ボッチのワクワク修学旅行 総集編
はじめまして、ハロウィンの仮装は自分自身、
極ボッチと申します。
突然ですが、皆さんはボッチですか？
僕はボッチです。
ボッチであることに誇りを抱いて生きています。
しかし、愚かなことに世のボッチの大半は
ボッチであることを恥じて俗世から身を引き、
山の中で仙人のような生活を送っています。
つまり、街や学校にいるボッチというのは
ある程度強靭なメンタルを持った強ボッチということです。
そんな強ボッチを遥かに凌駕する、
ボッチ界隈の頂点が僕、極ボッチです。
僕(のメンタル)が超強いということが理解できたところで
さっそく本題に入りましょう。
修学旅行に行こう！
僕はナウでヤングな高校生なので修学旅行に行きます。
ビーフorチキンor北海道or東京orデッドorアライブの中から
好きなものを選べるので、東京を選びました。
思えばこれがすべての始まりだったのです。
ある日、友達が全員北海道に行くと知った僕は仰天。
脳裏をよぎったのは一つの記事･･････
「脇役」
嫌な響きです。
しかし、僕は脇に収まっているような男ではありません。
集合写真で寝っ転がる奴ら並に悪目立ちして、
主役が霞むほどのドラマを生み出してやりましょう。
とりあえず、こんなものを作りました。
「ボッチを見る会」結成！！
はい、「ボッチを見る会」を作りました。
テスト期間中に会員証を作る背徳感は凄まじかったです。
僕はこの会(LINEグループ)に北海道に行く友達を10人招待し
意気揚々と会員証を配布しました。
旅行中はこのグループでTV電話を繋ぎ、
極ボッチの強さを見せつけてやろうという算段です。
ですが、この時僕はそこまで本気ではありませんでした。
二年生になったらクラスメイトが一緒に東京に行ってくれると思ってたんです。
修学旅行にボッチで行くことになったので（友達みんな別コース）
— 極ボッチ (@kaz9bukun) February 14, 2022
一人で東京でライン使ってライブ配信することにした pic.twitter.com/pDG299ilra
ツイッター(現X)でバズらせようと思ったんですが、
僕のサブ垢しかいいねしてくれませんでした。
そして、新学期……
修学旅行を正面に見据え、友達100人できた頃、
担任の先生が衝撃の発言を。
「言いにくいことなんだけど、極ボッチくんはうちの
クラスで唯一東京行きなの。でも安心して。
友達がいないなら私と二人で回ることになるだけだから。」
僕は今度こそ絶望･･･しませんでした。
めげない・しょげない・死なないの精神で生きている僕に
とって、こんなものは骨折程度の痛みしかありません。
むしろ更にビッグなことをしてやろうと考えたのです。
YouTubeで修学旅行を配信しよう！！！
どうせ体を張るならどこかに記録が残っていたほうがいい。人気になったら収益で一生女をはべらかして暮らせるし。そう考えた僕はYouTuberになり、早速ライブ配信を･･･
無理だ。だってボッチだもん。
それでも頑張ったんです。
自分のスマホ、弟のスマホ(ごめんね)、
学校のPCを使って大体20個の裏垢を作成。
しかし、作れるアカウント数が限界に達し、
グーグルに目をつけられてしまいました。
打つ手がなくなった僕は、
土 下 座 し ま し た 。
人を動かしたいなら、土下座しろ。
脳筋の社会人指南本みたいな見出しになってしまいました。
夜に高校生が神社で土下座。道行く人には神の使いだと
思われ、そのうち僕の後ろに土下座の列ができるでしょう･･･
(感動してるのが僕です)
土下座写真をボッチを見る会とクラスラインに送った甲斐あって、チャンネル登録者は50人を突破。あとは修学旅行の
班決めを待つのみという状況になりました。
あれから1年、登録者は14人も増えた⤴
混沌と恐怖の班決め
5月、修学旅行の班決めを回避するために、
僕は先生に一人で回らせてくれと脅し頼み込ました。
そして班決め当日。
誰かの同情心で一緒に行こうと誘われるのを極度に恐れた
僕は気合で熱を出し、お布団でゴロゴロしていました。
人事は尽くした。あとは天命を待つのみ。
