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記憶の欠片(幼少期のエピソード)

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特に山もオチもない日常の一コマが、なぜか鮮明に記憶されている。 なぜそんなどうでも良い瞬間の記憶が、そのほか多くのビッグイベントの記憶よりも鮮明に焼き付いているのか。 あの日あの…
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#友達

殴る友達(あきし)

最近ね、占いを受けた事があって、 その時に過去の自分を振り返るってのをやったんです。 過去を振り返るってあまりしてこなかったから、 良い機会かなと思って。それで思い出したんだけど、 幼少期から小6くらいまでの間、 僕のことを殴ってくる友達がいたんです。 もう、ほんとに意味もなく。意味がわからないんですよ。
 何もしていないのに急に手をあげて叩く。 何か言うわけでもなく、ただ叩く。 でも痛いとか、悲しいとか、そういう記憶はないんですよね。 記憶に残っているのは、悲しそうなそ

二人だけの通学路(ソンバサウナさん)

小学校の時、私はマンションに住んでいた 私の部屋は503号室 そして303号室には保育園から一緒の友達のゆかちゃんが住んでいた 階段を降りるとすぐゆかちゃん家につく。 私の朝の日課は、ゆかちゃんを迎えに行って、一緒に学校に行く事。 だけど、ゆかちゃんには1つだけ問題があった。 それは登校の準備がすごく遅い事。 8:30に家を出ないと学校には間に合わない。 でもゆかちゃんは、8:30を過ぎてもまだ準備をしているの。 しかも毎日だよ!! 「早くしてよ!学校に遅れちゃう

坂の下に見えたあの町(じゅん@あさらじお)

小4くらいだったと思う。 当時サッカーブームで、遊びと言ったらサッカーか、 サッカーボールを使う遊びばかりやっていた。 Jリーグ開幕に端を発した大波は、 西の端、長崎にまで押し寄せていたんだ。 長崎は坂の街だなんて言われているけど、 小学4のこの頃はそれを意識した事はなかった。 坂があるのが普通だと思っていたし、 自分の住んでいる地域と他の地域を比べるほど、 よその地域に詳しくもなかった。 だから、普通だったら斜面でボール遊びをする事は無いだろうけど、 僕たちは、いつも