これを読むまでは、死ねない。
子どもの頃から抱いている夢がある。
小説家になりたい。
ただ、実はその理由についてどうもしっくりきていなかった。
「私が小説にたくさん感情を動かされてきた。泣いたり、笑ったり、怒ったり。だから、私も誰かの感情を動かす物語が描きたい」
この言葉も決して嘘ではない。
ただ、どこか。
まわりくどくて、ありきたりな言葉であり、誰かの借り物の言葉だった。
本当の答えはとてもシンプルだった。
今朝、来年の手帳を前にして、20年先の自分について考えていた時