prrrrrrrrrrrrr
僕 「はい、極ボッチです。」
担任「あ、極ボッチ君？
君は理系の人たちと同じ班になったから。(僕は文系)
それで、彼らはSクラスで(頭のいいクラス、僕は違う)
生徒会で(学校を裏で支配している、僕は違う)
規律に厳しいタイプ(言わずもがな)だよ☆
それじゃ、お大事に〜」
後から知ったのですが、僕以外の三人は友達同士でした。
誰が可哀想かってどう考えても彼らですよ。
仲良し三人組の中にいきなりヤバい奴がくるんですから。
心から同情します。
一筋の希望
とまあ、大人の陰謀によって世にも恐ろしい班に加えられてしまいました。こんなことになるなら熱が出てても登校するべきだったのですが、仕方ありません。
一年生の頃は誰かと一緒の班が良かったのに、今やボッチを望んでいるこの状況。人生は何が起こるかわかりませんね。
さすがにしょぼくれていた僕ですが、
一週間後にちょっぴり嬉しいニュースが入ってきました。
一日目と二日目の行き先が奇跡的に被らなかったのです。
これで僕はのんびり配信できるし、他の3人は楽しく青春できるってもんですよ。
そんな上手くいくわけねえだろハゲ
ところで、高校生というのは基本的に立場が弱いです。
なので、めっちゃ怖い生徒指導の先生がやってきて、こんなことを言われた場合、僕のようなカス生徒にはどうしようもありません。
怖い人「極ボッチ君さ、一人でディズニーランド行くことに
なってるよね？（圧）」
僕 「あっ、、、はいぃ」
怖い 「だよねぇ、そういうのって基本認められないのよ。
それで、一人でディズニーシーに行く女子がいるん
だけど変わってあげてくれない？（圧圧）」
僕 「え、あ、、、あの僕ｔｙ」
怖 「ん？？（圧圧圧）」
僕 「あっ、わっかりましたぁ」
先生にコテンパンにされ、半泣きになる僕。
班員と同じ行き先の場合はかならず一緒に行動しなければなりません。ディズニーランド配信の夢は潰えました。
修学旅行前日
さらなる悲劇は続きます。学校側が
※修学旅行の様子をインスタライブやツイキャスで第三者に 公開するのを禁じる。
と告知したのです。
は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜？？？？？？？
あほか！！
修学旅行中に配信をするやつなんているわけねえだろ！
んなもん常識も失うものもない馬鹿しかやらへんわ！！
友達と楽しい時間を過ごしてんのに配信なんてするな！
コロナの影響で人生に二回しかない貴重な修学旅行や！
そんな馬鹿げたことで時間を無駄にすんな！！！
読みたい方は下のリンクから
すみません、自分が常識も失うものもない馬鹿だということに気づき、取り乱してしまいました。
国家の犬にYoutube配信はOKかどうか聞こうか迷ったんですが、禁じられたら立ち直れないのでやめました。
そして修学旅行の前日、ボッチを見る会の会員証をキャリーバッグに取り付けながら僕は震えていました。
この震えは武者震いか、それとも･･････
運命の日
当日は雨だった。
空は僕の心を写すかのようにどんよりとしている。
しかし僕は誓おう。どんなことがあろうとも極ボッチとして恥じない行動をし、世界中のボッチ達に希望を与えると。
そう、これは僕からこの世界への宣戦布告だ。
奮い立っていた僕に、両親が優しく声をかけた。
”お土産なんかいらないから、思いっきり楽しんでおいで！”
ああ父よ、母よ。申し訳ありません。
あなたの息子は今から3泊4日ワクワクボッチツアーに出かけるのです。親不孝なわたくしめを、お許しください･･･
とも言えず、適当な返事をして僕は前を向いた。
抱えているのは孤独とカバン。それとモバイルバッテリー。
頬を伝っているのは涙ではない。雨だ。
そして僕は、大きく一歩踏み出した。
旅立ち
さてまずは、修学旅行に旅立つ直前に撮影した貴重な映像をご覧いただこう。
………待って、ブラウザバックしないで！
確かに声は小さいし、弱気だし、なんか死にそうだけど！
こっから、こっから巻き返しますんで、ね？
悪 夢の超特急
とは言ったものの、テンションが上がりません。
それもそのはず、新幹線の中ではどいつもこいつも
