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【F値について語る】カメラ初心者必見!ボケ感担当F値を知ればプロっぽい写真が撮れる

前回の記事👇

でざっくりとカメラの基本知識的なことをものっすごいゆるく説明させていただきました。2人くらいの方に読んでいただけたらめっちゃ嬉しいなぁ〜なんて思っていたんですが思いのほかいろんな方に読んでいただけて。

調子に乗って今回はカメラ初心者の方に向けてボケ感担当である「F値」について相変わらずゆるく語っていこうと思っている〜!

「F値ってなんぞ?」 イエス、それはボケ感担当なり。

前回の記事では「F値」はボケ感担当です。って言いました。

まぁ雑に説明するとそうなんだけど、実はF値で操作できることってそれだけではないのです。

実は、「ボケ感」って「明るさ」とも連動してるんです。

うん、わっかりづらい。前回ご紹介した「F値」「シャッター速度」「ISO感度」。これ全部が全部、それぞれに明るさを調整できるんです。

なんだよそれ、じゃぁどこでどう明るさを決めれば良いんだよっ!って思うじゃないですか。混乱するじゃん!どうすればいいんだよ!って。

私も思ってたんだけど、実際にいじってみると「なるほど」って腑に落ちるので、まずは騙されたと思ってひとつひとつの特徴をつかんでいきましょ。

今回いじってみるのは、「F値」。その他のことは一旦考えるのよしましょうw

ボケ感担当「F値」だけ調節してみた

さてここからは実際にF値を変えてみましょう。F値の異なる写真を4枚ほど撮っていきます。

写真は全部加工なしの撮って出し。F値以外の数値は固定なのでとりあえず気にしなくてOKです!単純に「ボケ感担当の値を変えたらボケ感はどう変わるのか?」って目線でチェックしてみてくださいね。

撮影機材は最近GETしたSonyのα7C×Sigma 30mm F1.4 Artの単焦点レンズです。

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F値:1.8
・ISO感度:100
・シャッター速度:1/60

このレンズ、1.4までいけるのに1.8から始めてしまったのはすみません(´^ω^` )単純に撮り忘れました。

背景に何が写っているのかよくわからない程度には、ボッケボケですね!なんなら被写体であるマイクの焦点もほんの一部分しか合っていなくて、スタンド(マイクの足)の部分ですらちょっとボケてますよね。

このボケ感、覚えておいてくださいね。

画像2

F値:2.8
・ISO感度:100
・シャッター速度:1/60

ボケ感担当、F値を1.4→2.8に変えてみました。

どうですか?背景のボケ感はやや弱くなり、被写体の焦点は広くなりましたよね。マイクの足まで割とくっきりとピントが合ってます。

さて次!

画像3

F値:4
・ISO感度:100
・シャッター速度:1/60

さぁさぁボケ感担当のF値を2.8→4まで変えてみました。

おおお……!後ろにあるキーボードがくっきりと見えましたね。最初の写真ではほとんど影も形もなくボケていたので、ボケ感が弱くなったことがかなりわかると思います。

そして最後の1枚。

画像4

F値:6.3
・ISO感度:100
・シャッター速度:1/60

最後に、ボケ感担当F値を4→6.3まで一気に変えてみました。どうですか?

ここで読んでくださっているみなさんの気持ちを代弁しますね。

「いや、ボケ感っていうか、、、写真、暗っ」

ですよね^^

そうなんです。ボケ感が徐々に小さくなってきてるから、背景がくっきり映るようになっていることはもちろんですが、同時にどんどん暗い写真になってきていますよね。

これがF値の持つ明るさの特性なんです!

ボケ感担当F値、ボケなければボケないほど暗くなるってよ

逆にいえば、ボケればボケるほど明るくなるってよ。ってことですね。

お笑いで言うところのボケ担当って、まぁ確かにボケればボケるほど明るくなる説はあるよねw

そんな感じに覚えてもらえるといいのかもしれないです。

F値っていうのは「ボケ感担当」で、ボケ感担当はボケるほど明るくなるんです。

ここを押さえておくと、写真を撮る時に「ある特定の被写体をくっきり、背景はボケ感たっぷりで撮りたい」と思ったらF値を小さく、

逆に「全体にピントを合わせた風景写真とか全員の顔をくっきりと捉えたい集合写真を撮りたい」と思ったらF値を大きく設定すればいいわけです。

ん?待てよ?でも、明るすぎたり暗すぎたりしちゃわない?

そうなんです。ここでお気づきの方はお目が高い。

👆の実験写真の通り、F値をいじると明るさが変わっちゃうじゃん!明るすぎたり、暗すぎたりしちゃうじゃん!って、思いますよね。

実はその通り。だから、初回でお伝えしたように「シャッター速度」「ISO感度」で調整する必要があるんですね。

要するにこいつらは三位一体なんです。

でも、この設定って難しいですよね。F値を変えるたんびに他の部分まで設定しなおさなきゃいけない。面倒臭い。極めて面倒臭い。カメラ投げ捨てそう。

そう思ったあなたにおすすめなのが、「絞り優先モード」っていう超絶最強の機能。

どんな機能かって言うと、

カメラ:「お前はF値だけ決めろ……俺は……それ以外の設定をなんとかする……ッ!」

というなんとも男らしいカメラのシステム。

撮影者がどんな写真に仕上げたいのか考えてボケ感だけ決めれば、それに合わせて他の部分は全部カメラが自動で最適に設定してくれるよ、っていうなんとも便利なシステムなんです。これであなたも無双モード。

「お前は先に進め!俺はここをなんとかする!」ってやつね。女子から絶大な人気を誇るサブキャラのそれ。「必ず、追いつくから」って最期の微笑みをこちらに向けるやつ。アディオス。

「絞り優先モード」はほとんどのカメラについている機能……のはず!少なくとも一眼レフカメラには付いてます。ダイヤルみてみてね。

「絞り優先モード」は「A」「Av」と表示されている

この無双モードを炸裂させたい方は、お手持ちのカメラの「A」「Av」というモードを選んでみてください。

オートとか、ムービーとか、色々選べるモードの中にあるはずです!メーカーによって呼び名が違うので説明書をチェックしてみてくださいね。

カメラ初心者はF値を自分で決められる「絞り優先モード」をデフォで使うべし!

筆者は、まずはこのボケ感担当「F値」を理解した上で、絞り優先モードをデフォルトとして使うのをおすすめします。

どんなシチュエーションで、どんなボケ感で撮ると良い感じの写真が撮れるのか、実験しながら撮りまくってみると、どんどん写真が上手になって、どんどん楽しくなってきますよ!

そのうちきっと「もっと解像度の高い写真を……」「自分で明るさを調整したい……」なんて思うようになってくると思うので、そうなったら次のステップに進むとき。

いよいよ「シャッター速度」「ISO感度」まで自分で設定する準備が整ったわけです!

ちなみに筆者はこの「F値」「シャッター速度」「ISO感度」の3キャラはほとんど毎回手動で設定して撮影してます。要するに「M(マニュアルモード)」で撮影しているんですね。

そうすることで、仕上がりが自分のイメージそのものになるんですよ。暗くても明るくても、解像度を落とさずに、プロっぽい写真が撮れる。それがこの3つのキャラを自在に扱うことで叶うんですね(とはいえ私もいまだ修行中の身ですが)。

そのあたりはまた次回、「シャッター速度」「ISO感度」の解説の時にご説明しますね!

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それではまた次回🙋‍♀️


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