【出産レポ】無痛分娩に大感謝

無痛分娩出産レポ

予定日超過で誘発することに

私の通っていた産院は無痛分娩の場合も自然に陣痛が始まるのを待つスタイル(つまり計画分娩ではない)だったのですが、私の場合は予定日を過ぎたので促進剤を使って誘発することになりました。

40w1dの検診で子宮口指一本分開いていると言われ、「これなら明日の朝から入院してもらって誘発すれば夕方には産まれると思うよ〜」となり、あれよあれよと翌日入院することに。

正期産に入ってからいつ陣痛来るか破水するか……と毎日ソワソワしていたので、「明日産むんだ!」と心の準備ができてそれはそれでよかったです。

入院前夜は気合い入れるためにスタバのフラペチーノとカツカレーとソフトクリームを食しました。カロリーやばい。

いざ入院

当日は軽めに朝ごはんをとり(食べすぎると麻酔の影響で吐いちゃうことがあるらしいので控えめにしてねと言われた)、タクシーで病院に向かい、エントランスで夫とバイバイ。コロナの影響で産まれる直前まで本人しか病院に入れなかったのです。

陣痛室?に案内され、分娩衣に着替えて産褥ショーツとパッドを装備。万が一の時すぐオペに移れるようにノーブラでよろしくとの指示あり。ちなみにメイクもコンタクトもアクセサリーもNG。無事に産んだら写真撮ったりすることを考えて、私は数日前から眉ティント仕込んでました。

麻酔の管入れるときの痛みもなかった!

トイレを済ませたら一度分娩室へ。点滴のルートをとってもらう。人生初の点滴。無痛分娩の場合は基本的にお産中は水以外の飲食ができないので(麻酔の影響で気持ち悪くなったり、誤嚥性肺炎になるのを防ぐためらしい)、点滴で栄養補給するとのこと。

そのまま背中にも麻酔の管を入れてもらう。細かい手順は忘れちゃったけど、最初にほっそい針の注射で麻酔したうえで管を入れてくれたので痛くなかった。さっそく麻酔開始して、脚に保冷剤当てて冷たく感じるかどうか何度かチェックし、麻酔が効き始めているか確認。その後陣痛室に戻る。

お産中はトイレに行けないので尿道カテーテル入れてもらう。麻酔のおかげもあってか特に痛みはナシ。

9時ごろに子宮口を拡げるためのバルーンを入れてもらい、促進剤(点滴)もスタート。胎動元気いっぱいでドンドコ。

陣痛(痛くない)スタート

少しずつお腹の張りを規則的に感じるようになる。促進剤入れて3、40分くらいで7、8分間隔に。ごく軽い生理痛みたいな感じ。

ベッドに横になったまま過ごして子宮口開くのをひたすら待つ。普段通りスマホいじったり家族と連絡とったりしてた。とてもリラックス。眠れそうなら今のうちに寝とくといいよと助産師さんから言われ、うとうと仮眠する。

11時ごろの内診で子宮口4cmほど。順調。

12時過ぎ、お腹もだいぶギュンギュン張ってくる。もう麻酔なしだとだいぶ大変な痛さだよと言われる。

13時ごろの内診で子宮口5、6センチで順調。助産師さんの指で破水させてもらう。

10万円の価値あるわ…とうれしくなる

1、2分間隔でかなり強めに張るようになりそこそこの生理痛くらい痛くなってきたので麻酔追加してもらう。どうやら私は痛みを我慢しすぎていたらしく、痛くなってきたら我慢せずすぐ言っていいんだからねと麻酔科の先生に言われる。麻酔追加してすぐに無痛になる。麻酔すごい。その後も痛さを感じかけたらちょくちょく追加してもらう。

午後もうとうとしながら過ごす。
めちゃくちゃお腹がギュンギュンして、子宮が収縮している感覚がすごい。でも全然痛くない。これは10万円の価値があったとうれしくなる。

もうすぐ産まれるのでは?という空気に

14時半ごろ、子宮口7、8センチで順調。ただし赤さんがまだ上の方にいるとのことで、座ってあぐらかいて物理的に降りてきてもらうことに。

そういえばなんだかお腹や胸のあたりがムズムズ痒くなってくる。麻酔の副作用とのこと。運動不足のときに久しぶりに歩き回ると足がチクチクムズムズ痒くなってくるあの感じに似ている。保冷剤をもってきてくれたので痒いところを冷やす。