仲良くお菓子を食べたりゲームしたりしているのです。
一歩間違えればこんな未来も有り得たかと思うと…
同じ班の人たちとは喋らないのかって？
三人とも勉強してました。二人は単語集、
一人は厚い教科書をわざわざ持ってきたようです。
何も持ってきていない僕の新幹線タイムは詰んでいました。
いいえ、詰んでなどいません。
何のために土下座までしてチャンネル登録者を集めたのか！
早速配信だっ！
つまんね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
つまらないので、配信をしても誰も来ませんでした。
こんな動画最後まで見た人がいたら菩薩ですよ。
待って下さい、ブラウザバックしないで下さい。
まだ東京にもついてないじゃないですか！
せめてもうちょっとだけ付き合って下さい。
TOKYO
弱冠16歳のクソガキにはあまりに過酷な旅路を経て、
遂に東京に辿り着きました。
まず、僕はハトバスに乗って上野に向かいます。
僕の横には当然誰も座りませんでした。
これでじっくり配信できますね★
悟っている間に上野に着いたようです。
上野
アメ横という、強そうな場所にやってきました。
ロラックスとかいうパチもんを眺めていると、
昼間から酔っ払っている人生の勝ち組集団を発見！
今回の旅、唯一の話し相手であるW先生は、
「君もああいう大人になりなさい」
と言ってくださいました。頑張ります。
先生が横にいるので配信することも出来ず
悶々としていると、上野動物園に到着しました。
念願の自由行動の開幕です！
上野動物園
楽し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
周りの奴らがちんたら団体行動してる中、
颯爽と横を駆け抜ける快感たるや！
ダッシュで回った結果、
一時間でこれだけの動物を見ることが出来ました。
この中から特にお気に入りの写真を紹介します。
・・・初日だというのに既にくたくたですが、
とっとと次の目的地に向かいましょう。
スカイツリー
言い忘れていましたが、実はばあちゃん家が関東にあるので
僕は東京には20回以上来ています。
明日行く予定のディズニーには12回行っています。
スカイツリーに登るのは初めてですが、
下まで来たことは何回かあるので、正直期待していません。
！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
たけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！
たっけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！
高っ！
高そう！(値段不明)
高い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高・・・い？いや、高く・・・ない？
買ってしまった。後悔はしていない。
パノラマの絶景をバックに写真を！？
これは撮ってもらうしかねえ！！
「すいません、写真撮ってください。」
パシャ
「フレーム付きで印刷したものが1200円となっていますが、
どうなさいますか？」
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜、ちょっと今回は遠慮しときます。」
↑
買う気は毛頭ないが、悩んでいるふりをする男の図
無料でもらった写真が上のやつです。
ご来場記念お写真入りカードプレゼント！？
これは撮ってもらうしかねえ！！
「すいません、写真撮ってください。」
パシャ
「フレーム付きで印刷したものが1200円となっていますが、
どうなさいｍ」
「あ、大丈夫です。」
↑
度胸がついて食い気味に断れるようになった男の図
東京ソラマチ
いやあ、スカイツリーは楽しかったですね。
次の目的地に行く前に、Shopping Timeがあるようなので
ぬいぐるみを買いに行きましょう。
A 上から見たカービィ
既にデカブツを２つも抱えていますが、次に行きましょう。
豪華客船って打ったら豪華客船連続殺人事件って変換されるの物騒だな
