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トレンドが伝えているもの


今日は長文でちょっと毒づいています。
心にゆとりのある方だけお読みください。笑

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子どもの歯科検診に行った際、待合室に置かれていた「日経trendy」が目に止まる。

あまりトレンドに興味がないのでこういう雑誌は普段読まないのだが、いつもは触れないからこそたまにはいい刺激になるかと思い手に取った。

そして結論、私はトレンドに頷けない、ということを再確認した。

え、ちょっと、それほんとかなー
なんか違わない??
という思いしか湧かなかったのだ。
(※あくまで個人の感想です)

一番、違和感があったのは

給料を上げるために「今から目指せる3大資格」の中に「社会保険労務士」があったこと。

私は過去2回、この国家試験に挑戦して玉砕している。

記事には

「社労士の資格取得者の年齢層は
50代以上と高め!40代でも若い方!
だから現実的に今から目指せる資格です!」

とあったのだが、

なぜ取得者の年齢層が高いと今から目指せるといえるのか??何をもって現実的といえるのか、本当に謎だ。

現実を言えば、社労士の年齢層が高いのは、資格の取得にかかる時間が長いからだ。

はっきり言って社労士試験は難易度が高い。
(始まったころは今ほどではなかったようだが)

試験は年1回だけ。

合格に至る平均的な学習時間は1000時間とされている。(平均ね)

受験者のほとんどは会社勤めをしているし、私の場合は当時、未就学児(3歳)と乳児(生後3ヶ月)の育児もしていた。

学習時間の捻出を考えると、受験を決めた時点で試験日までプライベートはほぼないことを覚悟して生きることになる。

家族の理解と協力も必要だ。

そして一発合格はなくもないがあまり聞かない。

私の知るところでは2〜7回受けてやっと合格する人や、仕事や家族の事情などで学習を続けられず断熱する人がほとんどだった。

1回受けたなら次は少しラクに学習できるでしょ?あきらめるのもったいないよー

と言われるのだが、実際は毎年ある法改正に合わせ、せっかく覚えた頭の中の情報をことごとく修正しなくてはならず、まっさらなところから覚えるより厄介だった。

だいぶ話がズレたが、とどのつまり、社労士有資格取得者の年齢層が高いのは、「合格までに何年もかかるから」というのがカラクリである。

30代で目指しても合格を手にするころには40代、というわけだ。

そして、「給料を上げるために有効な資格」としてあげられていたが、私のいた会社は社労士資格を持っていても資格手当すら付かなかった。(今は気持ち出ているようだが)

転職や開業という選択肢は増えるかもしれないが、資格はただの「運転免許」なので最短で給料が上がることに直結はしない。

この事実を知ってもなお挑戦したい!というのならどうそ、どうぞ!なのだが、それこそ今トレンド?の「コスパ」や「タイパ」というのを好む人には本当に向かないと強く思う。

ちなみに、他に紹介されていた資格も難易度がかなり高いもので、地道な努力がいるものと推察した。

なぜそれを最短最速!すぐに稼げる!というように伝えるのか。甚だ疑問だ。

ずいぶんと長くなったが、つまり、トレンドというのは表面的なことしか伝えないし、表面の情報を鵜呑みにして人生の選択はしたくないと改めて思ったのだ。

まぁ、若いうちはそれで転んでみるのもありかもしれないけどね!

それに…資格取得=キャリア・給料アップという考え方が、、、そもそも古くない?(ボソ)しらんけど!

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ちなみ私は2回で受験をやめた。

運を味方にできなかったからだ。

受験した2回は社労士業界に激震が走るほど合格率が低かった。つまり、試験の難易度がかなり高い年に当たったのだ。(2回目の合格率は2%だった)

実際、前年と翌年の試験問題を解いたら合格ラインに達していたしね。

もうこれ以上はできません、というくらい勉強をして臨んだ結果、天に見放される。しかも2回とも。

悔しくないといえば絶対に嘘だが、天が「この道ではない」と言っているように思えたので、気持ちに区切りをつけ受験を終わりにした。

人事を尽くしての天命だと今でも思っている。

運も実力のうち。

この資格は、こういう仕事がしたい!こういう人の役に立ちたい!という想いがあり、それにはどうしても社労士という資格が必要なんだ、という人に与えられるのかもしれない。

強い信念のもとあきらめず合格された方を心から尊敬します。

今なら絶対、年運を見て受験の年を決めるけどね!笑

そして、努力の末に想いを遂げられた方がもっともっと軽やかに活躍できるよう算命学でサポートしたいというのが今の私の想いです。

戦略的に運を使うことは、それこそ「コスパ」も「タイパ」もよくなるのです。

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