題詠「三」
三が日最終夜には鋤焼きを、それが我が家の因習だった――
6のほかに3がふたつ入ってる数字は7や8などがある
一日に三社のボーロを食べるとは誰に予想ができただろうか……
目標摂取カロリーを昼の時点で三千オーバーしている魔人
映画から受け取っていいものが3個まででも困らない僕は
冬と春の境界線さを感じる日3月に存在するはずの日
シンプルに寿命で買い換えですと3年前に言われてる冷蔵庫
三枚のチェックリストのぜんぶにね「ノーコメント」と書かれてあって
三頭と呼ぶべきおじさんらとともにこれから奴らに頭を下げる
辻一朗が引っ越しをした回数は今年で三桁になるという
三体を読んで何にもわからずに三体を読んだだけの人になる
群像という文芸雑誌に群像短歌部というコーナーがあります。それに応募した短歌です。
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