夕飯はこの船の中で食べるそうです。
すげ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ひゃあ、豪華ですね。
さすが豪華客船と名乗るだけのことはあります。
一人につき四席も使っていいなんて・・・！
まあ、それはそれとして
うまそ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
うめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
食べ終えたら暇になりました。
え、あと2時間くらい何したらいいの？
仕方ないので、僕をディズニーシーに追いやった
生活指導の先生たちの話を盗み聞きしましょう。
「ディズニーなんか全然楽しくないからな、
ずっと重いお土産持たされて、
ファストパスとるためにひたすら並ばされて、
帰りの車の運転まで…」
生活指導の先生は奥さんの尻に敷かれていたようです。
国家の犬とか言って申し訳ありませんでした。
盗み聞きしているのがバレて、甲板に追い出されました。
しょうがないので一人タイタニックごっこでもしましょう。
これ一人で出来るもんなんですかね？
怪我しました。船内の散策に移りましょう。
あるいは奇跡や霊的な出来事の舞台となった場所。 (ウィキペディア調べ)
つまりここは、恋人(宗教者)が奇跡を起こした場所ということである。
ぐへぇ、何だこれは・・・？
恋人の聖地だと？船の上だぞ！
何だよ移動する聖地って！！！
エルサレムが移動するタイプの聖地だったら大変だろ！
さて、船のドアに指を挟んだり
カップル共にガンを飛ばしたりしながら船尾まで来ました。
ソファが置いてあるので、ゴロゴロしようと思いま…
W先生！？
何で他の先生から離れて一人でゴロゴロしながら
スマホ触ってんですか！！
「ああ、極ボッチ君か。
僕は他の先生方と微妙に年齢が離れてて気を使うからね。
一人のほうが落ち着くんだよ。」
ここにも…！ここにもいたのだ、ボッチが！！！
僕は感動し、一緒に寝転がって残りの船旅を堪能しました。
何だかんだ一番憂鬱なのはホテル
ホテル舞浜ベイに到着しました。
顔がわかる程度の班員達がいる四人部屋に向かいます。
コンコン、極ボッチです。失礼します。
部屋のドアを開けると、土足のとこで腹筋してる奴と、
問題集広げて勉強してる奴と、
まだ九時なのにもう寝てる奴がいました。
わけわかんない。僕ももう寝ます。また明日。
災い転じて福となす
やって来ました地獄の二日目！
皆はほぼ初対面の人とディズニーに行ったことはあるかい？
あるわけねーだろ！！！
一応もう一度状況を説明します。
僕はボッチでディズニーランドに行く予定でした。
しかし、生徒指導の尻敷かれ先生による脅迫で断念。
班員とディズニーシーに行く羽目になったのです。
まずはツアーコンダクターなる人からチケットを貰います。
TOKYO、Disney、らん…ど？
ミスだ！！！
情報がツアーなんちゃらに伝わってなかったんだ！！！
バレる前にランドまで逃げろ！！！
Prrrrrrrrrrrrrrrrr
…電話だ。知らない番号か…………
Prrrrrrrrrrrrrrrrr
無視！！！
Prrrrrrrrrrrrrrrrr
無視………
「はい、極ボッチです。どちら様でしょうか。」
「あ、クラスメイトの●●です。
私のチケット、貴方が持ってるって聞いたんですけど…」
「あ〜〜〜
持ってるか持ってないかで言うと、持ってるかもです。」
「今すぐホテルに戻れ。(例の激怖生徒指導尻敷かれ先生)」
「……………はぃ。」
怖「いや〜すまんすまん、俺の手違いでさ。」
僕「あ、いえ、全然大丈夫です、むしろそっちの方が良かっ
たっていうか」
怖「ん？？？(圧圧圧)」
僕「あ、何でもナイっス‥」
シーのチケットを頂いたので、班員に連絡して合流…
待てよ、班員は僕がランドにいると思っている…
連絡しなければシーにいることはバレない…！
変装だ、変装するぞ！
これで絶対にバレません。友達ならともかく、
ほぼ初対面の人間がこの変装に気づくはずがない。