15時ごろ、赤ちゃん下がってきたよ〜となる。あぐらかくだけでそんなすぐ降りてくるんだな……と順調すぎて拍子抜けする。もっと時間かかるかと思ってた。

院長に内診してもらい、もうすぐ産まれそうじゃ〜ん、いい感じ〜となる。分娩室へ移動。

麻酔で下半身の感覚ボワボワのためキャスター椅子に座ったままガラガラと連れて行ってもらう。なんだかシュール。

分娩台へ

分娩台の上で子宮口全開になるのを待つ。16時前には全開に。ものすごい張りを感じるけどここにきて眠くなりうとうとして分娩台の上でうたた寝する。

助産師さんの指導のもと何度かいきむ練習をする。無痛だけど、お腹が張る感覚はバチバチに感じるのでいきむタイミングとかはちゃんと自分でわかります。

その後、少しいきんでみるものの、赤さんの頭が大きくなかなか出てこなさそうということで吸引分娩に。17時ごろに院長登場。

吸引してもらい、あっという間に誕生!
出てきた瞬間のズルん! という感覚が、ものすごく溜め込んだうんちが全部出たみたいな爽快感。開いた股の向こうに赤ちゃんが見えて、オギャーと産声が聞こえました。

股、豪快に裂ける

お産の進みはかなり順調で、分娩時間は7時間台。麻酔科の先生いわく、私の身体は「とても素直」とのことで、麻酔も促進剤もいい感じに効いてくれる体質だったみたいです。いきむのも、助産師さんの指導のおかげで割と上手にできていたみたい。

赤ちゃんにも何の問題もなく、元気いっぱいに産まれてくれました。(ちなみに吸引分娩したことで頭がちょっととんがりましたが、2週間くらいできれいな形になりました)

しかし! 
赤ちゃんの回旋がちょっとうまくいかなかったのと、頭が大きかったことによって、私の股は豪快に裂けました。

私の産院は基本的に会陰切開はしないとのことで(バースプラン出すときに絶対して欲しいって書けばしてくれたのかもですが)、めっちゃ裂けた。それはもう複雑怪奇に。

産んだ後、写真撮ってもらったり赤ちゃん眺めたりしている間、かれこれ1時間近く院長に縫ってもらってました。でもまだ麻酔効いているので全然痛くなかったです。麻酔なかったらどうなっていたんだ……? 恐ろしい……

股が裂け過ぎたことにより血がまあまあ出たっぽく、出血は中量の判定。貧血になり、その後しばらく気持ち悪かったです。お腹ぺこぺこで夕飯楽しみにしてたのに、結局ほとんど食べられなかった……くやしい。持参したウィダー的なゼリーに助けられました。

後陣痛つらすぎ

貧血の気持ち悪さを抱えたまま夜を迎え、消灯時間に。なんだかお腹が痛くなってきた。生理痛みたいな。これが噂に聞いていた後陣痛か……なんて思っているうちに、みるみる痛みが増していく。

息ハアハア、汗びしょびしょになるくらいしんどい。人生最大の生理痛(前回の記事参照)の1歩手前くらい痛い。こんなん聞いてない!!

痛み止めを飲んでもおさまらず、迷った挙句ナースコール。座薬をいれてもらって、30分後くらいになんとか痛みが引いて眠ることができました。

後陣痛でこんなにつらいなんて。本陣痛、どんだけヤバいんだろうと恐れ慄くと同時に、無痛分娩に大感謝しました。

私の場合は無痛分娩を選んで本当によかった

長々と書いてしまいましたが、以上が私の出産レポです。

実際に産んでみて、無痛分娩を選んで本当によかったと思っています。

痛みもほぼなく(途中、うっかり我慢し過ぎてそれなりの生理痛くらいの痛さは味わったけど)、落ち着いて出産できました。

お腹が張る感覚はわかるのでしっかりいきめるし、自分の力で産んだ達成感も得られます。

無痛分娩じゃなかったら、臨月に入るころから陣痛の怖さに震えて気が気じゃなかったかもしれません。痛みに対する不安がほぼなかったおかげで、出産までの日々も思う存分楽しむことができました。

陣痛の痛みは消し去れても、股が裂けたり(麻酔が切れた後は普通に痛かったし、その後傷の治りがよくなく縫い直すことになるというトラブルにも見舞われました)、後陣痛めちゃくちゃつらかったし。骨盤はガタガタで恥骨も痛いし、脚のむくみもやばい。あと痔が大変なことになってしばらく普通に座れなかった。入院中から慣れない育児に奮闘してぜんぜん寝られないし、おっぱいガチガチに張って痛すぎだし……と、産んだ後は普通に大変でした。これに陣痛の痛みがプラスされてたら本当にヤバかったです。

信頼できる院長、腕の良い麻酔科の先生、頼もしく優しい助産師さん・看護師さたちのおかげで最高の無痛分娩でした。大感謝。

この投稿を読んでいる方で無痛分娩にするか迷っている人がいたら、私の体験談が少しでも判断材料の足しになればうれしいです。

長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!

もし気になることや質問などあれば、お気軽にコメントください♪

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