。千鳥も霜降りも一応ボケとツッコミという形を取っているが、2人ともボケの人間だと思う。そもそものお笑い能力が高いので、どちらもこなせると言った方が正しいか。

漫才ではベースのストーリーラインがあって、会話の中でボケていく形だが、コントは設定自体で大きなボケを入れることが出来る。どちらも好きだが、コントの方が笑いの種類は豊富だろうと思う。今後も漫才では勝負できないと感じたコンビが、コント師へと変わっていくのではないか。M1とKOCの比重がどう変化していくか楽しみである。

以前、お笑い芸人が数人いるバーでお笑いについて語ってもらった際、ネタの作り方などを聞けて、とても興味深かった。ぜひお笑いを語るのが好きな人と飲みたいものだ。

最後に好きな若手芸人(芸歴15年以内)を掲載しておく。

漫才師 金属バット、オズワルド

コント師 蛙亭、空気階段、ビスケットブラザーズ

それぞれ好きなポイントは違うが、共通して言えるのは、ボケや設定の切れ味の鋭さだ。どのコンビも地上波の番組では輝かないだろうが、お笑いファンから愛される芸人になってほしいと思う。





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