早速ディズニーシーに突入しましょう！
迷った
最悪。道に迷った。
普通の生徒は先生の後ろについていくので迷う訳ないです。
しかし何ということでしょう。僕はボッチです。
目と鼻の先にシーがあるのに、入り口がわからない。
そんなこんなで他の生徒がパークに入ってから2時間経過。
ようやく入口を見つけました。
入れました。
夢の国
半泣きです。
夢の国に入るのがこんなに難しいとは知りませんでした。
どうやらモノレールに乗るのが通常ルートだそうです。
260円浮きました。良かったね。
めげない・しょげない・死なないの精神でいけば、
2時間の遅れなんて内臓破裂程度の痛みでしかありません。
とりあえず歩きすぎて疲れたので列に並びましょう。
やれソーラン、ボッチでも全然楽しかった。
ディズニーは独り身に優しい。
こんなものを買ったぜ！
高い！！！！(値段が)
この後ニモと水上で回るやつに乗り、森の方に来ました。
遅れて入ったとは思えない満喫ぶり。
既に足が死にかけていますが関係ありません。
次は一回転するヤバジェットコースターに乗りましょう。
緊 急 停 止 し ま し た
なんかアクシデントが起こったみたいです。
一回転した後だったので助かりました。
もし回転の途中だったらと思うと…
今回の旅行色々起こり過ぎじゃないですか？
ヤラセだと思われたらどうしよう。
とにかく、どんなアトラクションでも並ばず乗れる
スーパーチケットを頂いたので結果オーライです。
次はタワーオブテラーに行くぜ！
タワテラは超怖かったです。もう二度と乗りたくない。
その後シンドバッドと海底２万マイルに乗りましたが、
いい加減疲れたのでお土産を買いましょう。
計画性がなさすぎて再びかさばるものばかり買ってしまいました。これどうやって持って帰ればいいんでしょうね。
さて、次はカップル用フォトスポットにでも乱入しますか。
周りの視線が体中に突き刺さり、空腹を刺激します。
そうだ、お昼ごはんに行こう。
見つかったぁ
次に乗るのは新型アトラクション(当時)の「ソアリン」。
コロナ禍なのに100分待ちですが、何の問題もありません。
しかし、ここで痛恨のミスを犯してしまいました。
完璧な変装にも関わらず班員に見つかってしまったのです。
ダッシュで逃げようかと思いましたが、
うっすら残っている倫理観が僕を押し留めました。
結局この後班員と行動を共にすることになり、
センターオブジアースに乗りました。
順番待ち中に単語帳を読む輩が世の中には存在するのです。
僕は己の目で見ましたが、未だに信じられません。
こうして世界を絶望が支配し、この記事は終焉を迎える…
訳がない！それは極ボッチのすることではない！
みなさん、こいつの存在を覚えているでしょうか。
そう、スーパーチケット！こいつが残っていたのだ。
班員はこのチケットを持っていない。
こいつを口実にして再び単独行動に出発するぞ！
この時の僕はすっかり疲労疲労のぷうでしたが、せっかくのスーパーチケット。一番並び時間が長い所で使わねえと損！
です。さて、今一番列が並んでるのは…
タワー・オブ・テラー…！
ついさっき「もう二度と乗りたくない」って書いたばかり！
しかし僕は進み続けなければならない。心に誓ったのだ。
どんな事があっても極ボッチとして恥じない行動をし、
世界中のボッチに希望を与えてやると。
〜 20分後 〜
死★ぬ★
これからディズニーシーへ行く皆さんへ。
一つアドバイスしておきます。タワテラに二回乗るな。
特に疲れ切っているときに。
人は愚かなものです。何が世界中のボッチに希望を、だよ。
よく考えたらこの醜態を見て希望なんか湧かないわ。
はー、やってらんねぇ。
僕はすっかり自棄になり、なんとなくインディ・ジョーンズにもう一度乗ってからホテルに帰りました。
では、その日最後に取った写真を見て今日を締めましょう。
誠に申し訳ありません
まず謝罪させてください。
私は、「ボッチのワクワク修学旅行」と銘打ったにも関わらず
今日、遂に班行動をすることになってしまいました。
今日は班別自主研修の日なのです。
待ってください、石を投げないでください。
確かに班員と行動するかしないかでいえばします。
しかし、会話はほとんどしません。それは約束します。
そもそもボッチとは集団の中で一人でいることですよね。
極端な話、無人島にいる遭難者はボッチじゃないんですよ。
つまり今日、三日目から僕は真のボッチになる…
こんな感じの言い訳で手打ちにして貰えないでしょうか。
…いいの？……そっか。………ありがと。
靖国神社に来たよ
およそ高校生が修学旅行で来る場所とは思えません。
というのも、うちの班の人達はどこかに行きたいという欲求がないようなのです。
仕方ないので僕が独断で自分の行きたいところを回れるように道程をすべて決めたというわけ。
で、靖国神社の中に入ると風が突然止まり、急に静かになりました。驚いた僕は両親に報告のラインをしたのですが…
母親に逃げられ、父親にはぶたれました。親父にぶたれた！
ユニコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーﾝ
次に我々はお台場に向かいました。
ユニコーンガンダムを見たかったのですが、どうやら班員は一日目に既に見学していたらしく、別行動になりました。
別行動！？なら配信じゃい！！
この差たるや、同じ修学旅行とは思えない。
僕がおかしいのか、彼らがおかしいのか。真実は闇の中である。
かっこよかったですね、次の目的地にいきましょう。
SHIBUYA
渋谷に着きました。
日本にこんなに人がいたとは知らなかった。
渋谷にはやたら高いビルがあるらしいので登りましょう。
田舎者には刺激が強すぎる夜景、卒倒しそうです。
ここに立てば誰でも自分を捨てたこの世界を憎み、
全てを破壊しようとするラスボスの気持ちになれます。
アニメのOPとかでよくある大の字に寝る写真を撮りたかったのですが、撮れたのは寝転ぶ不審者の写真だけでした。
この後は東京タワーでPS2のリモコンを買ったり、
競技場にいた全裸男性の写真を撮ってホテルに帰りました。
明日はいよいよ最終日。
精神も肉体も限界に近い状態ですが、あと一息頑張ります。
最終日
長かった。あまりにも長く、濃い四日間だった。
我が修学旅行に一片の悔い無し。すべて楽しんだ。
今日は江ノ島水族館とでかい大仏のとこに行くらしい。
言ってしまえば消化試合だ。もう何も恐れることはない。
すっかり悟っていた僕に、父から写真が送られてきました。
そばを一口位の量ごとに束ね、5~6束を円形のざる
に並べた独特の盛り方をいう。
……………予期せぬところからの意味の分からない攻撃。
僕はもうどういう顔で家に帰ればいいのかわかりません。
江ノ島水族館
大体どんな感じか伝わったと思いますが、お察しの通り
ずぅっと一人でウロウロしながら配信をしてました。
四日目ともなれば慣れたもんですよ。
もう一流のYouTuberと言っても…過言ですね。
でか大仏のお膝元
大仏じゃなくて自分を写したいギャルみたいな撮り方になってしまいました。自撮りは未だに上手くできません。
狛犬がマスクをしてた頃です。今は外してるのでしょうか。
帰ろう。
ボッチのワクワク修学旅行も終わりが近づいてきました。
帰りたくないとは……思いませんね。
父がぼっち盛りを送った真意を問い詰めないといけないし。
ですが、人生最後の修学旅行はとても楽しかったです。
帰りの新幹線でも勉強していた班員とも、顔見知りくらいの関係にはなることができました。
少なくとも、人生の脇役にはならなかったと思います。
何の役かといえば…悪役でしょうか。
カメラマンには写真を上の三枚しか撮ってもらえませんでしたが、自撮りなら山ほどあります。
お土産もかさばるものばかり山ほど買いました。
とにかく、楽しい経験でした。
色々あったけど、何だかんだうまくいったと思います。
長々書きましたがつまり何が言いたいかというと、
「修学旅行の行き先は友達と事前に話して決めよう」
ということです。これを読んだ修学旅行未経験勢は、
これだけ忘れないでいてください。
長く拙い記事だったと思いますが、最後まで読んでくださってありがとうございました。
キャンプファイヤーの火種は自分自身、極ボッチでした。
ボッチのワクワク修学旅行
〜終〜
金をくれたら無償の愛を授けます。